フードデサートがもたらす食のネガティブスパイラル:超加工食品の脅威

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米医学誌JAMAインターナル・メディシンに掲載された新たな調査によると、「超加工食品」と呼ばれる自然食からかなりかけ離れた食品ばかりをとる生活を長年続けると、複数の原因で死亡リスクが高まるとのこと。

死亡率が上がる? 「超加工食品」の危険性示す新調査:フォーブズ誌

超加工食品とは何か?

まずは、「超加工食品」とはなんぞや?ですよね。通常の加工食品よりも更に加工されているものなのですが、こちら、日経さんがまとめた定義です。参考にしてください。

参照リンク:https://bit.ly/2UhsEgV

僕が、この記事を読んでいて気になったのは、ここの部分なのですね。以下、抜粋です。

“既に健康問題を抱えている人が不健康な食事に偏ってしまうケースだ。ただ、健康問題を抱えた人はより健康的な食事を選択することが多いと考えるのが論理的なので、研究者らはこの可能性を概して否定している。”

そう、多くの研究者は、自分の研究範囲の中でしか「知覚する」ことができない場合が多いので、この「健康問題を抱えている人が、なぜか不健康な食生活を続ける」という現象の根源を見落としていると思います。僕は、これは何としても突き詰めるべきだと思うのですね。

そう、僕が言いたいのは、以前、こちらのブログでも触れた「フード・デサート」(=食の砂漠化)の問題なのです。

「食の砂漠化」問題も資本主義が招いた結果の1つ

フォーブズの記事では、「自分の意志を強く持って、こういう食事を取らないようにしよう。」というのが文の閉めにある表現なのですが、僕は本質はそこではないと思いますね。なぜなら、僕らの経済システムが、そのような製品を作ること自体を許さないメカニズムであれば、そもそもそのような製品は生まれてこないからです。なぜ、そのような製品を我々は作ってしまう経済なのか?効率性ばかりを重視するからです。そして、そのような食品を買わせるためのマーケティングをやっている。ですから、僕からすると、フォーブズの文章の終わり方は「これに騙されているやつが悪いんだ」といっているのと同じに聞こえてくるのですね。

僕からすると、「マクドナルドの社長が、1日三食マクドナルドを食べ続けたら、その体は、果たして社長業に耐えられるのか?」ということを言いたいわけです。お金のある人は、オーガニックフードを食べるのです。いい仕事をするには、いい食事を取る必要がある。体が第一の資本なのだから、当然のことですね。それすら万人に許さないのが、我々の資本主義なのですよ。

フード・デサートの問題で触れたように、体に良いオーガニックフードが、低所得者が手に入らないような価格帯になってしまうのは、「資本主義」が原因なのです。農産物に農薬や化学肥料を大量に投入するのは、その方が「収穫サイクル」が早くなり、かつ「収穫可能作物」も多くなるからです。畜産物になるともっとわかりやすくて、例えば、鳥肉でいうと、自然環境で育てると出荷までにその約50%が病気や様々な理由で死んでしまうのが、抗生物質をたくさん投与すると、その数字が10%以下に下がるのですね。そして、ホルモン剤をたくさん投与すると、本来、6ヶ月で大人になる鶏が、半分以下の1.5ヶ月で大人になります。更に、放し飼いのできる大きな庭で育てるより、工場のような家畜小屋で詰め込んで育てた方が、密度高く育てることができるので、土地のコストも安くできます。と、言うように、利益を追求しなければならない資本主義の世界においては、ひたすら効率性を追求していく。ですから、僕らが最近欲しがるオーガニックの農産物や畜産物というのは、その効率性を犠牲にしているため価格が、農薬や抗生物質に汚染された農産物や畜産物より上がってしまうのです。

ですが、突き詰めると見えてくるのは、効率性が今ほどのレベルになっていなかった数百年前、当たり前のように育っていたオーガニックの農産物とか畜産物は、今の低所得者レベルの人でも手に入る代物だったと言うことです。昔のドラマなどに出てくる一般食卓に並ぶ焼き魚や炊き込みご飯の方が、今のそれと同じものよりも格段に美味しかったということです。グローバル資本主義がもたらした拡大し続ける経済格差が、このような世の中にしてしまったのです。

また、残念ながら、僕らが、このような有害な食品に対して、食べないように「どの添加物が体に害である」など色々と知識を身につけても、やはり専門家ではないので限界があります。そして実際のこととして、現代の食生活では、気をつけていても、ちょっとした食べ物に、それらの自分達が知らない添加物や有害な物質が入っていることがあり、これを完全に排除するのは、厳しいと僕は捉えています。この点については、この米医学誌JAMAインターナル・メディシンのレポートでも指摘されています。

“同研究では、世界的なトレンドが自然食品から、素早く準備できて不健康な加工食品へと近年変化していることも指摘されている。著者らは「超加工食品の消費は主に過去数十年の間に増加し、非伝染性の病気を原因とした死亡件数を増加させているかもしれない」と述べた。健康的な自然食品を食べ、脂肪の多い不健康な食事は適度にしか取らないことで知られるフランスでさえ加工食品を食べているようだ。”

この事実を素直に受け止めると、今の世の中が、数百年前に比べて物質的に豊かになったと考えるのは、明らかに違和感のある発想ですね。昔に比べて、僕らは、明らかに美味しくない、体に悪いものばかりを食べなければならなくなっているからです。しかしながら、すぐにこの問題を解決できるわけではない。

ですから、我が家では、その対策として、定期的な「ファスティング」(=断食)をやっています。とてもオススメです。特に、合宿タイプの本格的なファスティングではなく、日常生活に気軽に取り入れることができるスタイルを自分なりに編み出し、かなりよい感じで効果を体感しています。詳しくは下記にまとめているので、ぜひ、参考にしてください。

【初心者向け】ファスティング(断食)のススメNo.1 – 現代版のファスティングを知る

【初心者向け】ファスティングのススメNo.2- ファスティングの6つの効果

【初心者向け】ファスティングのススメNo.3- かんたんな実践方法

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