今週の価格分析No.1は、SUSHI, OGN, BTT, そしてYFIを深く見て行きたいと思います。
こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。
早速、はじめていきましょう。
1.SUSHIの価格分析
SUSHIです。
まず、関連ニュースです。
2月9日、WBTCで有名なBitgoが、SUSHIのDEXで売買されている仮想通貨の資産管理のサービスを開始しました。Bitgoは、そもそも大口投資家向けに仮想通貨のカストディサービスを提供している会社なので、これは、DEXに機関投資家や大口個人投資家が流れてくる上で大きな試金石と捉えてよいでしょう。
このニュースを受けて、SUSHIは、12日にATHを更新し、$17.592まで上昇しました。
ただし、ビットコインの下落に巻き込まれて急落中です。
ただし、4時間足のKDJを見ると、短期ラインが、中期ラインと長期ラインをうわ抜くトレンドも出てきています。
今回の下落の下限のラインについては、日足チャートが参考になると思います。
日足のボリンジャーバンドの中間ラインに到達して反発しています。過去のトレンドラインを見ても、日足のボリンジャーバンドの中間ラインに到達すると強く反発する傾向が維持できているので、まだブルトレンドを継続していると分析しています。
2.OGNの価格分析
次に、OGNです。
関連ニュースです。
2月10日、AWSのアプリマーケットプレイスに、OGNのDShopアプリが追加されました。ベンチマーク対象のShopifyもすでに追加されていますから、これは当然の展開と言えます。
これを受けて、日足チャートを見ると、12日に、$0.5728をマークし、急上昇しました。
しかし、ビットコインの急落に引っ張られて、今は下落中です。
ただ、日足チャートのボリンジャーバンドの中間ラインが、抵抗ラインとして機能しているトレンドを維持しています。
まだ、現在の価格と中間ラインの間にはギャップがあるので、多少下げる可能性はあると見ていますが、中間ラインも上昇してきているので、おそらく、$0.3の上ぐらいまでの価格下落はあると見ています。 また、週足のKDJを見ると、短期ラインが中期と長期ラインにヒットする動きが出ていますが、日足のボリンジャーバンドに対する値動きを踏まえると、ここで反発が入ると見ています。
つまり、引き続き、ブルトレンドを維持していると見ています。
3.BTTの価格分析
次に、BTTです。
関連ニュースです。
米国議会のメンバーが、BTTが運営するDliveユーザーの一部が、トランプ大統領の扇動による米国議会への一般民衆の乱入事件をライブ中継していた事実を受けて、公聴会を開く予定とのこと。
正直、これは、BTTにとってよいことではないですね。大衆扇動を増長する動きともいえるからです。
しかし、これに対して、BTTの価格がどう反応したかというと、
急上昇です。2.9日には 0.00202をマークしました。
ただし、その後、ビットコインの急落に巻き込まれて下落中です。
日足チャートのボリンジャーバンドの中間ラインが抵抗ラインとして機能すると見ています。
すると、中間ライン自体が上げてきているので、おそらく、$0.00082あたりでヒットする形になるのではないかと見ています。
週足チャートを見てみると、KDJで短期ラインが中期ラインと長期ラインにヒットするたび、反発する相場をここ2ヶ月ほど継続していることから、まだブルトレンドはキープできている思います。
しかし、今回のニュースで価格を上げているところをみると、正直、あまり、地合いが強い展開になってきていると思えないので、今回のような瞬間風速はあっても、強力な上昇トレンドを形成するのは難しいのではないかと見ています。
4.YFIの価格分析
最後にYFIです。
関連ニュースです。
まず、先週YFIに起きた、$11億のハッキング事件ですが、損害金は、すでに追加で発行された220億円相当のYFI運用資金から補償されることが決まったようです。何よりです。
もう一つ関連ニュースです。これはビックニュースです。
2月11日、グレースケールがなんと、YFIに自社がGBTCなどが保有するBTCやETHの運用委託を受けるパートナーシップを結びました。グレースケールは、現時点で、世界最大の機関投資家向けの仮想通貨ファンドと言える存在です。合計で1兆円近い仮想通貨を保有しています。その資金が、YFIエコシステムに流れてくるわけです。
これがどういうことを意味しているか?
こちらをご覧ください。 これは、YFIのプロダクトポジショニングです。
YFIは、様々なDeFiプラットフォームを駆使して、MetaMaskやPayPalなどに預けられている仮想通貨を運用する非中央集権的なアセットマネジメントプラットフォームです。
つまり、今回のグレースケールも、ウォレットアプリの一つです。しかし、巨大な機関投資家資金を保有しています。
YFIはどんどんアセット市場のハブとして清張していることが分かるニュースです。
もう一つ関連ニューです。
2月11日、BadgerDAOが、YFIと提携しました。こちらも簡単にいうと、こういうことです。
今度は、Badgerが、ウォレットアプリの位置に立つということですん。YFIは、すでにDAOコミュニティに、様々な投資スペシャリストを抱えていますから、YFIがハブとして機能していくということです。
また、なぜ、このようなパートナーシップをYFIが積極的に進めているか?ですが、私はフラッシュローンのハッキング対策だと見ています。
一つのウォレットに資産が集中しすぎるとそこを狙われます。ですから、YFIに資金集中するのを避けるため、他のアセットマネジメントプレイヤーとも手を組んで、リスク分散を図るのが狙い見ています。
特に、グレースケールのような巨大投資家の資金がYFIに流れてくると、YFIの責務はグッと重くなりますからね。
現状、フラッシュローンアタックに対する抜本的な解決策がまだ見えてきいていないので、この対策は現実的な解決策の一つと言えると思います。
このニュースを受けて、YFIの価格がどう反応したかというと、2月12日にATHを更新し、$52,880まで到達しました。
また、前回、僕はYFIは、フラッグ形成の渦中にあり、上方ブレイクする可能性が高いとみんなに伝えていましたが、案の定、上方ブレイクになりましたね。
しかし、その後、ビットコインの急落につられて下落中です。 日足チャートをみると、引き続き、二つのラインの間にある上昇トレンドを描いているブルトレンドをキープしていると見ています。
今回の下落の下限の目安ですが、上方ブレイクの直前が、ボリンジャーバンドの中間ラインを起点に起きたことを踏まえると、その中間ラインが抵抗ラインとして機能すると見ています。
この中間ラインも上げてきているので、ロウソク足とぶつかる場所は、この感じですが、$36,500あたりが目安になるでしょう。
このヒットしたところは、よい押し目買いになると思います。
さて、いつもの最後のスライドです。
アルトコインへの投資は、基本、創業期のGoogleやFacebookに投資するのと同じテックスタートアップ投資であることを理解してください。 ここで目覚ましい投資結果を出している投資家のレイド・ホフマンやピーター・ティール、そして、ロン・コンウェイなど、みな共通しているのは「長期保有」であるということです。 この点は、バイナンスリサーチの結果からも裏付けられています。 長期保有者ほど、仮想通貨はリターン率が高いということです。 なので、僕も基本、個人投資家の人にはトレーディングではなく長期保有をおすすめしています。
以上、みなさんの参考になれば幸いです。
注記:最終的な投資判断は自己責任です。