クルマはみんなでシェアする時代へ – タダでBMWが持てるAnyCa「0円マイカー」について

待ってました!というプロダクトのリリースニュースなので、うれしくなってしまい、早速、記事にすることにしました。DeNAが提供するカーシェアリング「AnyCa」が、損害保険大手のSOMPOホールディングスと組んで「0円マイカー」を開始します。

  • 「0円マイカー」:自分の駐車場をAnyCaに提供して、お気に入りのクルマをAnyCaオーナーとして提供。その分、一定の回数は無料でそのクルマを使うことができる。

そう、これこそまさに時代のニーズを捉えたカーシェアリングですね。

AnyCaは、僕も会員登録はしていましたが、全く使い気になれなかったんですね。理由は明確です。

    • 貸す側視点:事故に合われたら、しばらく車は返って来ないし、仮に戻ってきても事故車として買取価格も劇的に下がるので、正直、リスクが高すぎる。
    • 借りる側視点:レンタカーと違って個人から借りる訳で、当然、近所の人から借りるのだから、事故を起こした後の気まずさは相当なもの。しかも、プライベートで利用すると生活の中まで勘ぐられる感じがして、かなり気がいける。使っていない部屋を貸すAirBNBとはわけが違う

ですね。Uberが、個人のドライバーに車をリース契約で提供しているのは有名な話ですが、その方が現実的なアイデアだと考えていました。また、自分の車を貸すということ自体が、日本の車市場の動向を全然みていなかったと思うのですね。

日本の新車販売台数と中古車登録者数はいずれ横ばい、中古は低減

下記は、日本自動車販売協会連合会のデータを元にしたグラフです。新車も中古車も2015年や2016年と比べるとわずかに増えていますが、実は1990年代は両者とも700万台で推移していましたから、やはり、中長期では、「クルマは持たない」時代に入りつつあるわけですね。特に、このバブル崩壊から30年来の景気低迷で、若年層で車を持たなくなっているのは有名な話ですね。

参照リンク:https://bit.ly/2ECNFNV

新車購入は、各メーカーとも実質、販売代金の半額相当を1回払えば済む「3年残価ローン」を提供したりと、色々と工夫していますが、日本で登録された中古車は、基本的に、日本国外に売っています。ですから、海外向けの日本の中古車販売台数は確実に伸びているのですよ。特に、日本人は、海外の人に比べてクルマに限らず、物の扱いが丁寧なので、同じ3年落ちの中古車でも海外のそれと比べて、1割から2割も高値で売れるのです。下記は、日本中古車輸出協同組合のデータです。

参照リンク:https://bit.ly/2Sxz4qO

このような流れなのに、「あたなの所有している車を他人に貸しましょう」というモデルのカーシェアリングは、まずスケールしないビジネスであることは明白ですね。基本的に、新規事業というのは、時代性があり、成長余力の高いマーケットに仕掛けるものです。例えば、このブログの趣旨には完全に反しますが、人口爆発が起きているアフリカに、メイドインジャパンのおにぎり販売店を展開するとかは、アリなわけです。

そのような中、今、問題になってきているのが、「マンションの駐車場」です。分譲マンションを購入して住んでいると、毎月数万ぐらいの「修繕積立金」というのを払う必要があるのですが、実際に、その分譲マンションが大規模改修を行う際に、「駐車場の修繕費用が捻出できないという事態」に陥っているケースが増えているのですね。本来は、駐車場の修繕費用は、駐車場の利用料金から賄う計画で作られているのですが、クルマを持たない社会になるにつれ、ガラガラの駐車場が増えてきており、赤字状態になってしまっているマンションの駐車場が増えているのですね。

知られざる地雷、「マンションの駐車場」問題 – 行政の「付置義務」が解決を難しくしている – 東洋経済オンライン

そして、これまた、センスがないのが自治体の条例で、駐車場の台数を需要とは関係なく決めているわけです。

記事からの引用:”ある規模以上のマンションには付置義務という、規模に応じて駐車場を設置しなければならない条例がある。たとえば、東京都であれば延べ床面積が1万平方メートル超で、かつ専有面積が2000平方メートル超の集合住宅では、居住戸数の30%以上、もしくは専有面積350平方メートルごとに1台以上、このうち少ないほうの台数の駐車場が付置義務として必要”

実に愚かですね。何の効果を期待しての条例なのかすら全く見えてきません。路上駐車を防ぐ目的なのであれば、その空いている駐車場を自由に貸し出し可能かつ、貸し出して上がった収益は、減税措置の対象にするとかなら分かりますが、そのような補助策もなく、駐車場だけ作れというのは、愚策極まりない条例です。要するに、自治体に現場感覚と自分で考える頭がないのですね。その問題点は「堺屋太一氏の遺言に想う:官僚主導の戦後復興により日本の民間と自治体はアホになってしまった」でも指摘しています。

堺屋太一氏の遺言に想う:官僚主導の戦後復興により日本の民間と自治体はアホになってしまった

この結果、分譲マンションの大改修時に、金融機関から融資を受ける分譲マンションすらもあるようです。毎月の賃貸負担を減らすために購入したマンションが、新たな経済負担を増やしているといのは、全く持って本末転倒ですね。

そして、僕は、この今回のAnyCaの新プロダクトが、この「マンションの駐車場問題」の解決にもなると見ています。自分が乗りたいクルマを、タダで、しかも、住んでいるマンションの駐車場におきながら好きな時に利用できる。駐車場費用は0円オーナー側が負担しても良いと思うのですね。その分、他のマンション住人や近くの住人へのマーケティングをやるなどサービス普及の支援や、クルマ自体のメンテナンスを引き受ける代わりに、AnyCa側のこのクルマの利用収入の一部を報酬として、その0円オーナーに支払うのがよいと思いますね。理想は、それがキャピタルゲインが得られるアフィリエイトであるトークン・エコノミーになっていることですが、それだけのセンスと実行力が、DeNAとSOMPOにあるのか、今後も注目していきたいと思います。ただ、0円オーナーのカーシェアリングの普及と共に、日本のマンションの大半が、今ほどの駐車場が必要なくなることは明白でしょう。

ということで、AnyCaに興味が湧いた方は、ぜひ、こちらから、オーナーの申請をしてください。何点かの質問に答えれば完了です。

「0円」マイカーの仕組みについて、もう少し詳しく知りたい人は、こちらにまとめていますので参考にしてください。

そして、AnyCaのユーザーに興味がある方は、僕の友達紹介コードを通じて、会員登録をすると、AnyCaの2500円分の利用クーポンがもらえるので、ぜひ活用してください。僕の招待コードは、「Keith8888」です。会員登録時にこの招待コードを入力してください。そして、その後、また自分の友達を自分の招待コードで招待すれば、更に2500円分のクーポンを招待した友人の数だけもらえます。ぜひ、このニュースをきっかけに、AnyCaを盛り上げていきましょう!

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