ビットコイン週次分析-2020.11.09-11.15- ビットコインの次の1週間の価格展開を握るのはBTCドミナンスレートと見る

毎週のレギュラーアイテムである、ビットコインとアルトコインの週次分析と市場予測です。

分析期間は、2020年11月9日から11月15日です。

こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。

早速はじめていきましょう。

まず、僕のポートフォリオ戦略の確認です。

僕は、基本的に、ビットコイン、そして、アルトコインもこの6つのカテゴリに該当しているプロダクトしか投資しません。詳しくは、僕が別にまとめている「ポートフォリオ戦略」のブログを参照してください。

そして、僕の仮想通貨ポートフォリオのアップデートです。

先週は変化なしです。

では、まず、ビットコインの分析からです。

いつものBTC/USDTの先ずは1時間足のチャートです。

先週は、PayPalニュースが市場を引っ張る展開でしたね。

まず、10日にファイザーが、独ビオンテック社と共同開発しているCOVID-19ワクチンが90%の効果があるテスト結果が得られたニュースを受けて、$14,805まで下げますが、前後の動きを見ていると、トレーダー達が、短期間で稼ぐためにボラを作り出した感があります。

その後、11月12日に、PayPalが正式にビットコイン含む仮想通貨のカストディサービスを開始したことを好感し、上昇、翌日13日に、今年の最高値を更新し、$16,480をマークしました。

おそらくですが、3億人のアクティブユーザーベースをもつPayPalが、最大ユーザー規模の北米ユーザーに対して、カストディサービスを開始したので、PayPalユーザーによる実需買いも相当数入ってきていると見ており、これの買い需要も価格を押し上げたみています。

特に、このユーザー層は、トレーディングではなく長期保有をする確率が高いですから、今後も価格の下支えになると見ていますから、ビットコイン価格の下落抵抗要因にもなると見ています。

その後、持ち合いが続いています。

そして、サポートラインも上に引き上がっています。先週のサポートラインは、$15,150-$15,300でしたが、今週は、$15,400-$15,550となっているのが分かります。この辺り、少し下値がでたところにPayPalユーザーの実需買いが入ってきている感触を持っています。くじらトレーダーによる短期間のボラを起こす動きが市場に影響力を発揮できなくなっている可能性があるということですね。実際にそうなってきているのかも含めて注視しています。

続いて、日足チャートの分析です。

一番注目しているのは、フラッグ形成の動きですね。まず、①に示したように、13日の最高値更新の直前は、フラッグ形成が進んでいました。そこにタイミングよくPayPalニュースが入ったことで、上方にブレイクした具合です。いずれも、上値圏でロウソク足に転換点が出て、下値圏でもロウソク足に転換点が出る形の上方ブレイクなので、割と分かりやすいフラッグ形成になっています。

そして、今、②の形成が進んでいるのが分かりますね。そして、このサイズが①に比べると少し小さいくなっているのが分かります。この点は、週足を見ると、少し気迷いが出てきているのが分かります。

また、ボリンジャーバンドの上値ラインに張り付いた状態も、11月13日の新高値更新時までをカウントして、35日と記録更新しています。次回、もう一度、フラッグで上方ブレイクを果たせた更に記録更新されることにはなります。

そして、KDJですが、長らく続いた下値を切り上げていくトレンドラインを少し割れる動きが出てきるので、注視しています。上昇力パワーが少しずつ落ちてきているシグナルにもとれるためです。

そして、週足分析です。

特にロウソク足の動きに注目しています。

2回大きな陽線が出て、13日の$16,480まできているわけですが、①の上昇ブレイクアウトが起きた後に、持ち合い/気迷いのロウソク足が出て、Squareのネタで上昇した②があり、先週、PayPalのネタがありつつも、持ち合い/気迷いのロウソク足が出ました。

