【副業の方向け】コスパの高い確定申告のやり方まとめ

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さて、最近は、政府の「働き方改革」を受けて、副業解禁をする企業が増えてきたことから副業を始めている方も多いと思います。「社畜」を卒業して、自由な生き方をしていく上でも、副業は素晴らしい人生のスタートだと思います。しかし、副業を始めると、必ず、やらなければならないのが「確定申告」です。今日は、そのやり方について、かんたんに分かりやすく説明します。

確定申告と年末調整の違い

「確定申告」とは、毎年、その前の年の1月1日から12月31日までの自分の収入を全て計算し、政府に税金を収める・払い過ぎた税金の払い戻しを受ける手続きのことです。申告期間は、2月16日から3月15日と決まっています。例えば、2018年の「確定申告」は、2018年1月1日から12月31日までの収入を計算し、2019年2月16日から3月15日の間に、自分が住んでいる地域の税務署に確定申告を行う、という作業のことを言います。場合によっては、税金を払いすぎていたため、その分を払い戻し(税金の還付)を受けたりすることもできるのがポイントです。アメリカでは、確定申告は「Final Tax Return」という言い方をすることが多いのですが、文字通り、本来は、払い過ぎた税金を戻してもらうのが目的です。ですが、日本ではどちらかというと「納税」の意味合いの方が強くなっていますね。

ここで、おそらく、会社勤めなどをされながら副業などをしている方が思うのが、「年末調整」と何が違うの?ということだと思います。年末調整も対象の期間は全く一緒ですが、その手続き作業は、勤め先の会社がやってくれます。ですから、楽ですね。しかし、「確定申告」は自分でやらなければなりません。なぜなら、会社以外の収入だからですね。自分が会社以外で得た収入は自分でやりましょう、ということです。

また、確定申告をきちんとやっていない場合、結果的に収めるべき税金が払い忘れとなってしまうことによる「延滞税」(納付期限から2ヵ月までは年率2.9%(年率)、以降は年率9.2%)が課されたり、不動産物件の賃貸契約ができなくなったり、住宅・自動車・教育等のローン契約ができなくなったり、幼稚園・保育園保育料の補助が受けられなくなったりなど、色々とペナルティを課されることもあるので、忘れず、しっかりとやっておきましょう。

では、ここから、4つのステップで、具体的な「確定申告」のやり方について説明します。

    • Step1: 自分が「確定申告」のどのカテゴリに当てはまるのか知る
    • Step2: その年の「還付条件」に該当しているかチェックする
    • Step3: 該当するカテゴリと還付条件に応じた確定申告の手続き書類を作成する
    • Step4: 税務署に郵送ないしは訪問で申告書類を提出する

 

Step1: 自分が「確定申告」のどのカテゴリに当てはまるのか知る

実は、確定申告のやり方や税金の計算方法は、本人の収入の得方によって、細かく分類されています。なので、まずは、自分がどのカテゴリに属するのか?を知ることから始めましょう。そのカテゴリがわかれば、あとは、そのカテゴリの条件に沿って、手続きを済ませれば良いので、頭が混乱せずにすみます。

下記の一覧表を見てください。横が、自分のメインの職種で、縦がその年の収入内容にしています。○が付いているものは、申告の必要あり、×のものは申告不要です。


副業を始められた方でもっとも当てはまりやすいのは、メインの職業が、a.会社員、b.契約社員(派遣含む)、cアルバイト(パート含む)のいずれかで、今年の収入が、②給与収入は一ヶ所だが副業の収入が20万以上ある、のパターンだと思います。副業は、モッピーのようなセルフバックのアフィリエイトなどを1年真面目にやれば20万はすぐ超えられるので、ほとんどの副業をスタートした方が当てはまるのではないかと思います。

誰でも1日30分の作業で月3万円稼げる副業まとめ(モッピーがかなり使える)

