ビットコイン週次分析-2020.11.16-11.22- 今週は修正局面になると予測、しかし「PayPal効果」は継続

毎週のレギュラーアイテムである、ビットコインとアルトコインの週次分析と市場予測です。

分析期間は、2020年11月16日から11月22日です。

こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。

早速はじめていきましょう。

まず、僕のポートフォリオ戦略の確認です。

僕は、基本的に、ビットコイン、そして、アルトコインもこの6つのカテゴリに該当しているプロダクトしか投資しません。詳しくは、僕が別にまとめている「ポートフォリオ戦略」のブログを参照してください。

そして、僕の仮想通貨ポートフォリオのアップデートです。

YFI、UNI、AAVE、COMPに追加投資しました。

では、まず、ビットコインの分析からです。

ビットコインの市場分析

いつものBTC/USDTの先ずは1時間足のチャートです。

PayPalユーザーの実需買いが確実に市場に影響を与えつつある展開でした。予想通り11月ブル相場が継続する展開になっています。

11月21日に$18,965をマークした後、価格は修正局面に入っています。しかし、PayPalユーザーの実需買いが継続的に入ってきていると見ており、価格はなかなか大きくは下がらない状態です。

先週のサポートラインはは、$15,400-$15,550あたりでしたが、今週は、$17,300から$18,000と$2,000以上引き上がっています。

続いて、日足チャートの分析です。

引き続きフラッグ形成を繰り返しているのがわかりますね。また、ボリンジャーバンドの上値ラインに張り付く展開の継続期間も再び更新し、40日に伸びています。

僕は、今年年内に、ビットコインは、$20,000を超えてくると見ています。

そして、週足分析です。

特にロウソク足の動きに注目しています。

先週、とても大きな陽線が出たので、今週は修正局面になると見ています。

では、ここからファンダメンタル材料のネタのチェックを進めていきましょう。

まず、冒頭から伝えている「PayPal効果」ですね。

こちらは、老舗の仮想通貨ファンド・Pantera Capitalのニュースレターからの分析データで、PayPalが11月12日にビットコインのカストディサービスを開始してより、PayPalユーザーのビットコイン買いが一気に加速しているということです。ビットコインの新規発行の約70%がPayPalユーザーに買われているという分析結果が出ています。

この背景は、キャズム理論から考えれば自ずとわかります。全世界に3億人のアクティブユーザーを持つPayPalは、とても成熟したプロダクトですから、キャズム理論における、アーリー・アダプター以降のユーザー層が豊富います。

彼らにとって、今のビットコインは、割安に見えるでしょう。なぜなら、彼らの一部は、2017年のバブル期に入ってきたユーザーなので、$20,000あたりのビットコインを保有して塩漬けにしまっているユーザーだからですね。ようやく値段が戻ってきたと見ているユーザーも多いでしょう。だから、積極的に買おうと考えるわけです。

その点は、こちらのデータからも裏付けられています。

ビットコインの新規保有アドレスが、2018年1月のバブルピーク時の数値を超えているのです。

間違いなく、キャズム理論における最大ユーザーベースのアーリーアダプターが市場に入ってきているとわかるデータです。

彼らが、長期保有目的で買っているのは、こちらの分析からみ見えてきます。

超長期のトレンドを見る際によく使われる200日移動平均線とビットコインの価格乖離率を数値した「Mayer Multiple」という数値です。現時点の中間値は、1.2程度です。これより実際の数値が、大きく低い場合、かなり割安と評価し、大きく高く乖離している場合は、割高と評価する指標です。2017年のバブル時は、4.0まで上がりました。現時点は、1.64です。この点からも、まだビットコイン相場が過熱気味にはなっていないことがわかります。

次に、ビットコインのマイニング難易度です。

やはり、価格上昇を受けて回復してきていますね。17日の難易度更新は、+4.82%になり、次回29日の予測は、+8.54%となっています。

次に、CME先物の価格動向です。

今週は「順ざや」をキープしています。

先週の1ヶ月平均の価格差が、+$93から、今週は、+$115で、+24%となりました。もう1回強烈なブルモードに入りましたね。3週間前に、$113をマークした後も、一旦、$58に下落したので、今週もそうなると見ています。

ただ、売買高はとても活況なので、相場の勢いは衰えていないことがわかります。

追加の分析です。

CMEの先物取組高の推移です。Call = 買い玉、Put = 売り玉です。

Callポジションが多い方が、相場がブルであることの指標になります。今年は、7月からの上昇トレンドの直前に、Callポジションが最も多い状態になり、その後、ビットコインは、価格上昇を起こしました。そして、9月ごろから減少に転じ、ビットコインも下落しました。

その点を踏まえると、9月から10月にかけて再び、Callポジションが増加し、最近の価格上昇を受けて、少しずつ減ってきているというところですが、まだ余裕があります。

