「トレンド」と「隙間」から起きるイノベーションの事例 – ソニーのミラーレス一眼の開発秘話

Photo by Conor Luddy on Unsplash

ちょうど、僕も最近、色々と比較検討の末、ソニーのミラーレス一眼α6500を手に入れ、とても満足しています。ダイヤモンドに、ソニーがミラーレス一眼に辿りついた逸話がまとめられており、内容が面白かったので、ちらのブログでも取り上げたいと思います。

後発ソニーが世界初のフルサイズミラーレスカメラを開発できた理由:ダイヤモンド

取材を受けているのは、ソニーのミラーレス一眼レフ事業を立ち上げた宮井博邦氏(現ソニー イメージングプロダクツ&ソリューションズ デジタルイメージング本部 商品設計第1部門 副部門長)です。

ソニーはもともとミノルタから一眼レフの事業を買収して市場参入しています。そこには、当然、キャノンとニコンという2大プレイヤーがいます。差別化しなければソニー製品は全く相手にされない市場だったわけですね。その中で、エンジニアだった宮井氏は、渡米して、アメリカで一眼レフの試作品を店舗などに売り込みながら、差別化ポイントを見出して行き、それが「ミラーレス一眼」というアイデアに繋がっていくのですね。

特に印象的だったエピソードはここですね。

“宮井が06年から3年間米国を行脚して分かったのは、「顧客が、自分の資産でもあるマウントを変えて他社のカメラに乗り換えるには高い壁がある」ということだった。”

そう、これがまず大事ですね。中上級者の人は、複数のレンズを持って一眼レフを使っているので、キャノンやニコンに比べて、レンズの種類が少ないミノルタに切り替えるメリットはまずないわけです。そこで、宮井氏のチームが着目したのが、一眼レフのミラー機構を全てデジタルモデルに置き換える「ミラーレス一眼」というアイデアだったのですね。

つまり、カメラ本体のボディ自体を全く新しい着想のものを作ることで、新しい市場を開拓しようと考えたわけです。特にミラーレスが実現できれば、ボディとレンズの大幅な軽量化が可能になり、そこにユーザーの支持が得られることを確認したわけですね。その点は、こちらのインタービューから見えてきます。

そして出た答えが、社内にCMOSイメージセンサーの開発部隊を持つという技術的な強みを最大限に生かして、一眼レフをフルサイズセンサーでミラーレス化することだった。一眼レフの競合メーカーであるキヤノンとニコンは、機構部分にミラーを使用している。このミラーの役割をフルサイズイメージセンサーに担わせることで、一眼レフと同等の画質の写真を撮ることができ、かつボディーが小さく軽いカメラができる。とはいえ、小さくするだけではなく、手に持ったときのホールド感やボタンを押したときの心地よさなど、カメラに必要な要素を全て備える必要があった。「限られた大きさの中に、自分たちがやりたいことを全部詰め込むんだ」。宮井らが奮闘すること1年、遂に13年に世界初のミラーレスフルサイズカメラα7は完成した。

ミラーレス一眼によって、女性ユーザーなど、それまで「一眼レフは大きいし重い」と敬遠していたユーザーが入ってくる可能性もあります。宮井さんのチームはそこまで意識していなかったようですが、まさにここにインスタグラムの流行が重なり、ミラーレス一眼の市場が立ち上がってきたわけですね。

僕もこれからは、カメラを買うならミラーレス一眼を間違いなくオススメします。本体もレンズもとても軽量なので、手ブレが少なく、さらに、画素数が一眼レフよりも圧倒的に高いので、高画質の写真を誰でもとることができます。まさに、インスタフレンドリーなカメラと言えます。iPhoneのカメラですと、どうしても「ぼかし」を効かせながらのフォーカスや、画素数が低いので、インスタ映えする写真をとるには限界があるのですよね。本格的なインスタ映えの写真をとりたい方は、ミラーレス一眼の購入検討を勧めます。

僕も15種類ぐらいの選択肢から、最終的にソニーα6500に絞り込んだのですが、その検討経緯についてはこちらにまとめていますので、ぜひ、参考にしてください。僕は、中級クラスのカメラを選んでいますが、初心者向けのカメラも3つ紹介しています。

【初心者向け】ミラーレス一眼の選び方ポイントVol.1:一眼レフorミラーレス一眼

ソニーは、ミラーレス一眼の市場では、市場開拓者とあって、抜きんでて、レンズも豊富です。キャノンやニコンは、まだ製品戦略の軸が定まってない感じですね。こちらのブログでもフォロー記事を適宜書いて行きたいと思います。

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