もちろん、該当が少ないカテゴリのものもあるとは思いますが、⑨や⑩のように、たまたまその年、友達に誘われて競馬に行って買ったらビギナーズラックで大穴が当たったとか、参加したパーティでもらった宝くじで当選したなど、マイナーなケースもあり得るので、あえて網羅的にまとめています。また、職種の場合でも、d.無職の場合でも、収入の得方によっては、確定申告が必要になる場合があるので、注意が要ります。

そして、悩ましいのは、f.国外に居住している方ですね。例えば、現地企業に勤務しながら、日本では、⑤の株式配当や不動産収入を得ているケースは、確定申告の対象です。でも、日本にいないので、大半の場合は、税理士にお願いして、代理人として納付してもらうことが多いです。ただ、Instagramを使ったトラベルブロガーとして広告やアフィリエイト収入を得ている方も出てきているので、今後、日本でも増えてきそうなカテゴリだと思います。また、この場合は、二重課税を回避する手続きもした方が良いです。二重課税というのは、二つ以上の国に同じ所得内容で税金を支払ってしまうケースで、ものすごい納税額になってしまうことがあります。このため、f.国外居住者の方は、条件がかなり複雑になるので、税理士に早めに相談することをオススメします。

Step2: その年の「還付条件」に該当しているかチェックする

次に、確定申告の最大のメリットである、その年の「還付条件」に、自分が該当していないか確認しましょう。税金が戻ってきます。この作業を「還付申告」と言います。これが、確定申告の最大の醍醐味とも言えます。

以下の条件に当てはまる人は、税金の還付を受けることができます。

税金控除の名前 内容
1.住宅ローンを借りた 住宅借入金等特別控除 住宅ローン等を利用して、マイホームの新築、購入、リフォームなど一定の要件に当てはまれば、住宅ローン控除を受けることができます。a.会社員の場合、この控除を受けるためには、1年目は確定申告をしないと翌年以降も適用されないため、申告を行う必要があります。その結果として還付申告となります。2年目以降は、年末調整で手続きできます。
2.ふるさと納税をした 寄附金控除 個人事業主でふるさと納税を行っている人や、給与所得者でも5団体を超える自治体にふるさと納税を行っている人は、還付を受けられます。※確定申告が不要な給与所得者のうち、ふるさと納税先の自治体が5団体以内且つ、納税を行う際に各ふるさと納税先の自治体に「ふるさと納税ワンストップ特例制度」の適用に関する申請書を提出していれば、確定申告は不要です。
3.年間の医療費が家族と合せて10万円以上 医療費控除 家族の分も含め、1月1日から12月31日の医療費が10万円を超えると、超えた実費分が控除されます。医療費には、病院の診察代や薬代だけでなく、病院に行くための交通費なども対象になりますし、整体師による治療費も該当します。
4.FX・株や投資信託で大損した 上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除 株や投資信託、FXといった証券会社との取引きでは、特定口座を選んだ場合、自動的に源泉徴収されています。ですから、売却して年間収支がマイナスだった場合、この損失額を確定申告することで配当所得と通算できたり、それでも相殺しきれなかった損失を最高3年間にわたって繰り越せたりします。もし、その3年間で収支がプラスになれば、繰り越している売却損と相殺できます。
5.年の途中で退職して年末まで再就職していない 源泉徴収に係る所得控除 中途退職した同じ年に再就職をした場合は、原則として新しい勤務先で前の勤務先の給与を含めて年末調整をすることになっていますから、所得税の納め過ぎは解消できます。しかし、中途退職したまま再就職しない場合は年末調整を受けられませんから、所得税は納め過ぎのままとなるため、この納め過ぎの所得税は、確定申告をすれば戻ってきます。
6.災害や盗難などで資産に損害を受けた 雑損控除 災害又は盗難若しくは横領によって、資産について損害を受けた場合等には、一定の金額の所得控除を受けることができます。

2.ふるさと納税は、最近の地方創生の盛り上がりなどで、やっている人も多いと思うので、是非、還付申告することをオススメします。また、細かいところですが、医療費控除に、整体師による治療などが含まれていることも意外と知らない人が多いですね。つまり、医療費控除を受けられる人はたくさんいると思います。

