よくネットメディアで収益を上げたい人が、ブログがよいのか?、Youtubeがよいのか? 、インスタグラムがよいのか?、Twitterがよいのか?などの議論をすることが多いのですが、今日は、そんなことを日々考えられている方への参考にお話をしようと思います。これは、僕が、長年、インターネットの市場をずっと分析してきて辿りついた話なので、自分でもかなり自信を持っています。

インターネット市場は3階層から成り立っている

まず、インターネット市場が、3つの階層が成り立っているというお話からしていきましょう。下記の図をみてください。これは、僕が2011年ごろに作成したものです。

このブログをよく読んでいただいている方であれば、僕が以前から「インターネットはメディアのテクノロジーですよ」と言っている話の主旨は理解されていると思います。僕らにとっての「メディア」とは、コンテンツ発信者にとっては「共有」のためのツールであり、コンテンツの受信者にとっては「収集」のためのツールです。インターネットは、昔のTVやラジオなどが数えられるぐらいしかない一方、チャンネル数がほぼ無限大にあります。なぜなら、個人でも「自分のチャンネル」 (=放送局といっても良い)を簡単に作れるからですね。このブログも、僕が編集しているチャンネルですし、イケダハヤトさんも一つのチャンネル、YoutubeのHIKAKINさんも一つのチャンネルです。となってくると、それぞれの放送局を受信する側のユーザーにとって大切なことは、この膨大なチャンネルの中から自分が欲しい情報が簡単に手に入ることですよね。

ただ、情報が欲しいといっても、時と場合で、その中身は様々です。検索エンジンを僕らが使うときってどういうときが多いですか?自分の場合でも振り返ってもらうとわかるのですが、「収集したい情報がある程度ハッキリしている」とき、検索エンジンが一番僕らにとって助かるツールです。なぜなら、収集したい内容が頭の中にある程度あるため、それを元にキーワードを作って打ち込めば、瞬時に答えが見つかるからですね。初めから、求めている情報にたどり着ける最適なキーワードを思いつけるかというとそういうわけではなくて、基本的なキーワードから検索を始めて、上位の記事をいくつか読み込むたびに、その分野の知識が増えて行って、何度目かの検索の時に、「おおっ、これこれ!」とか「おっ!これはよくまとめられている」という記事に辿りつくことが多いと思います。そう、僕らが検索エンジンを使いたいと思うときは、上の図にあるように、情報収集の目的性が高く、収集したい情報の範囲も特定されている(=ある程度狭い範囲)ときなんですね。

一方、一番下の「ストリーミングメディア」の場合はどうか? YoutubeやInstagramを、ハッキリとした目的を持って見ている人ってそんなにいないですよね。ただ、流れてくるコンテンツを楽しんでる感じ、いいなと思ったらライクしたり、友達にシェアしたりなど。感覚的には、昔のTVとほとんど一緒なのですね。インターネットがなかった時代は、昨日のTV番組が、今日の学校の盛り上がりネタだったのが、今は、LINEなどのネットメディアを使えば、観ているその場で友達と盛り上がれる、なので、感覚的はあまり違いはないと思います。つまり、あまり目的性を持ってストリーミングメディアを使うということはなくて、いわゆる「ながら視聴」というやつで、何か別のこと(ご飯食べながら、ゲームしながらなど)をやりながら、楽しむことが多いのはこのメディアです。

そして、この二つの間に挟まれているメディアが、「キュレーションメディア」です。日本だと、SmartNewsやNewspicksなどのアプリが有名ですよね。キュレーションメディアは、大半、トピックを選択して、記事を読むことが多いと思います。例えば、「テクノロジー」とか「ビジネス」、「芸能」・「スポーツ」みたいな具合ですね。そのカテゴリ関連だけの情報が欲しいときに便利です。ですから、キュレーションメディアを使うときは、あまり「ながら視聴」という形はないと思います。ゆるい目的を持って情報を集めていくという感じです。しかし、検索エンジンを使う時ほど、ハッキリとした目的を持って使うことはないです。

キュレーションメディアが、検索メディアやストリーミングメディアほど市場が大きくならないわけ

さて、3つの階層が理解できたと思うので、より中身の話をして行きましょう。まず、先ほどの図をみたときにあることに気付きませんか? キュレーションメディアだけ、馴染みのある海外のアプリがないことですね。検索エンジンのGoogleは、シリコンバレーのトップクラスの企業ですし、ストリーミングメディアのYoutubeもシリコンバレー発でGoogleが買収して運営、Instagramも同じくシリコンバレー発で、Facebookが買収して運営、Twitterもシリコンバレー発。しかし、キュレーションメディアには、シリコンバレー発でよく聞くアプリがあまりないのですよね。これは明確な理由があります。

