ビットコイン週次分析-2020.12.07-12.13-連日のポジティブニュースにより年末の閑散期ながら底堅い展開が継続。

毎週のレギュラーアイテムである、ビットコインとアルトコインの週次分析と市場予測です。

分析期間は、2020年12月7日から12月13日です。

こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。

早速はじめていきましょう。

まず、僕のポートフォリオ戦略の確認です。

僕は、基本的に、ビットコイン、そして、アルトコインもこの6つのカテゴリに該当しているプロダクトしか投資しません。詳しくは、僕が別にまとめている「ポートフォリオ戦略」のブログを参照してください。

そして、僕の仮想通貨ポートフォリオのアップデートです。

今週は「変化なし」です。

ビットコインの市場分析

では、まず、ビットコインの分析からです。

いつものBTC/USDTの先ずは1時間足のチャートです。

先週は、まず、予想通りフラッグ形成は、下落で決着しましたね。12月8日の$19,293につけた後、値崩れを起こし、9日5PMには、$17,650まで下落します。

更に、その後、11日8PMに、$17572をつけており、この後も、更に下落展開が見込まれていましたが、同日に流れたMass Mutualという米大手保険会社が、資産運用先としてビットコインに100億円投資するというビックニュースが流れたことで、ブルトレンドが発生し、13日10PMに、$19,411まで回復しました。

続いて、日足チャートの分析です。

ただ、先ほどの$19,411価格には注意が必要で、フラッグ形成時にマークしていた7日の高値$19,420よりは低いんですね。ですから、俯瞰的に見ると、Mass Mutualのニュースによって、日足ベースでのフラッグ形成がまだ継続しているとも見て取れます。ただ、年末の閑散期に入ってきているので、今回のような強力なブルのファンダメンタル材料が出てこないと上方ブレイクする確率は低いと見ており、むしろ、最近続いている業界関連のポジティブニュースを追い風にもらいながら、なかなか下落しづらい展開で年明けを迎えるという展開が、現実的なシナリオと見ています。

また、もう一つ底堅さの裏付けとして見ているのが、KDJです。直近2回つけた底値圏で、前者が、-17.17、後者が、-20.59なんですね。しかし、価格は、前者の方が低く、後者の方が高い。つまり、ここから何が見えてくるかというと、後者のより高い価格水準の方が、多くの投資家が「安い」と判断しているということです。この点からもビットコイン相場が、$18,000から$19,000圏という、歴代高値圏に位置しながらも、なかなか下がりにくい土台が作られていることが確認できます。

そして、週足分析です。

先週のロウソク足は、再び、転換線が出ました。このロウソク足だけを判断材料にすると、前回も、同タイプのロウソク足の後に、歴代高値を更新する相場展開になったので、今週、$20,000にチャレンジできる可能性は少ないですが、まだ残っていると言えます。

また、もう一つ注意しているのは、KDJで、引き続き、価格が高値を更新しつつも、短期線のトレンドが下向きになってきているので、後2週間から3週間以内ぐらいには、値崩れのリスクが出てきていると見ています。

ボリンジャーバンド上も、上値ラインに張り付いた状態が長期継続していますから、一旦、修正局面に入ってもおかしくないです。

ここから、ファンダメンタル分析です。

次に、ビットコインのマイニング難易度です。

12月13日の難易度調整は、-2.83%と少しマイナスです。

次に、CME先物の価格動向です。

今週は「順ざや」をキープしています。

やはり、予想通り、1ヶ月単位の価格差平均が、先週は$193と$100以上をマークしたこともあり、今週は修正局面の$60、-69%となりました。ただ、まだブルをキープできています。

もう一つ、CME Futuresの取組高と売買高です。

取引高は、現在、3,322、一方月単位の1日平均売買高は26,154です。こちらも来週から継続的に増減を追っていきます。

次に市場全体の時価総額とビットコインのドミナンスレートの動向です。

市場全体の時価総額は、前週の+4.9%に対して、今週は-1.3%となりました。やはり、市場全体は年末の閑散期に入ってきていることがわかりますね。ビットコインが、年内に$20,000超えを果たせば、アルトも再び盛り上がると思いますが、そうでない場合は、閑散モードと見ています。

