格安スマホ・格安SIMは、結局、光回線とのセット割が一番お得になるという話Vol.2

では、前回の「格安スマホ・SIMを上手に使うなら、家の光回線とのセット割と組み合わせるのがコスパが高い」という話を踏まえて、ここでは、主要各社の比較をしていきながら話をします。

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まず、比較に入る前に理解していただきたいのは、どこのキャリアもお客さんの「囲い込み」をしたがります。一度獲得したお客さんを他社には奪われたくありませんから、当たり前とは言えば当たり前です。ですから、サービス内容も、新規契約や乗り換え契約によるキャッシュバックなどは動機づけするための常套手段ですし、一度、契約したら、その後、継続利用した方がお得になるように設計されています。

ですから、こちらの記事を参考に比較検討する場合も、自分の住んでいる場所やネットの利用環境などを踏まえて、最適な1つを選び、あとは、よほど他者で魅力なものが出てこない限りは、長く使いづづけた方がお得、と理解した上で読んでください。

そうでないと、毎回、他社で大規模キャンペーンなどがある度に、乗り換えていたら、全く長期利用のインセンティブを受け取れないので、結果的に損することになります。これも「安物買いの銭失い」の一つです。

Step1:家の光回線とのセット割のあるモバイルキャリアを選ぶ

家の光回線とセットで利用できる格安キャリアはそんなにありません。更に、乗り換えキャッシュバックや継続利用によるポイントプログラムなどで、お得度合いをしっかり引き上げてくれているプレイヤーは、そんなになくて、ソフトバンクを親会社にもつワイモバイルか、楽天モバイルぐらいになります。要するに、光回線サービスを持っていないLINEモバイルはこの時点で脱落してしまうのですね。

Step2: 通話料の無料枠の比較

まず、通話料の無料枠から比較して行きましょう。前提は、格安キャリアに切り替える動機は、通話はほとんどLINEなどを使ってやるため、ほとんど利用しない前提です。ですから、当然、固定の無料枠を有効活用します。

3大キャリアと主要格安モバイルの無料の通話料金枠の比較

まず、この時点で、楽天モバイルの魅力が見えてきます。3大キャリアは5分かけ放題で、楽天モバイルのほぼ倍の金額を取っています。ワイモバイルは、この後にお話するデータ通信料とのセットの料金体系しか提供していません。理由は、セットにして置かないと、親会社のソフトバンクモバイルの料金体系と競合してしまうため、お互いにユーザーを取り合いしてしまうからですね。見えないようにするわけです。ただ、超過してしまった場合の料金体系は、楽天モバイルの方が魅力的です。

Step3:データ通信料の比較

そして、データ通信料です。ここは、格安キャリアを利用したい方は、5GBから10GB以下にしたいのが基本の発想だと思います。

3大キャリアと格安キャリアのデータ通信料比較

ここで、楽天モバイルとワイモバイルに焦点を絞って比較しましょう。なぜなら、お互いにガチで勝負しています。いずれも()内の割引数字をみてください。楽天モバイルの( )内の数字は全て「スーパーホーダイ」の料金体系です。「スーパーホーダイ」の場合は、先ほどの10分の無料通話枠も含めた料金になるので、この料金に追加で850円を支払う必要はありません。

楽天モバイル・スーパーホーダイのベースプラン、S・M・L・LLの内容

同じ料金モデルで、初期契約2年間に、楽天モバイルは、Y!モバイルの1,000円割引に対して、「楽天会員である」という条件付きだけで割引¥1,500を提供し、更に楽天のダイヤモンド会員以上であれば、更に初年度1年は¥500円の割引を提供しています。更に、2年後の解約を防ぐために、3年の長期割も提供しているわけですね。しっかりと他の格安SIMとの差別化ポイントを作っているプランです。

楽天会員特典

一方、Y!モバイルは、これに対抗するために、データ容量を、入会してから2年間は、2GBの人は3GB、6GBの人は9GB、14GBの人は21GBに増量しています。そして、予想通り、親会社であるソフトバンク回線とのセット割引である「おうち割光セット」を組み合わせてきてますね。

Y!モバイルのベースプランS・M・Lの内容

ここまでの比較を踏まえると、データ容量を多く持ちたい人はY!モバイルがよし、価格重視の人は、楽天モバイルがよし、となってきます。

Step4: 光回線とのセット割引

そして、次にY!モバイルで光回線のセット割引の話が出てきたので、そこを比較して行きましょう。まず、3大キャリアはどこも似たりよったりです。総務省がSIMフリーを義務化も含めて、政策介入したがった気持ちがよく分かります。笑

また、ソフトバンクの光回線の裏方は、全てNTTフレッツ光です。auは都心部は自前で、地方はNTTフレッツ光を使っています。そして、Y!モバイルは当然、親会社のソフトバンクの光回線と同じです。ホーム・インターネットというのは、モバイル・インターネットの倍以上の設備投資がいるといわれている市場なので、正直、元国営企業のNTTぐらいしか自前で作りきれる業者がいないのです。

