【初心者向け】ファスティングのススメNo.2- ファスティングの6つの効果

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では、つづいて、ファスティングを実践することで、とのような効果が得られのか、主に6つのポイントについてお話します。

腸内環境の改善

あまり知らない方も多いのですが、実は、病気の予防につながる免疫細胞の約70%が腸で作られています。ですから、腸内環境を整えて、腸内細菌が活性化すると、免疫力が向上し、病気になりにくい体を作ることができます。そして、そのカギを握るのが、腸内細胞における「善玉菌」です。腸内には、約数百〜数千種類の腸内細菌が約100兆〜1000兆個もの生息しており、重さにして約2kgあると言われています。この細菌は、善玉菌と悪玉菌の2つに分けることができます。

悪玉菌が善玉菌より優勢な状態になると、体の免疫力が低下し、風邪や胃腸炎などにかかりやすくなり、また悪玉菌は有毒物質から発がん性物質を作ることもできるため、かなり厄介な存在です。消化が不十分な食事を続けていると、腸で腐敗便となり悪玉菌の餌になります。また、肉類のタンパク質、砂糖なども悪玉菌の大好物で、これを食べて体内に有害物質を放出します。また、ストレスも悪玉菌が活性化する原因になります。ストレスを溜め込むと自律神経に影響が出て、胃酸の分泌が抑制されるため、胃が消化不良となり、これが先ほどの腸内での腐敗便の増大につながります。一方、食物繊維は腸内の腐敗物を吸収し、善玉菌の働きを高めます。また、善玉菌の一種である乳酸菌やビフィズス菌を含む発酵食品なども効果的です。ですから、ファスティングをする際は、食物繊維や発酵食品のみを摂取し、他は取らないというのが大切なポイントです。

ホルモンバランスを整える

ホルモンというのは、体内で合成・分泌されて、体液、血液にのって身体の中を循環し、様々な器官で効果を発揮するものです。ホルモンの種類は100以上あり、男女別で中身や割合が異なるのですが、主なものとしてメラトニン・甲状腺ホルモン・インスリン・コルチゾール・テストステロンなどがあります。エネルギーの過剰摂取である食べ過ぎ・飲み過ぎは、ホルモンバランスを崩す原因となり、太りやすくなったり、皮膚が荒れてしまったり、精神的に不安定になりやすくなってしまいます。精神の不安定は、先ほどお話した自律神経の不調につながりますから、消化不良の原因となり、腸内の悪玉菌活性化と、悪循環を生み出す原因になるわけです。ファスティングを行うことで、ホルモンの感受性が高まり、ホルモンバランスの安定、症状の緩和や改善に促されていきます。
以下は、代表的なホルモンと、そのバランス欠如が体に与える症状をまとめたものです。

  • コルチゾール(副腎皮質ホルモン):不足で肌荒れ、アトピー、じんましんなど
  • エストロゲン(卵巣):女性らしい身体、美肌、自律神経
  • インスリン(すい臓):太りやすい、糖尿病

適度なダイエット

ファスティング中は、摂取するエネルギーが大幅に低下するため、それを利用して体内に溜まった中性脂肪をたくさん消費させることができます。ただ、これはそもそも中性脂肪が貯まってしまう原因をきちんと理解しておく=肥満になるメカニズムを理解しておくことが大切です。まず、最大の原因は、現代食生活の特徴である過剰な糖質の摂取です。糖質の代表的なものは甘いお菓子や、ラーメンなどの小麦食品、お米、そして乳製品などですね。