さて、ここまでで、自分の今年の確定申告の内容がどのようなものになるかが、ざっくりと掴めてきたと思うので、実際の手続きを進めて行きましょう。

Step3: 該当するカテゴリと還付条件に応じた確定申告の手続き書類を作成する

まず、Step1とStep2を改めて見直してもらいながら、自分の該当条件をチェックしてください。そして、ここから、その条件内容に応じて、確定申告の書類を準備して行きます。先ほど、「カテゴリに応じて書類がそれぞれ分類されている」と言う話をしましたが、実際にどれぐらい分類されているか知りたい人は、下記の国税庁のサイトにいけば分かります。僕は、副業時代に、この一覧と中身を見て自力でやりきることを断念しました。笑

国税庁:確定申告に係る書類一覧

 

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ところが、この作業は、今では、MFクラウドやFreeeなど、個人向けのウェブサービスが充実してきているのでかなり手間が省けるようになっています。僕の副業時代と同じように税理士にお願いする場合は、税理士の方も、確定申告のときだけ受けてくれる訳ではないので、毎月最低でも1万ぐらいの顧問料と、確定申告期の5万から10万ぐらいの作業料を支払う必要があります。一方で、MFクラウドやFreeeであれば、毎月1,000円から2,000円ぐらいの月額利用料で使えるので、これはかなりコスパがよいと思います

「今年、初めて確定申告をします」という方であれば、MFクラウドかFreeeの無料利用枠を使ってまずは書類手続きを始めるのが良いと思います。それで進めながら、自分の条件によっては、少し複雑になるため、有料枠の利用が必要になる場合がありますので、その場合に、有料枠を利用しましょう。無理に無料枠のみでやりきることは、僕はあまりオススメしないです。というのも、二つのWebサービス共に、とてもよくデザインされていて、使いやすく、その割に、値段がかなり安いからです。こういうところでお金をケチるのも「安物買いのゼニ失い」の一つです。優れたITツールは仕事の効率をあげるために必須なので、しっかりと投資しましょう

僕は、今は個人で合同会社を経営しており、MFクラウドの法人向けライトプラン(1,980円 /月)を使っています。参考までに、MFクラウドの確定申告に関する利用ガイドはこちらにまとめられています。念の為、個人経営とはいえ合同会社ですから、税理士の事務所とも契約しているため、確定申告はありません。全て合同会社の年末調整+年度決算で対応します。

MFクラウドでの確定申告のやり方

試しに、Freeeでも、確定申告のところだけ使ってみたのですが、僕の総合評価で行くと、「確定申告」については、MFクラウドよりはFreeeさんの方が、確定申告の初心者にもかなり分かりやすく、かつ使いやすく設計されていますね。素晴らしいです。特に先ほど説明したStep1とStep2の条件内容を、22問のQ&A方式で回答していくだけで、自分の今年の確定申告の条件が分かるようになっており、これは自分でやる場合にはかなり助かります。

先ほどのStep1の分類で行くと、副業を始めたばかりの人に多い、「②給与収入は一ヶ所だが副業の収入が20万以上ある」という方であれば、Freeeのスタータープラン(980円/月)で十分です。MFクラウドであれば、個人向けのベーシックプラン(800円/月)が同等レベルになります。いずれも、サイトの利用ガイドを見るだけでは、やり方が分からないことがあれば、メールやチャットで質問することができます。

さらに、これはMFクラウドも同じなのですが、最終的には、条件内容に応じた確定申告の書類と今年の数字が全て入力された状態のものをPDFファイルで書類出力をしてくれるので、サイトのガイドにしたがって数値入力して行けばよいだけです。下記は、MFクラウドの一例です。

参照元:https://support.biz.moneyforward.com/tax-return/tax-return-guide/setting03/bs06.html

このような形で、MFクラウドの中に、税務署に置いてある申告書類と全く同じ確定申告の書類フォーマットが入っているため、サイトのガイドにしたがって入力していくだけで、数字が書類フォーマットに反映されて行きます。これはFreeeの場合も同じです。出力された書類は、家の近くのコンビニのプリンターでカラープリントすれば、税理士の方にお願いした場合と全く同じレベルの書類を作ることができます。これはとても助かりますね。