なぜか? 検索エンジンとストリーミングメディアに挟まれていることが原因なんですよ。この二つの階層のプレイヤーが、アプリを改良して、間のキュレーションの領域に侵食してくるので、間のキュレーションメディアのプレイヤーは、なかなか大きく成長することができないのです。シリコンバレーにも、Smartnewsと同じようなFlipboardというアプリがありますが、アメリカ国内のユーザーベースが、1,000万ぐらいからあまり大きく伸びることができず、海外展開もまともにできないまま現在に至ります。今までの日本市場のパターンは、国内からいくつか同じカテゴリのアプリやサービスが出てくるのですが、大半、アメリカでNo.1になったプレイヤーが日本市場に参入してくることで敗北することが多いのですが、キュレーションメディアに関しては、彼ら自身がアメリカ国内で、圧倒的な市場の地位を獲得することが困難なため、日本市場まで攻めてくることが起きていないのですね。その結果、SmartnewsやNewsPicksのように国内プレイヤーが、日本市場でビジネスを継続することができるという現象が起きています。

では、検索エンジンやストリーミングメディアがどのように侵食してきているかというと、それぞれのアプリをしっかりみると見えてきます。例えば、フォローという動作は、一つのキュレーションです。自分の好きなチャネルだけを登録するからです。そして、フォロー後に、同じようなテイストのアカウントのフォローリコメンドが出るのは、あなたのフォロワーを分析して、近しいユーザーをリコメンドするAIが裏で動いています。Instagramであれば、「発見」のところも完全にAIでパーソナライズ化されています。Youtubeで、HIKAKINさんをチャネル登録していると、彼と同じようなカテゴリの動画をリコメンドしてくるのも全く同じです。このようにストリーミングメディアが、ユーザーのアプリ内での行動履歴を分析して、AIを使って、そのユーザーが欲しそうなコンテンツを提供すると、ユーザーはやがてキュレーションメディアで得られる情報収集の価値と同等レベルの体験がストリーミングメディアで実現できてしまうので、わざわざ積極的にキュレーションメディアを使おうという動機が減ってしまうのですね。

また、検索エンジンも、ユーザーが必要としていそう検索キーワードをAIを使ってリコメンドすることで、目的のコンテンツに、できる限り少ない検索回数で辿りつけるようにサポートしてくれます。こうすると、日常的にキュレーションメディアを使って、ある程度の目的を持って情報収集するという必要性が薄れてしまうのですね。例えば、僕はキュレーションメディアのNewsPickは使っていますが、ブログで記事を書くためのネタ探しが利用の目的です。トピックごとにチェックできるので、効率が良いです。ブログで収益をあげている人には、とても使えるツールだと思うのでまだの人は、参考までにこちらにリンクをのせておきます。

 

メディアのマネタイズという目線から見ると、3つはどんな比較ができるか?

そして、よく個人でメディアビジネスをされている方では、どのメディアを使うのが、一番儲かるのか?やこれからのネットメディアはやはりこれだ!みたいな議論や記事を投稿しているのをよく目にするのですが、僕はこんな風に捉えています。まず、上のメディアの3階層も踏まえつつ、僕らがネット上で作れるメディアは、基本3つです。動画、テキスト、そして写真ですね。それぞれ伝えられる情報の量と質が違うだけでなくて、作るコンテンツの内容との相性もあるので、この辺りも踏まえて考えた方が良いと思います。

動画メディア – Youtube

動画メディアの王道はやはりYoutubeです。特に、TVと同じ感覚で、自分で作った動画の再生中にCMが流れると、広告収入が得られたり、人気のYoutuberになれば、商品宣伝フィーを直接もらって動画内で宣伝するなどのビジネスができます。日本のYoutuberというと、「HIKAKIN」さんや「はじめしゃちょー」さんなどがよく知られていますね。僕もたまに見ています。ちなみに、Naverまとめで日本の年収Top10 Youtuberのまとめ記事があったので、参考にしてみてください。

【最新】日本のYouTuber年収ランキングTOP20!

感覚的には、大人向けYoutuberと子供向けYoutuberに別れるかなという感じですね。大人向けだと「〇〇やってみました」シリーズが多いと思います。僕も気になるシリーズがあればみるという感じで楽しんでいます。子供向けだと明らかに商品紹介の動画が多いように思います。ただ動画メディアの場合は、基本、プライバシーは犠牲にしないといけないですね。いわゆる芸能人と同じです。必然的により強力なインフルエンサーになるほど=より収益が上がるメカニズムが働く世界ですから、プライバシーを出すという覚悟の上にやるマネタイズ手法です。

また、最近はV-Tuberという配信手法が発達してきています。著名Youtuberは自分の姿や声をそのまま出していますが、V-Tuberは、動く仮想キャラを使って声も変えたりして配信しています。これですと、あまりプライベートを晒す必要もないので、動画コンテンツを作りやすくなりますね。

また、Youtubeの上手な使い方はもう一つあり、それは、ジャスティン・ビーバーやピコ太郎のような使い方です。自分の作品を音楽レーベルや芸能事務所などに縛られることなく、自由に表現し、その動画が一気にブレイクすることで、メジャーアーティストとして成功するという使い方です。この方法は、実はインスタグラムでも使われています。

しかし、僕はこれからは、トークンエコノミーを活用した動画ストリーミングサイトが、急激に伸びると考えており、中でも、D-liveが一番有望株です。動画クリエーターは、動画の閲覧数に応じて独自の仮想通貨をアフィリエイト報酬としてえることができます。詳細はこちらにまとめています。