一方、BTCドミナンスレートが、+63.5%で、+0.94%と今週はMass Mutualのニュースを受けてビットコインに資金集中が起きています。

また、引き続き、長期のBTCドミナンスレートの動きに注目しています。

次回のBTCドミナンスレートが底を打つタイミングは、2021年2月ごろと見ています。つまり、それまではアルトターンが続くと見ています。目安の数値は、9月3日につけた56.04%です。おそらく、51-52%の間ぐらいに着地すると見ています。勢いが良ければ、50%割れもあるとみており、すると、「50%割れ」でアルト市場が更に画期づく可能性はありますね。

そして、その次にやってくるBTCドミナンスのピークタイミングは、2021年3月から5月ごろの予想です。年内に$20,000を超えられない場合は、このタイミングで$20,000超えをしてくると見ています。

繰り返しますが、BTCドミナンスレートは超長期は完全にベアです。

次に、USDTの動向です。

今週は、1.2%の追加発行。5週連続で3%代の増加が続いていましたが、先週予想したとおり、こちらも年末の閑散期に入ってきています。

次に、GrayScaleのBitcoin投信の価格GBTCです。

アルトコインは全く投資していない一般個人投資家や機関投資家の資金の動きを知る手がかりになります。
こちらは、Mass Mutualのニュースは間に合わず下落で引けており、$20.61で取引を終えています。

次に、GrayScaleの実際のBTCの保有高です。

今週も増加しています。前週3.86%、今週は、2.56%です。先週に比べると少しトーンダウンです。

そして、Google Search Trendのデータです。

Bitcoinは、人気低下し、-4の18。Goldも、-9の79、そして、USDも少し下落-2の26、ETHは、変化なしの1です。

次に、ゴールドのチャートです。

今週は、少し長期視点で見てみましょう。昨年夏は、コロナショックの影響を受けて、ラストリゾート買いが活発化し、最高値をマークしましたが、その後は、ずっとベアトレンドです。

本来なら、コロナショックで中央銀行が大量に紙幣を刷ったの、インフレリスク対策として、従来通りなどもっと投資資金が流れてくるはずですが、そうはならなかったわけですね。一方、ビットコインは、MicroStrategyやSquareをはじめとしたドルのインフレ対策買いが活発化し、歴代最高値を更新。この辺りからも、仮想通貨市場が、全く新しい価値のある経済圏として市民権を獲得してきていることがわかると思います。

次に、米国国債の金利動向です。10年ものを継続ウォッチしています。

ゴールドがベアな一方で、米債権市場は勢いが衰えません。今週は、再び、-5.0%の-0.97%まできています。

続いて、S&P500です。

コロナの第3波が全世界を襲う中、10日の米新規失業保険申請者数が、再び大幅増+19.1%の85.3万人になったことから、相場は急落、その後も下落基調が続き、金曜に少し戻して引けています。コロナの第3波が落ち着き、ワクチン効果が実態経済に出てくるまでは、株式市場は少し厳しい展開が続くと見ています。

続いて、ハイテク銘柄中心に構成されているNASDAQ100です。

S&Pと全く同じ動きですね。

そして、12月7日から12月11日の注目すべきイベントです。

12月10日:米国新規失業保険申請件数(前週値:85.3万)

 

市場関連ニュースの分析

続いて、関連ニュースです。

新型コロナウィルスの動向です。

感染者数の増加率は、先週の6.9%から今週は7.6%と再び悪化。

そして、死者数は、先週の+5.5%から+4.9%とわずかに改善、

第3波のピークがまだ終わらないですね。ワクチン効果が出てくるのは来年からでしょうから、クリスマスまでに改善していないとかなり厳しい年末年始が予想されます。

続いて、

シティ銀行のアナリストが、Bitcoin購入に積極的なMicroStrategy社の株式評価を下げるそうです。来年、ビットコイン価格が10倍ぐらいになった場合、彼らのバランスシートが一気に良くなるので、それで逆に評価を上げたら、笑い話になりますね。笑