3大キャリアと格安キャリアの光回線セット割引の比較

ただ、ここに注意が必要で、親会社のソフトバンクは、それぞれスマホのセット割を、¥1,000で提供していますが、ワイモバイルは、選択可能なS、M、Lの3つでそれぞれ割引率が異なり、更に、「その他」にまとめていますが、ソフトバンク光の¥500/月のオプション(光電話など)の利用契約を結ばないとこの割引が受けられないのですね。だから、実質受けられる割引は、それぞれ、Sで0円、Mで200円、Lで500円となります。親会社のソフトバンクモバイルと競合しないようにしており、頭が上がらないのがよく分かります。笑

一方、楽天モバイルは、工夫していて、3大キャリアのセット割引と差別化するために、楽天の通常ポイント200P(1P=1円)の毎月付与を提供しているわけです。楽天は、ポイントプラグラムの運用が、Tポインに頼るYahoo!に比べて上手で、その点を格安SIMサービスにもしっかりと活用しています。ただ、Y!モバイルのMパックを選択する人は、ここで楽天モバイルとの差がほとんどなくなります。

そして、新規契約or乗り換えによるキャッシュバックの数字もみておいてください。この点は、あとで詳しくお話します。

Step5:オプション比較

念のためのチェックとして、オプション料金の比較です。結構、ここで細く料金を取られることが多いので、注意したいポイントです。絶対に必要なのは、インターネットを使うためのウェブ使用料と、外出先で、スマホの通信で、ノートパソコンでインターネット利用するためのテザリングです。正直、それ以外のオプションは不要です。

あと、これにiPhoneを利用している方は、iPhoneの製品保証の契約だけ追加すれば十分です。残りのオプションは、店舗の営業にススメられても断りましょう。無駄な出費です。

3大キャリアと格安キャリアのオプション比較

格安キャリアは、ここが全て無料になっているのが嬉しいですね。素晴らしいと思います。また、この辺りから、ドコモの格安キャリアであるドコモwithのやる気のなさを感じます。サイトに情報すら載せていません。なので、比較対象から外します。笑

Step6: 格安モバイルは、余ったデータ通信容量のシェアの先が友人まで広げられるのがうれしい

あとは、表は使いませんが、2点ほど、検討ポイントになる点についてお話します。まず、一つ目はまったデータ通信容量を友達にもシェアできることです。格安モバイルが登場する前は、3大キャリアのシェアの範囲は家族までだったのですが、それが友達にも広げられるのはいいことですね。逆にもらうこともできるわけですから。これがきっかけで友達づきあいを大切にする人が増えたらよいと思っています。

Step7: 家族持ちの人は、家族スマホ割も使えるが、これはどこの会社も同じ

そして、いわゆる家族割、ですが、これは大体どこも同じですから、判断材料にしなくてよいです。

次回Vol.3に向けて

さて、比較は以上になります。

つまり、これで選択肢は、Y!モバイルか楽天モバイルのどちらが、最もお得になります。ここの判断ポイントは、2つだと思います。

  • データ容量を多く持ちたい人はY!モバイルがよし、価格重視の人は、楽天モバイルがよし
  • 都心在住者はY!モバイルがよし、地方在住者は楽天モバイルがよし

1つ目は、Step3で話した通りです。見直したい方は、Step3の表をもう一度よくみておいてください。二つ目は、よく格安キャリアの回線スピードの比較をしている人がいるのですが、基本的な通信技術を学べば分かるのですが、結局、楽天モバイルの「スーパーホーダイ」は、ドコモの回線を借りているので、品質はドコモレベルですし、Y!モバイルは、回線品質は親会社のソフトバンクモバイルの水準です。楽天やY!モバイル側でどんなに頑張っても、大元の回線品質を上回ることは絶対にありません。下手な口コミや宣伝文句に惑わされて判断材料を増やして、自分の頭を混乱させるのはやめましょう

となると、ドコモとソフトバンクモバイルの比較になるわけです。ソフトバンクモバイルについてお話すると、地方の通信設備にあまり投資ができていないので、例えば、田舎の温泉宿などに行くと電波が悪くなるというのはよく知られた話です。最近の東証一部に上場しましたが、この辺りの品質改善の投資をするか注目しています。一方、ドコモは、業界の老舗でもあり、NTTが元国営企業ですから公的な責任感覚が会社として強いせいか、地方まで隅々に通信設備の投資をしてくれています。

そのため、楽天のスーパーホーダイは、ドコモ回線のみなので、地方在住者にとっては、楽天モバイルの方がよいと思います。(恐らくですが、楽天は、ドコモにけしかけて、ソフトバンク・Yahoo!連合と対抗するために、ドコモとNTTから、有利な経済条件を色々と引き出してくるとみています。楽天とNTTグループはお互いない事業をそれぞれ持っているので、ソフトバンクグループと対抗する上で、協力しやすい関係にあるからです。)

以上の2点を踏まえて、Y!モバイルか楽天モバイルを決めたら、あとは、キャッシュバックが最大限受け取れるように契約を進めていくことです。次回③では、Y!モバイルと楽天モバイル、それぞれキャッシュバックを上手く使いつつ、最もコスパ高く契約する方法について詳しくお話します!

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