仮想通貨・今週の動きまとめ:2018.11.21 – ビットコインは2015年来の200週の移動平均曲線を試す展開他

今週の仮想通貨・暗号資産の市場の動きについて、まとめました。僕も、自分の貯金の一部は、将来的な資産運用の目的や未来への投資という目的で、仮想通貨に投資しています。まだ、仮想通貨を買っていない方、これから買おうとしている方、もう既に投資している方も含めて、参考にしてください。

ビットコインは、大幅下落で13ヶ月来の下値を更新。投げ売りが相次ぐ

CryptoWatch – Binance BTC USD 日足チャート – 2018年11月21日21時現在(日本時間)

10月中旬に発生した、大口投資家によるテザー売りからビットコイン買いが誘導した価格急上昇から一転し、ビットコイン価格は、13ヶ月来の安値をつけました。$5,500台で一時粘ったものの、更に下落となった展開。更に、売買高が、10月中旬の急上昇を上回るレベルに達している点を踏まえると、下落基調に耐えられなくなった投げ売りがけっこう出ているように思います。深読みですが、10月中旬の時点で、ヘッジファンド勢が、空売りを仕掛けていたのではないかと見ています。彼らは、今回の下落相場で、最大で3,000ドル以上の利幅を得ていることになります。

Crypto Watch – Bitfinex BTC USD 週足チャート- 2018年11月21日21時現在(日本時間)

テクニカル面から見ると、週足チャートで、200週のEMA(指数平滑移動平均線)が、$4,000ドルあたりにあり、ここに対する反発が発生しています。ここを割ると直近で最大の長期トレンドラインを割ることになるため、底が見えない展開が予想されます。その点を踏まえてか、空売りの買い戻しも含めて、この辺りで底を打とうとする動きが強く出ているようです。

 

BakktのBitcoin 1日先物取引の開始日が、今年12月12日から1月24日に延期となる

ビットコインに関する投稿で述べたように、機関投資家が、長期投資の目的でビットコインの購入を始めることが、ビットコインが、次なる長期上昇トレンドに入る上で、重要だと考えています。そのカギを握るのが、世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所の親会社であるICEが、マイクロソフトらと組んで開始するBakktという機関投資家向けの取引所です。ここに上場予定の、現物が引き受け可能な1日先物取引、最近までは、12月12日の取引開始予定だったのですが、開始を来年1月24日に延期すると発表しました。SEC(米国証券取引委員会)から厳しいチェックが入るETFの上場に比べて、Bakktの現物引き受け可能な1日先物取引は、より実現しやすいと言われており、この遅延は、市場全体にとってはネガティブなニュースです。

参照元:ICEからのプレスリリースはこちら(英語)

BAKKT™ BITCOIN (USD) DAILY FUTURES CONTRACT EXPECTED TO BEGIN TRADING ON JANUARY 24, 2019

 

 

米法務省、引き続き、テザーによるビットコイン価格操作について強い関心を示していることを明らかにする

Bloombergの報道によると、昨年のビットコインの急上昇を誘発したと言われている、USドルにペッグされた仮想通貨テザーについて、米法務省が引き続き、厳しい目で調査を続けているようです。10月中旬のビットコイン価格の急上昇も、大口投資家がテザーを大量売却し、ビットコインに乗り換えたことが原因と考えられており、テザーが、今後の存続に関して、厳しい状況に陥りつつあります。

参照元:Bloombergによる報道はこちら(英語)
Bitcoin-Rigging Criminal Probe Focused on Tie to Tether

 

Bitcoin Cashがハードフォークを実施

BCHがハードフォークを実施したことで、取り扱っている仮想通貨取引所では、BCHの取引が一時停止されました。その後の展開ですが、

CoinDeskMarketsより引用:https://bit.ly/2qXwoHm

ABCとSVにブロックチェーンが分岐しましたが、現時点でのBCH-ABCが優勢のようです。頻繁にハードフォークする仮想通貨には、ちょっと投資しずらい、というのが、僕の意見です。

 

「シリコンバレーのトップクラスの人材が、インターネットのときよりも早く、仮想通貨業界に流れている発言」が話題に

シリコンバレーのスタートアップが、資金調達や人材採用で常に利用しているAngel Listの創業者であり、著名なエンジェル投資家でもあるナヴァル氏が、自身のTwitterアカウントで発言したことが話題になっています。仮想通貨業界に、人とお金が多く流入することで、ブロックチェーン技術も急速に進歩し、新しいキラーアプリがどんどん生まれていくので、素晴らしい動きと言えます。