世界No.1 YoutuberのPewDiePie(ピューディーパイ)が仮想通貨版YoutubeのD-Liveと専属契約する業界インパクトの大きさ

写真メディア – Instagram

写真メディアといえば、今はInstagram以上のものはまだ出てきていないですね。アメリカでは、Snapchatがあって学生とかは、SnapchatとInstagramは使いわけているのですが、日本にはSnapchat自体がまだ本格展開を仕掛けてきていないので、バイリンガルユーザーのみでニッチに使われているような感じですね。写真メディアは、やはりスマホが出てきてから本格的にメディア価値を持ち始めたと思います。そして、動画ほどは情報を盛り込めないので、「見た目だけで直感的に良い悪い」の判断ができるコンテンツの世界と相性がよいと思います。となると、僕らの生活の周りだと「ファッション」か「旅行」だと思います。だいたい服は、見た目で好きなデザインかどうかが判断でき、あとは、自分のスタイルや肌の色に合うかなどが購入ポイントになってくるので、ある程度直感性で人は購買します。ただ、サイズの課題や微妙な色合いなどが実物と異なることがあるので、今の技術だと店舗で買うに比べるとまだまだ納得感が得られるレベルにまでは達していないですね。一方、トラベル&フードの方がより直感性を期待できます。写真一つで、「ああ、この場所に行ってみたい!」と思うことができるからです。例えば、僕は、海外の人向けに英語でトラベル&フードブログを書いています。そこに挿入している写真です。

Kiyomizu-dera – Nineizaka

例えば、この写真は、年末年始の京都、清水寺に向かう途中ですが、日本人にとってみれば見慣れた画もしれませんが、日本好きの外国人の方からすると、この写真は「ああ、京都に行ってみたい!」とモティベーションを沸かせることができるわけですね。これが写真の威力です。直感性が高いわけです。また、写真の場合、トラベル&フードの分野であれば、動画に比べて、そこまでプライバシーを出す必要はないように思います。

Shiawase No Pancake

このパンケーキ屋さんで撮った1枚もこれだけで「食べてみたい!」と思ってもらえます。一方、ファッションの場合は、自分をモデルにして撮る必要があり、自分をファッションリーダーとしてインフルエンサー化する必要もあるので、プライバシーを出す必要がありますね。

テキストメディア – ブログ

テキストは、もっともコンテンツとしても軽く、あらゆる内容を表現できるので、やはり3つの中ではもっとも応用範囲が広いと思います。その最大の理由は、「検索エンジン」を3つの中で唯一フル活用できるメディアだからです。以前に比べれば、動画の内容や画像の内容を解析するAIは進歩しているのですが、テキストに比べるとその品質は圧倒的に劣ります。やはり、テキストベースのマッチングの方が圧倒的に、コンテンツ作成者とコンテンツ消費者の間のマッチングは精度が高い、というのが最大の武器です。ですから、YoutuberやInstagramerの場合は、かなりのフォロワー数や閲覧数を獲得し続けなければ、まともな広告収入が得られないのですが、ブログメディアの場合は、そこまでのユーザーベースを育てなくても、月100万や200万を稼ぐことができます。個人でメディアを持って生活を送りたい人というのは、僕の周りもそうですが、ものすごいお金持ちになりたいというよりかは、「自由な生活」が送りたいというモティベーションの人が多いので、その点から考えてもブログは、やはり、万人に一番広く解放されているネットメディアのマネタイズ方法ではないかな思います。

これはアフィリエイトであってもGoogleアドセンスのようなバナー広告であっても同じです。僕のブログは、ライフスタイルマガジンですが、友人のアフィリエイターなどは、医療系の転職サイトや格安SIMの比較サイトなど専門サイトを立ち上げて運営している人もいます。このような場合は、当然、誰が運営しているかという個人情報を読者はあまり気にしておらず、コンテンツの質だけで判断しています。つまり、自分をインフルエンサー化しなくても、収益があげられるわけです。自分をインフルエンサー化するとものすごく儲かるから、私もインフルエンサーになろう!と考える人が多いですが、人類全員がインフルエンサーになったら誰も他人のススメでモノを買わなくなるわけですから、単純に考えて、インフルエンサーになれるのはかなりの少数の人と考えた方が現実的です。

ただ、自分が学校で、動画制作や写真アートなど、それ自体の専門スキルを磨いた経験のある人であれば、ブログよりYoutubeやInstagramを有効活用する方が正しい判断になると思います。ブログは、やはり「魅せる文章を書く」という専門スキルが必要です。腕のいいライターさんに外注できるのは、自分の文章で収益をあげられるようになってからというのが、一般的なブロガーで収益をあげる人のステップアップ方法ですから、文章以外のメディア作成力が備わっている人に取っては、その能力を活用したマネタイズを考えることが理想的になると思います。

そして、僕はインターネット業界が長いので、これも大事なことなのですが、基本は、テキスト、動画、写真、常にこの3つのコンテンツがもつ性質をよく理解しながら、うまく組み合わせることが大事です。

これから、ネットメディアで収益をあげたいと思っている人の参考になれば幸いです!