体内に摂取された糖質は、いきなり中性脂肪にはなりません。胃腸で分解され、まず「ブドウ糖」として吸収されます。ブドウ糖は、グリコーゲン(多数のブドウ糖がつながった分子)として、肝臓に約300~400kcal程度、筋肉に約1,000kcal程度を蓄えられます。このエネルギー量は、人の平均的な活動量で24時間程度のエネルギー量です。つまり、人間の体は、24時間、エネルギーを取らなくても、蓄えたグリコーゲンを使って生きることができるように設計されているわけですね。ただ、それ以上の糖質を摂取した場合は、肝臓や筋肉ではもはや蓄えるキャパは超えてしまっているので、僕らの体は、より非常時に使う目的で体内の別のところに貯蔵します。僕らの体は動物と同じですから、しばらく外から全くエネルギーが入って来なくなっても生きていけるように設計されているのです。実際どうするか?というと、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンを使って、先ほどのブドウ糖を中性脂肪に変えて、脂肪細胞という所に保管しておくのです。そう、この脂肪細胞=ぜい肉です。つまり、糖質を過剰に摂取するほど、僕らは太るというカラダのメカニズムがあるわけです。ちなみに、糖尿病という生活習慣病の1つに上げられる病気は、体内のインスリンが不足してしまうことが原因なのですが、不足というより実際は、インスリンの使い過ぎ=中性脂肪がつくられ過ぎということです。

つまり、ファスティングによって、この中性脂肪のエネルギーまでグリコーゲンなどに変えて体に消費させる、という狙いがあります。

体内のデトックス

デトックス(detox)とは、体内に溜まった毒物を排出させることです。まず、理解していただきたいのは、人間の体の生理作用として「吸収は排泄を阻害する」ということです。よく前日に、飲み会などで食べ過ぎ・飲み過ぎをしてしまうと、翌日、尿や便が出にくかったという経験はありませんか?実はこのことをいっています。ここに作用しているのは、健康食品などでよく話題になる「酵素」の働きです。酵素は、人間の活動のほとんど全てのことに作用しており、消化と排泄もその1つです。酵素は、体内に蓄えられているタンパク質から作られる(ファスティングをする際に重要なことなので覚えておいてください)のですが、無限にあるわけではないので、食べ過ぎ・飲み過ぎをしてしまうと、その酵素がほとんど消化に使われてしまうため、排泄側に回す余裕がなくなってしまうのですね。その結果、食べ過ぎ・飲み過ぎが原因で、有害な物質を体内に溜め込んでいってしまうのです。

ですから、その逆を行えば、排泄は促されるわけです。人間の身体は、そもそも排毒する能力(身体から老廃物、毒素、病原菌など排出)が備わっているので、その能力を最大化してあげる、つまり、エネルギー摂取を最小限に抑えるタイミングを作れば良いわけです。大量のエネルギーを消費する大都市経済が、毎日でるゴミを処理仕切れず、周辺に有害なゴミ山を作ってしまっているという環境問題も同じことということですね。自分という体の環境を整えること=ファスティングということです。

食習慣と味覚が変わる

ファスティングを定期的に継続していると、確実に、食習慣と味覚が変わってきます。実際の体験談も含めていうと、まず、いわゆる「ジャンクフード」と呼ばれるものをあまり胃腸が受け付けなくなったり、お酒に弱くなるので深酒をしなくなる(僕の場合、そもそも飲みたくなくなりました)、濃い味付けのものを求めなくなるなどの変化があらわれます。また、オーガニックの野菜と農薬だらけの野菜の味の違いにもかなり敏感になりますね。オーガニックの食材で、なるべく手を加えず、自然な状態や薄味で調理した料理の方が確実に美味しいと感じるようになります

頭が冴える、仕事への集中力が上がる

そして、体調改善が原因であることは間違いないのですが、仕事には圧倒的にプラスの効果が現れます。クリエイティビティも上がりますし、集中力が増すので、今まで3時間かけてやっていた仕事が1時間で終わるというようなことがザラに起きるようになります。僕はこの効果を実感できるようになってから、ファスティングを週1回以上はやるようになりました。ただ、よくファスティングの合宿などで行うような専門的かつ準備時間をしっかりかけて取り組むようなファスティングをやる時間はないので、上にあげた6つの効果の中身を踏まえながら、自分で実践しているファスティング方法について次回、具体的にご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

#3につづく。

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