続いて、

ジャック・ドーシー率いるSquare社が、クリーンエネルギー開発のベンチャーに10億円投資する計画とのこと。狙いは、ビットコインのマイニング産業の電力源をクリーンテックに変えていくため。アルトコイン系は、イーサリウム筆頭にPoS化が進んでいるので、かなり省エネ化が進んでいますが、ビットコインは未来永劫PoWのままと見ているので、電力源のクリーンテック化は望ましいことです。

続いて、

シンガポールに本店を持つSEA大手銀行DBSが、仮想通貨の売買サービスを開始するようです。キャズム理論を踏まえると、正直、彼らのような存在は、レイト・マジョリティやレイトマスの資金を呼び込む役割を果たすと思いますが、DBS自体は、FOMOが動機で市場参入していると見ているので、あまり、重要なディールとしては評価していないです。

続いて、

世界No.1のインキュベーターYCombinatorを立ち上げたポール・グラハムが、仮想通貨市場に関して、興味深いコメントを出しています。

“未来予測の一つとして。最近のクレジットカード会社は、誰にカードを使わせるかと言う点で、どんどん厳しいルールを敷くようになっている。これは、一般公共側の希望と完全に正反対の動きだ。これが続くと、彼らは間違いなく仮想通貨に殺されることになるだろう”

全く同感ですね。ブロックチェーンは、信用格差を解消するために生まれた技術なので、今のクレジットカードのように、与信を中央集権的に行っている時点で、破壊される対象なのですね。いずれここを破壊するプロダクトが、ブロックチェーン業界から登場してくるでしょう。そのときに、日常決済も含めて、世界の金融インフラは、劇的に進化することなります。その日が待ちきれないですね。

続いて、

Mt.Goxを作り、Rippleを創業し、今はStellarを率いるジェド・マキャレブが、保有するXRPを先週大量売却し、結果、世界で40番目の富豪になったそうです。本業のStellarではほとんど実績が出てない中、、、ちょっと皮肉なものですね。

続いて、

Bitcoin投資に積極的なMicroStrategy社が、新たに650億円の株式転換権付きの社債を発行し、この目的は、Bitcoinの購入です。うーん、どんどん上場企業によるビットコイン投資が活気づくよいニュースです。ただ、タイミングは、市場は既に年末の間先に入ってきているので、僕は実際のビットコイン購入は、年明けがよいのではないかと見ています。その方が、市場が、年が切り替わってのより強力なモメンタムを得られやすいからです。

続いて、

NFTアート市場が、また最高落札価格を更新しました。6,000万で落札されたデジタルアートです。いい感じで伸びてきてますね。

続いて、

イーサリウム創業者のビタリックが、ウォレットアプリ市場のセキュリティについて警告を発しています。この先を見通した発言は、素晴らしいと思います。と言うのも、DeFi市場が成長すればするほど、DeFiウォレットの需要は高まります。しかし、そこにハッカーが目をつけて、ハッキング事件が多発すると、間違いなく、DeFi市場の成長にブレーキがかかりますね。もちろん、Nexus Mutualなどが登場して、ハッキング対策の保険商品も出てきているのでリスクヘッジは進んでいますが、それでも過剰にハッキングが多発すると言う保険市場も崩壊してしまいます。

その点を踏まえると、今からこのリスクを潰しておくことはとても大切です。僕もDeFiウォレット市場は既に調査済みですが、技術的にはまだまだ発展途上のプロジェクトが多いため、来年、本格的なDeFi市場の成長が起きる前に、手を打っておくべきことです。

続いて、

ビットコインの開発コミュニティが回復基調に入っています。2017年のバブル時にピークをつけて、その後、下降路線のままでしたが、今年の年明けから回復基調に入り、年初からみて、15%以上増加しているとのこと。ビットコイン含めて、この業界は全てテクノロジーの世界ですから、技術コミュニティの盛り上がりは、モメンタム形成の土台になるため、とてもよいことです。

最後にいつものスライドです。

仮想通貨の本格的な成長段階は、個人投資家の多くが、世界を支える米国経済より仮想通貨経済の方が可能性があると考え始めるかどうかです。

つまるところ、引き金は、1972年のニクソン・ショック以来の第二のドル通貨危機ということです。

つづいて、アルトコイン市場です。

つづく。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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