Freeeであれば、個人向けのスタータープラン(月額980円)とスタンダードプラン(月額1980円)では作成した書類の確認やPDF出力が可能です。MFクラウドであれば、個人向けのベーシックプラン(800円/月)とあんしん電話サポート付きベーシックプラン(月額なし、年額17,200円のみ)に同じ機能がついています。いずれも無料版にこの機能はないです。更に、2,000から3,000円ぐらいのマイナンバーカードの読み取りに必要なカードリーダを購入すれば、全入力データがFreeeのサイトで完結するので、確定申告の書類を税務署に郵送すれば、全手続きは完了、つまり、自宅の作業で全て完結してしまいます。便利な世の中になりました。笑

参考までに、カードリーダのリンクものせておきます。

ちなみに、スマホもAndroidの一部機種であれば、専用アプリを使ってマイナンバーカードを読み取ることができるので、カードリーダは不要になります。こちらのサイトから、どの機種が対応しているか、またどのアプリなのかが分かります。我が家は僕も妻もiPhoneなので、この恩恵は受けられないです。涙

マイナンバーカードリーダーに関するサイト(政府運営)

Freeeであれば、スタータープラン(月額980円)、MFクラウドであれば、ベーシックプラン(月額800円)を使って、確定申告の作業を進めていくことをオススメします。どうしても、電話サポートを受けたい人は、それぞれその一つ上のFreee・スタンダードプラン(月額1980円)+電話サポート・スタータープラン(月額980円*税別)、MFクラウド・あんしん電話サポート付きベーシックプラン(月額なし年額17,200円のみ。月額1433円)サービスを利用検討することをオススメします。しかし、この段階で、MFクラウドは年額プランしかないので、今年、副業初の人は、まずは確定申告をやりきることが前提である点を踏まえても、Freeeさんの方が出費少なく、スタートしやすいというのが僕の評価です。副業収入が、継続的に伸びる見込みが出てきている人は、このタイミングでMFクラウド・あんしん電話サポート付きベーシックプランを検討するのはありだと思います。

そして、それでもなお、自分だけの作業でやりきるのは、「どうしても無理!」となったら、最終手段として税理士に相談しましょう。FreeeもMFクラウドも、会員には税理士紹介のサービスも無償で提供していますから、期限内に税理士が見つからない!という心配はありません。また、両者とも、有料パックには、30日間の無料利用枠がついています。ですから、最悪、自分でやりきれない場合は、利用停止することもできるわけですが、税理士の方もそのままMFクラウドやFreeeを使いたいという要望をする方が多いので、結果的に利用自体は継続することになると思います。

Step4: 税務署に郵送ないしは訪問で書類を提出

そして、最後のステップです。全ての書類のプリントアウトが完了したら、2択で書類を家の近くの税務署に提出します。

  • 税務署に書類を持っていく
  • 税務署に書類を郵送する

3月ごろから、税務署に行列ができる光景は、よくニュースにも取り上げられていますね。僕は、副業時代からずっと郵送で確定申告はしていましたので、基本は、郵送でやることをオススメします。「初めてなので、税務署のスタッフに作成した書類について見てもらいたい」という方は、遅くとも2月下旬前までには、書類を作成して税務署に持っていくことをオススメします。手直しがあった場合などに、すぐに修正すれば3月に入る前に確定申告を終えることができるので、混雑期となる3月を避けることができるからです。3月に入ってから税務署に行くことは絶対にオススメしません。疲労が溜まります。笑

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いかがでしたでしょうか?最後に、MFクラウドとFreeeのサイトリンクを参考までにのせておきます。まとめとして、僕は、確定申告に関しては、Freeeのスタータープラン(月額980円)か、MFクラウドのベーシックプラン(月額800円)をオススメします。みなさんの副業人生がスムーズにスタートしていくことを心から祈っています!

 

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