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最近、色々な分野で新サービスが登場しているサブスクリプションコマース、もはやランチもディナーもサブスクリプションできるという時代になってきました。

月額1万2000円でランチ・ディナーが食べ放題、サブスク型ランチ「POTLUCK」に新プラン

まだ加盟店が、都内の一部に限られていますが、似たようなサービスの登場も含めて全国的に広がっていくと面白くなりそうです。同時に、この記事を読んでいて、ふっと思ったのが「僕らの日常生活が全てサブスクリプション化したら、どうなるのか?」ということです。

今、よく使っているサブスクリプションコマースをリストアップしてみる

例えば、僕が今使っているサブスクリプションコマースは以下の具合です。皆さんも自分でピックアップしてみてください。

  • 家の家賃
  • スマホの月額料金とハードウェアの割賦払い
  • 動画視聴サービス(Amazonプライムビデオ、Netflix、Huluなど)
  • 音楽視聴サービス(iTunes Music, Spotifyなど)
  • 家の光回線

まだ、サブスクリプションコマースで利用したことがないもの

  • 1日の食事
  • 服・靴・服飾品(カバン含む)
  • 家具
  • パソコンなどのIT機器
  • 家電
  • 自動車
  • 光熱費
  • 旅行

という具合です。つまり、今後もサブスクリプション経済が拡大して行くなら、この辺りには、ビジネスチャンスがあるということですね。

サブスクリプション経済はどこまでその領域を拡大するのか?

ということを考えると、僕は、別の視点が浮かんできました。「全てがサブスクリプションコマース化したら日常生活はどうなるだろう?」。いわゆる未来からの逆算思考ですね。未来から逆算して考えれば、その市場がどれぐらいの潜在性を持っているから分かるわけです。まず、思いつくのは、自分の所得以上の消費をしなくなると思いました。要するに、自分の収入に合わせたサブスクリプション・ライフスタイルを選べばいいわけですね。お金の管理はかなり楽になります。

例えば、服なども、年収が500万なら、それに合わせたサブスクリプションパッケージを、服のサービスはこれ、旅行のサービスは、これなどに予算配分して、あとはそれで生活すれば良いわけです。ここに貯金を組みわせれば、毎年、きちんと目標の貯金額を達成することもできます。そして、所得がアップしたら、上がった分の中から、自分が取り分けてお金をかけたい分のサブスクリプションのランクをアップさせれば良いわけです。例えば、服であれば、毎月3,000円のサブスクサービスには、ナイキが入ってないから、ナイキが入っている月10,000円のものに変更するなどですね。

逆に、自由人生活などをしている人で、毎月の所得に振れ幅がある人なら、毎月サブスクリプションの最適化をしてもらえるように、アルゴリズムにリコメンドしてもらうこともありですね。このリコメンドは、当然、他のサブスクリプションに乗り換えたいときにも、似たようなライフスタイルをしている他のユーザーのサブスクリプション内容からリコメンドすることもできるわけです。

サブスクリプションコマースは、小売・サービス業にとっては間違いなく嬉しい存在

なぜか?というと、「毎日・毎月の売り上げのヨミの精度が上がるから」です。サブスクリプションは、会員ですから、今の自分が加盟店として参加しているサブスクリプションにどれぐらいのユーザーベースがいるか?かつ自分の扱っている商材の購買サイクルの平均的なデータが取れれば、毎月の売り上げのヨミが、それのない世界に比べると間違いなく精度高く予測できるようになるでしょう。ということは、レストランなどであれば、どれぐらいの食材を仕入れればよいか?この日は、何人アルバイトを入れておくべきか?などが精度高く運用できるようになるわけです。例えば、セブンアンドアイがNanacoをやっている理由の一つは、ユーザーの会員化なのですよ。Nanacoのポイントを倍にすれば、売り上げがどの程度伸びるか予測ができるので、会員数を増やすほど、セブンのマーケティング効率はよくなるのです。これと同じ原理です。

サブスクリプションコマースによる社会階級社会はできるか?

いわゆるデメリット側に頭をふってみましょう。その人のサブスク内容を見ただけで、この人は、上流階級の人だみたいな話ですね。結論は「No」です。なぜなら、先ほど伝えたようにカテゴリに応じて、その分野にどれぐらいお金をかけるかは人によってバラバラだからです。例えば、僕は服にはほとんどお金をかけません。いいものを買い、長く使います。服の量も、靴を合わせても中型ダンボール3箱ぐらいに収まります。スーツは一着も持っていません。逆に、パソコンなどITツールにはしっかりとお金をかけます。なので、そのような階級社会が生まれることは、まずないでしょう。

サブスクリプションコマースで個性は無くなるのか?

絶対にNoですね。個性とは、まず人の内面性から出てくるものです。見た目や持ち物は関係ありません。そのような所に個性を頼っている時点で、精神が貧弱である証拠です。

単品が買えなくなることは悲しいか?

個性の話と関わってもいますが、悲しい人はいると思います。なので、単品の販売も引き続きOKになるでしょう。しかしながら、その場合の単価は、当然、コスト構造がサブスクリプションに比べて高いため、上がってしまうと思いますが、それでもよければ買ってください、ということになると思います。

サブスクリプションコマースは、ある種のシェアリングエコノミーではないか?

デメリット論ではなく、まとめとしての話をします。思考を突き詰めて考えて見ると、サブスクリプションコマースは、シェアリングエコノミーに近しいものを感じます。要するに、自分たちの衣食住のリソースをお金という中間媒介は使いつつも会員という枠内でシェアしながら運用しているからです。ですから、例えば、供給者側に回っている人は、需要側に回ることで、そうでない人に比べて、インセンティブを受け取ることができるなどの施策を展開していくことは、シェアリングエコノミーとしてのより低いコストで循環経済を回していくことができるため、メイクセンスします。となってくると、コミュニティ経済に近いものを、サブスクリプションコマースの発展系として作り出すことができるように思います。この考え方は、地方創生にもつながると考えていて、その点は、こちらにまとめています。

エリクラとポケットマルシェから考える地方創生に必須の「物流革命」

 

スタートレックにおける経済取引とある意味似ている?

以前にも、スタートレックに出てくる宇宙船USSエンタープライズ号は、「タダ」で作られているという話をしました。

世の中からお金をなくす方法は実はとてもシンプルという話

サブスクリプションコマースの発展系は、ある種、このスタートレックの世界に近づいていくのではないか?ということです。自分が得た収入の範囲で、特にお金の使い方は気にせず、1日が回っていく。それって、お金を無視した生活が可能になっていく世界でもありますよね。サブスクリプションコマースは、何かとても面白い可能性を秘めているように思います。例えば、ZOZOARIGATO問題もこれで解決できると考えています。

サブスクリプションコマースは「ZOZO離れ問題」も解決できる

サブスクリプションコマースについて、ポスト資本主義につながる可能性があると考えているので、今後もこのブログで追いかけて行きたいと思います。