シンギュラリティについての分かりやすい話

Photo by Franck V. on Unsplash

みなさん、「シンギュラリティ」という言葉について聞いたことがありますか? 多分、まだあまり聞きなれない言葉だと思います。しかし、テック産業が盛んなシリコンバレーなどでは当たり前のように使われている言葉の一つです。

でも、AIとか人工知能、という言葉は聞いたことがありますよね?要するに、それまで人間が行っていた作業などをあらかじめプログラムされたコンピュータにやってもらうというものです。近年、この領域の技術進展はかなり進んでおり、きっかけは「機械学習」といって、コンピュータに人間の過去の行動パターンなどの膨大にインプットし、そこから確率的に次の行動を予測するということです。応用範囲はとても広いです。

シンギュラリティは、このAIの世界ととても密接に関わっています。一応、Wikipediaからの説明文を引用しておきます。

From Wikipedia – 技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、未来学上の概念の一つである。端的に言えば、再帰的に改良され、指数関数的に高度化する人工知能により、技術が持つ問題解決能力が指数関数的に高度化することで、(頭脳が機械的に強化されていない)人類に代わって、汎用人工知能あるいはポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点の事である。

何を言っているのか、さっぱり分かりませんね。笑

こういう時は、噛み砕いた世界をみた方が良いです。シンギュラリティによって、生み出される未来を描いた世界の一つが、日本でも有名なアニメ「攻殻機動隊」があります。

From Wikipedia – 時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。

最近、アメリカの映画産業のメッカであるハリウッドでは、ネタ切れ気味で、日本のアニメのライセンス提供を受け、実写版としてリメイクするのが流行りなのですが、この攻殻機動隊も、2017年にスカーレット・ヨハンソン主演のハリウッド映画としてリメイクされています。北野武氏が、俳優として出ていることでもよく知られていますね。まだの方は、Amazon Prime、Hulu、Netflixなどで見てみてください。シンギュラリティについて知る上で、とても興味深いです。

この映画のコンセプトとして、シンギュラリティと深く関わっているのは、「サイバーテロが横行しているため、警察が人工知能を脳内や体内に組み入れた特殊部隊を編成することになった」という点です。

要するに、「悪いことするやつが、一向に世の中からいなくならないので、AIを使って、阻止しようと考えた」ということです。このタイプの映画の着想は、他のSF映画などでもよくみられるもので、他の事例で言えばハリソン・フォード主演の「ブレード・ランナー」、アーノルド・シュワルツネッガー主演の「ターミネーター」、キアヌ・リーブス主演の「マトリックス」などがヒット作ですね。また、小説で言えば、僕がGAFAで取り上げたジョージ・オーウェルの「1984」も同じです。

そう、この話を聞いていると、僕が「GAFA」について話をしている世界となんか関係しているなと感じませんか?まだの方は、この記事を読んでから、こちらのブログに戻ってくる方が話が理解できると思います。

https://lifeforearth.com/?p=2845

そう、実は、ブロックチェーンの技術は、このシンギュラリティとも密接に関わっているのですね。ブロックチェーンに使われているプルーフ・オブ・ワークというアルゴリズムは、「政府だけに通貨システムや法治システムは任せておけない。しかし、民間でやるとハッキングしたり不正利用する悪い奴がたくさんいる。だから、そいつらが悪いことできないようにビットコインのインセンティブに合わせて、そのようなことができない仕組み」というものです。

プルーフ・オブ・ワークについては、こちらで技術を知らない人でも分かりやすく説明しているので、まだちょっと理解できていない人は、参考にしてください。

https://lifeforearth.com/?p=1033

そうシンギュラリティが描いているように、人工知能が、人類の文明進化の主役になってしまう原因は、実は僕ら自身にあるのですよ。そう、ここでも、鍵は「奉仕経済」なのです。

よく世の中の理想郷に関する議論の中に「ユートピア」「ディストピア」という言葉が出てきます。

ユートピア – ディストピアを描いた小説が登場する前に書かれたユートピア小説も、現在の目から見るとディストピアではないかと思われるものが多いという説もある。これらの理想郷は、決して「自然の中の夢幻郷」ではない。それは人工的で、規則正しく、滞ることがなく、徹頭徹尾『合理的』な場所である。西ヨーロッパにおいてはこの模範はギリシャ社会を厳格に解釈したものに求められる。こうして生まれた「ユートピア」自体にディストピアの種が内包されていたのであるという説もある現代人が素朴に「理想郷」としてイメージするユートピアとは違い、トマス・モアらによる「ユートピア」には非人間的な管理社会の色彩が強く、決して自由主義的・牧歌的な理想郷(アルカディア)ではないためである – From Wikipedia
ディストピア – 平等で秩序正しく、貧困や紛争もない理想的な社会に見えるが、実態は徹底的な管理・統制が敷かれ、自由も外見のみであったり、人としての尊厳や人間性がどこかで否定されている。その描写は作品毎に異なるが、典型的なパターンとして以下のような問題点がやがて描き出されている。- From Wikipedia

そう、実は、僕ら何気に使っている「ユートピア」やその逆である「ディストピア」というのは、ほとんど同じ意味合いが強かったりするのですね。

では、本当の僕らにとっての理想郷は何か?となると、ユートピアの解説に出てくる「自由主義的・牧歌的な理想郷(アルカディア)」が近いと思います。アルカディアは、ギリシャ文明における都市国家単位の「ポリス」の一つなのですが、アルカディア人は、ギリシャ文明の中でも、大変、平和的で争いを好まない人種であったようです。世界における「日本」のようですね。笑

このアルカディア的な世の中というのは、僕らの今の日常生活ほどはテクノロジーに頼っていないです。なぜなら、「奉仕経済」をしっかりと実践できている世の中では、テクノロジーというはそれほど必要ないのですね。

奉仕経済については、こちらにまとめているので、まだ読んでない方は読んでみてください。

https://lifeforearth.com/?p=1902

 

関連記事