この点を踏まえると、まだビットコインが高値更新をする余力は残っていると見ることができます。

そして、更なる追加の分析です。こちらの図を見てください。

CMEやBinanceなども含めた、全先物のポジション数が更に、今年の最高水準を更新しています。

注意して欲しいのは、当然、空売りポジションを積み上げているベア勢力側が、負けを認めると大規模なショートカバーが入るため、これがトリガーとなって一気に価格が上がる可能性があります。

もちろん、ブル勢力が負けを認めると、この状況ですから、相応の下落が起きるでしょう。しかし、安値は、長期投資家に拾われる確率が高いと見ています。

市場全体の時価総額とビットコインのドミナンスレートの動向です。

市場全体の時価総額は、前週の+5.6%に対して、今週は+14%となりました。更にあげてきましたね。

一方で、BTCドミナンスレートが、+63.79%で、-0.82%で、ようやく下落に転じました。

また、最も注視していた長期のBTCドミナンスレートです。僕は、トレンドラインから見て、11月3日にマークした65.9%がピークではないかと見ましたが、「PayPal効果」で更に伸びて、18日に66.5%をマークしてから、ようやく下落しました。トレンドラインよりは少し行き過ぎた数値になりましたが、BTCドミナンスレートはここから下落トレンドに入ると見ており、注目アルトに資金が流れていくと見ています。

繰り返しますが、BTCドミナンスレートは超長期は完全にベアです。

しかし、BTCは「PayPal効果」も踏まえて長期買いが安値を拾う動きが活発してきているので、暴落はないと見ています。

次に、USDTの動向です。

発行総額は、今週は、+3.0%、先週は、+3.9%でした。3週連続で、3%以上の発行増加が続いています。アルト市場が強くなってきてます。が、価格を見ると、$1.00割れの動きが出てきているので、今週は、小休止する可能性が高いと見ています。

次に、GrayScaleのBitcoin投信の価格GBTCです。アルトコインは全く投資していない一般個人投資家や機関投資家の資金の動きを知る手がかりになります。

こちらも、PayPal効果の影響を受け取り、ゆるやかな上昇が続いています。先週は、$21.07で引けました。

次に、GrayScaleの実際のBTCの保有高です。

今週も増加しています。前週3.1%、今週は、4.0%です。更に伸びていますね。実需買いが更に強化されている傾向です。

そして、Google Search Trendのデータです。

Bitcoinは、引き続き上昇が起きており+6の22。Goldは、再び大きく下げて73、そして、USDは-1の27です。ゴールドの動きがかなり気になりますね。ファイザニュースによる価格下落が検索人気を押し上げた要因です。

次に、ゴールドのチャートです。

ファイザーニュースによる下落から、そのままの動きです。$1,870で引けています。

次に、米国国債の金利動向です。10年ものを継続ウォッチしています。

先週、再び、買い需要が強まりました。-3.5%の-0.86%です。

続いて、S&P500です。


こちらもゴールドの展開と似ており、大きな動きなしです。

続いて、ハイテク銘柄中心に構成されているNASDAQ100です。

こちらも同じ展開です。

そして、11月15日から11月20日の注目すべきイベントです。

11月25日:米国新規失業保険申請件数(前週値:74.2万)

市場関連ニュースの分析

続いて、関連ニュースです。

新型コロナウィルスの動向です。

感染者数の増加率は、先週の7.8%から今週は8.1%と更に悪化。引き続き、ヨーロッパ中心に第3波が襲っています。

そして、死者数は、先週の+4.66%から+5.4%とこちらも上昇しています。

続いて、

上場企業として、ビットコインを大量に購入したマイクロストラテジー社のBTC投資の含み益が、+50%を超えました。このニュースは、確実に他の上場企業のフォローアップを促進すると見ています。

続いて、

大手ミューチュアルファンドであるBlackRock社の投資責任者トップが、Bitcoinが、いずれゴールドの時価総額を超えるだろうと言及しています。追い風発言ですね。素晴らしいです。

続いて、

シティバンクも、Bitcoinの来年の価格予測を$318,000に引き上げました。キャズム理論におけるアーリーマジョリティやレイトマジョリティは、これらのレポートを参考に長期保有投資をして行きますから、こちらもよい感じの追い風発言です。

続いて、

OKExの出金停止措置が来週ようやく解除されるようです。

続いて、

ただし、OKEx以外の仮想通貨の先物取引を提供する取引所は、引き続き、SEXから何かしらの検査アクションを取られる可能性があるようです。マネロンに利用されているリスクなどがあるためですね。なので、心の準備はしておきましょう。

続いて、

Yコンビネーターとパンテラが、新たな仮想通貨デリバティブ取引所に出資したようです。この市場は、Synthetix以外は強力なプレイヤーがいないからでしょう。

続いて、

NFTアート市場で再び記録更新です。1200万で落札されるアートが出てきました。確実に伸びていますね。

最後にいつものスライドです。

仮想通貨の本格的な成長段階は、個人投資家の多くが、世界を支える米国経済より仮想通貨経済の方が可能性があると考え始めるかどうかです。

つまるところ、引き金は、1972年のニクソン・ショック以来の第二のドル通貨危機ということです。

つづいて、アルトコイン市場です。

つづく。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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