ナヴァル氏の実際のツイート(英語)はこちらです。

ナヴァル氏のツイート画像キャプチャhttps://bit.ly/2DA3e8N

 

 

SECが、北米2社のスタートアップが実施したICOに対して罰金

SEC(米証券取引委員会)は、昨年ICOを実施した北米2社のスタートアップ、CarrierEQ社とPragon Coin社に対して、証券取引法に違反するとして、ICOで調達した全資金の投資家への返却と、USドル250,000(約2500万円)の罰金を課すことを決定しました。CarrierEQ社は約15億円、Pragon Coin社は約12億円、それぞれICOで資金調達していました。ICOは、まだ世界的にも法整備が整っていないため、ICO案件に投資する際には、リーガルリスクをきちんと確認してから投資することをオススメします。

参照元:Carrier EQ社の本件に関するプレスリリースはこちら(英語)

 

 

シンガポールの取引所Ku Coinが、約20億円の資金調達を実施

シンガポールの取引所Ku Coinが、IDG、マトリックスパートナーズ、Neo Globalから、合計約20億円のSeriesAラウンドを完了したと発表。資金使途は、2019年1Qにリリース予定のPlatform 2.0と呼ぶ新しいトレーディングプラットフォームの開発と、2018年4Qに予定しているベトナム、トルコ、イタリア、ロシア、スペイン語圏などへの市場拡大となるとのこと。アジアの取引所市場の覇権争いも益々活発化しそうです。

参照元:KuCoinの本件のプレスリリースはこちら(英語)

 

 

ビットコインに反対していた経済学者がまた一人賛成派に回る

ビットコインに反対もしくは懐疑的であった権威者が、支持者に回るというは、常に起きているのですが、また一人増えました。ジョンホプキンス大学経済学部教授であるスティーブ・ハンケ教授は、自ら、メキシコ市の仮想通貨ベンチャーでP2P型の仮想通貨取引サービスを提供しているAirTMの取締役に就任したと発表しました。ハンケ教授は、AirTMがベネゼエラで展開を検討しているステーブルコインの設計などに関わる予定とのことです。権威者は、常に後手に回るというのは、歴史が語るところです。

参照元:AirTM社の本件プレスリリース(英語)はこちら

 

 

Binanceが、CircleのStable CoinであるUSDCをリスト

世界最大手取引所のBinanceが、Circle社が提供しているステーブルコイン「USDC」の扱いを開始したと発表しました。Binanceで取引可能なステーブルコインは、Tether (USDT)、 Paxos Standard (PAX) 、TrueUSD (TUSD) についで4つ目になります。USDC自体は、Coinbase、Korbit、日本のLiquidなど計50社に及ぶ取引所アプリやウォレットアプリがサポートしており、今回のBinanceの取り扱い開始で、更に取引が活発化すると見られています。Tetherが、ビットコインの価格操作をした疑いにより苦境に立たされる中、ステーブルコインの覇権を巡っての競争が激しくなってきているように見えます。

参照元:Binanceの本件プレスリリースはこちら(英語)

 

 

Coinmine社が自宅でマイニング可能なハードウェアのプリセールス開始

個人が自宅で仮想通貨のマイニングが可能なハードウェアを開発しているスタートアップ、Coinmine社が、ようやくそのハードウェアのプリセールスを開始しました。金額は、USドルで799ドル、約9万円です。Coinmine社には、CoinbaseのVCであるCoinbase Venturesや、Arrington Capital、また、現Coinbase CTOで、かつて同様のベンチャー21,Incの共同創業者でもあるバラジ氏が出資しており、業界の注目を集めています。ビットコインも、5年以上前は、ノートパソコンでマイニングできていた歴史を踏まえると、ブロックチェーン技術の理想系として、自宅でマイニングできる技術が出来上がることは素晴らしいことです。Coinmine社がその可能性を現実のものにしてくれると、これは、仮想通貨業界の大きな発展につながります。お金の余裕のある方は、是非、Coinmine社のプリセールスに参加して、彼らを支援してあげてください。

参照元:Coinmine社のプリセールスサイトはこちら(英語)

 

 