つまり、ちょっと上昇力が弱くなっているわけです。新たなファンダメンタルの好材料が出てこれば、もう1回最高値更新のチャンスはまだ十分あると見ています。

では、ここからファンダメンタル材料のネタのチェックを進めていきましょう。

まずは、ビットコインのマイニング難易度です。

やはり、前回がかなり大きく下落したので回復してきており、+0.44%まできています。残り1週間ですが、あまり下落はないと見ているので、マイニング難易度が価格の方にネガティブな影響を及ぼすことはないと見ています。

次に、CME先物の価格動向です。

 

今週は「順ざや」をキープしています。

先週の1ヶ月平均の価格差が、+$58から、今週は、+$93で、+60%となりました。2週間前の+$113にづづいて再び、強力なブルに入っています。$100は超えてきていないので、もう1段上の展開もありあえますが、週足チャートなどを踏まえると、前回の$113に対する$93が、ブルトレンドの弱体化とも取れるので、プラス材料とは判断できないです。

ただし、追加の分析ですが、先物市場は、一点注意しておくべきことがあります。それは、Open Interest(取組高)の数値です。こちらの図を見てください。

CMEやBinanceなども含めた、全先物のポジション数が今年最高水準に到達しています。

この場合、当然、空売りポジションを積み上げているベア勢力側が、負けを認めると大規模なショートカバーが入るため、これがトリガーとなって一気に価格が上がる可能性があります。

もちろん、ブル勢力が負けを認めると、この状況ですが、相応の下落が起きるでしょう。しかし、安値は、長期投資家に拾われる確率が高いと見ています。

市場全体の時価総額とビットコインのドミナンスレートの動向です。

市場全体の時価総額は、前週の+8.9%に対して、今週は+5.6%となりましたからちょっと勢いがなくなっています。

一方で、BTCドミナンスレートが、先週に続いて、+64.61%で、+0.47%で小幅上昇です。ですから、多くの資金がアルトに流れたことが確認できます。

しかし、一番注目しているのは、BTCドミナンスレートです。まず、予想通り、2回目の高値トライを先週しましたね。11月13日に、65.3%をマークして下げてきています。1回目のトライが6日の65.9%です。

つまり、少し下げて2回目の高値です。繰り返しますが、BTCドミナンスレートは超長期は完全にベアです。

その前提で、過去のトレンドを見ると2回トライすると、その後、下落基調に入っています。

僕の分析では、こいつが今、決め手材料で、SquareやPayPalニュースに匹敵するようなビックニュースが出てこない限りは、一旦、資金がBTCから有力アルトに流れて、BTCは一旦下落という動きが出るのではないかと見ています。

しかし、繰り返しますが、長期買いが安値を拾う動きが活発してきているので、暴落はないと見ています。

次に、USDTの動向です。

発行総額は、今週は、+3.9%、先週は、+3.53%でした。かなりの大規模な新規発行が2週続いており、多くは、有望アルトに流れて行っていると見ています。

価格は、$1前後の動きが続いています。

次に、GrayScaleのBitcoin投信の価格GBTCです。

アルトコインは全く投資していない一般個人投資家や機関投資家の資金の動きを知る手がかりになります。
こちらも、PayPalニュースに反応して上昇、15日に$17.59をマークしています。GBTCの方が、BTCに比べるとボラが低く、穏やかな上昇基調にあることが確認できますね。やはり、GBTCの投資家の多くが、長期投資家である点がボラに反映されていると思います。

次に、GrayScaleの実際のBTCの保有高です。

今週も増加しています。前週2.5%、今週は、3.1%です。よい感じで伸びていますね。

ここの追加分析です。

くじら投資家の動きです。

このグラフにある緑の円が彼らによる買い注文です。円の大きさがそのサイズです。$15,000から$15,700の間に集中しているのが分かりますね。つまり、ここが強力な価格抵抗ラインとして機能してくることを示唆しています。GBTCもくじら投資家の一つです。