Bitmain Co-CEOの辞任はデマであることが判明

今週月曜19日に、中国の仮想通貨ニュースサイトが報じた「Bitmain Co-CEOであるJihan Wu氏が取締役を退任している」ということに対して、Bitmain側は、その事実を否定しました。この退任のニュース自体は、11月7日に中国当局に登録変更されたBitmain社の情報を元に報道されています。Bitmainは、香港証券取引所(HKEX)への上場を進めており、仮想通貨業界初のIPO、かつ証券市場の歴史でも最大規模のIPOになる可能性があると言われていますその渦中で報道されたため、話題になっています。Bitmain社側のコメントによると、HKEX側のIPO要件として、取締役会における社外取締役が、全体の1/3を占める必要があるという要件に対応中であるとし、IPOを実現するため、Bitmain社をホールディングス化する方針で、中国当局に登録変更された情報は、その子会社に当たる情報とのこと。Jihan Wu氏が、Bitmain社のCo-CEOであり、取締役を外れることはないとのことです。現CEOが、上場前に外れるというのは、上場後の株価にも大きく影響が出るため、今後もBitmain社の動向には注視した方が良いと考えています。Coindeskの記事は下記をご覧ください。

参照元:Bitmain Denies Reports CEO Jihan Wu Ousted from Bitcoin Miner’s Board

 

KikがEthereumからStellarに完全乗り換え

昨年12月にカナダ初の大手SNSのKikが、自身で提供している仮想通貨Kinを、それまでEthereumで動かしていたのですが、Stellarに完全に切り替える計画であることを発表していました。実施方法は、業界でも研究開発を進められているアトミック・スワップの手法を用いて行う予定だったのですが、その目処がたったようです。Kikが、乗り換えを考えるに至った背景は、Ethereumが乗り越えようとしているスケーラビリティ問題にあったと言われており、その一つが、Network Congestionだったようです。これはEthereum上で、Kin以外の人気トークンが出てくること、そのトークンのトランザクションにネットワークのリソースがほとんど奪われてしまい、自分達のトークンの取引が素早く完了できなくなってしまうという問題です。Network Congestionの問題は、Ethereumに限らず、同様のプラットフォームを提供者には全て共通している課題なので、今後、どのように解決されて行くか注目しています。

参照元:Kin Blogよりの本件の近況アップデート(英語)はこちら

 

 

マレーシアの銀行グループCIMBがRippleNetに参画

RippleNetにまた新しい金融機関が参加しました。マレーシアの大手銀行グループCIMBが、RippleNetに参画を発表。ASEAN市場開拓の先がけとなるようです。Rippleは、顧客開拓が順調に進んでおり、今後の展開も楽しみです。

参照元:Rippleの本件プレスリリース(英語)はこちら

 

GMOのマイニング事業が赤字になる

GMOグループが発表したIR資料によると、2018年度のマイニング事業は、3Q時点で、640億円の赤字になる見通し。Q2の360億円よりも更に赤字幅が拡大する見通しです。この背景として、ここ最近のビットコイン市場の下落と、マイニングハードウェアの減価償却コストの上昇があるようです。発表によれば、マイニング事業の赤字は、彼らが運営する仮想通貨取引所「GMOコイン」の収益でほぼ相殺される見込みとのことです。ビットコイン関連の記事でもお話しましたが、ビットコインのマイニング難易度を表すハッシュレートは、この半年で5倍になっています。そのため、GMOのように自社で仮想通貨取引所など他の事業を全く運営していないBitmainを始めとするマイナー専業業者は、ビットコインの供給者でもあるため、マイニングコスト以下でビットコインを売ることはまずないため、今後は、このファンダメンタルが、ビットコインの価格の下支えになって行くと考えています。

参照元:GMOグループのIR資料(日本語)はこちら

 

ウォール街のFundStrat社の仮想通貨市場の週間レポートがリリース

ウォール街のトップアナリストで、仮想通貨の可能性をいち早く指摘した元JPモルガンのトム・リー氏が率いるFundStrat社の週間レポートが出ましたので、リンクを貼っておきます。トム・リー氏は、インターネットの可能性をいち早く指摘したことでも有名です。データは、11月19日時点のものです。ちょっと長いですが、僕は定期的にチェックしています。興味のある方は、是非、ご覧になってください。

参照元:FundStrat社の週間レポート(英文)はこちら

 

最後に

僕は、仮想通貨取引所は、国内はBitbank、海外はBinanceを利用しています。その理由は、明確にあるのですが、それぞれこちらにまとめているので、ぜひ、参考にしてください。皆さんの仮想通貨投資が上手く行くことを心から祈っています!

国内仮想通貨取引所ではbitbankが最もよいと考える理由4つまとめ

【初心者向け】世界最大の取引所Binance(バイナンス)についてとその上手な使い方まとめ

以上、仮想通貨の国内外の今週の動きでした。

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