そして、Google Search Trendのデータです。

Bitcoinは、引き続き上昇が起きており+1の16。Goldは、大きく回復+上昇で82、そして、USDも+5の28です。ゴールドの動きがかなり気になりますね。ファイザニュースによる価格下落が検索人気を押し上げた要因です。

次に、ゴールドのチャートです。

ファイザーニュースに押されて、世界経済の景気回復期待が高まった結果、下落モードですね。15日は、$1,888.83で引けています。

次に、米国国債の金利動向です。10年ものを継続ウォッチしています。

先週も、あまり動きなしです。11月13日、-0.83%で、前週に比べて-1.2%です。

続いて、S&P500です。

こちらは、ゴールドと逆の動きで、ファイザーニュースが出てから、世界経済の回復への期待値から価格が上昇しています。

続いて、ハイテク銘柄中心に構成されているNASDAQ100です。

こちらも同じ展開です。

そして、11月15日から11月20日の注目すべきイベントです。


11月19日:米国新規失業保険申請件数(前週値:70.9万)

市場関連ニュース

続いて、関連ニュースです。

新型コロナウィルスの動向です。

感染者数の増加率は、先週の7.6%から今週は7.8%とほぼ同じです。引き続き、ヨーロッパ中心に第3波が襲っています。そして、死者数は、先週の+4.38%から+4.66%とこちらもほぼ変わらずです。

続いて、

ベラルーシの国有銀行が、ビットコインの売買サービスを開始しました。こういう動きは、明らかにビットコインが市民権を得ている証拠なので、とてもよいと思います。そのうち、先進国の商業銀行や証券会社の窓口でもビットコインを買えるようになるでしょう。

続いて、

PayPalが、仮想通貨売買を開始して1ヶ月、その売買高が、世界最大の仮想通貨取引所のバイナンスの85%まで到達しています。やはり、アクティブユーザー3億人、ほとんどの成人アメリカ人がアカウント持っていると言われているだけあって、すごい勢いです。

特に、僕が評価しているのは、キャズム理論から見た場合、すでに成熟したプロダクトであるPayPalには、キャズムの向こう側にいるアーリー・マジョリティ、レイト・マジョリティ、レイトマスのユーザーを抱えている点です。バイナンスやCoinbaseにはまだ入ってきていない大量のユーザー層をすでに持っているということです。気軽に買えかつ長期投資家になる確率が高いので、強力な下値支え要因になっていくと見ています。

続いて、

先週から伝えている、バイデン政権の人選です。CFTC元会長で、Gary氏が金融政策リードをとる可能性があるようです。僕は、彼が直前にMITメディアラボで仮想通貨プロジェクトに関わって点をポジティブ評価しています。引き続き、注視していきましょう。

続いて、

最近、連日のように影響力のある投資家が次々とビットコイン投資を開始していますね。右のリストがそうです。

まだ動いていない世界最強の巨人が一人。ウォーレン・バフェット氏です。僕も彼にはビットコインに投資してから亡くなって欲しいと思っています。笑

続いて、

NFTアートの世界がどんどん面白くなってきています。

11月3日の選挙結果を受けて描かれている内容が変わるNFTアートが、$66,666.6(約700万)で落札されました。しかも、3日が落札日だったとのこと。トランプが負けた絵が見えてますね。笑

続いて、

長期の重要な課題です。2020年、仮想通貨取引所のハッキング金額は大きく下がりましたが、新たにDeFiを使った犯罪が出てきています。DeFiの最大の強みの一つは、分散型インフラになることになって、ハッカーが容易にハッキングできないことです。

主力DeFiである、UNI、MKR、COMP、AAVE、YFIなどには、なんとしても、この壁を突破して欲しいと応援しています。

最後にいつものスライドです。

仮想通貨の本格的な成長段階は、個人投資家の多くが、世界を支える米国経済より仮想通貨経済の方が可能性があると考え始めるかどうかです。

つまるところ、引き金は、1972年のニクソン・ショック以来の第二のドル通貨危機ということです。

つづいて、アルトコイン市場です。

つづく。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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