「活版印刷技術」によって始まり「ビットコイン」で終わりを迎えた資本主義

また「この人は何を言っているんじゃ?」と思う人が多い話をしましょう。本質的に考えれば、これが的確なものの見方であることがわかります。

資本主義は、活版印刷技術の発明によって始まった

このブログを読んでいる人であれば、記事の中で、何度か「グーテンベルグの活版印刷技術」の話を聞いたことがありますね。

From Wikipedia – ヨハネス・ゲンズフライシュ・ツール・ラーデン・ツム・グーテンベルク(ドイツ語: Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg、1398年頃 – 1468年2月3日)は、ドイツ出身の金細工師、印刷業者である。印刷に改良を加えた活版印刷技術の発明者といわれ、広く知られている。1445年までに活版印刷技術を考案し、その機器の実用化に成功して、自ら印刷業・印刷物出版業を創設したといわれる。活版印刷はルネサンス、宗教改革、啓蒙時代、科学革命の発展に寄与した。

それまでヨーロッパでの本の生産は手書きでの「書き写し」か木版印刷であり、活版印刷はヨーロッパでの本生産に一大変革を起こした。活版印刷具は急速にヨーロッパ各地に普及し、さらに世界中に広まっていった。印刷技術は羅針盤、火薬とともに「ルネサンス三大発明」の一つにあげられる。1455年に初めて旧約・新約聖書(ラテン語版)つまり『グーテンベルク聖書』を印刷したことで有名である。この聖書は美麗で技術的にも高品質だと賞賛されている。

成人したヨハネスは金属加工の腕を磨き、貨幣鋳造職人としてその手腕を高く評価されていたが、母方の祖父が貴族でないという理由で貨幣鋳造業ギルドへの加入が認められなかったという。グーテンベルクは1433年に母エルゼが死去してから、兄姉との関係がうまくいっていなかったようで、それが原因なのか1434年以降シュトラースブルクに移り住んでいる。

1439年頃、グーテンベルクはアーヘンの巡礼者に(聖火を写し取るといわれていた)研磨した金属鏡を売るという事業に出資を募り、財政的問題を生じた。1439年、同市ではカール大帝の遺品を展示する計画があったが、深刻な洪水が発生したため1年延期された。そのため集めていた資金の使ってしまったぶんを返せなくなったのである。出資者を満足させるため、グーテンベルクは「秘密」を共有すると約束したといわれている。この秘密が活字による印刷のアイデアだったのではないかと言われている。伝説では、「光線のように」アイデアが訪れたという。

グーテンベルグは、実は貨幣鋳造業に関わっていた腕も一流のエンジニアだったのですね。ただ、とても有能でしたが、当時の社会の慣習は彼の出世を拒んだ。しかし、彼は、やがて活版印刷技術を発明し、世に有名な「グーテンベルグ聖書」をその技術を使って世に送り出し、瞬く間に活版印刷技術がヨーロッパ中に広がります。

活版印刷技術が「宗教改革」をもたらした

このことを知らない方も多いと思います。なぜ、15世紀から16世紀にかけて、ヨーロッパは、宗教改革の嵐が吹き荒れます。それまでのヨーロッパ社会は、ローマ・カトリック教会を中心に、全ヨーロッパの教会が、国王から一般市民に到るまで全ての人の知識や知性と言ったものの標準を定めていました。そのよりどころは何であったか?と言うと「聖書」ですね。しかし、今と違って、聖書は万人がもてたものでありませんでした。非常に高価だったのです。なぜか?コピーを作るには「写本」しか手段がなかったのですね。写本とは、人が書き写すことを意味します。当時のヨーロッパでは、教会の神父などを育てるための教育機関である「修道院」がこの役割を担っていました。修道院で修行している僧侶が聖書の手書きコピーを作っていたわけです。仏教において、お寺のお坊さんが経典の写本をするのと同じです。

しかし、グーテンベルグの活版印刷技術が登場したことで、写本に頼らず、機械で聖書のコピーを安く作ることができるようになったわけですね。これが社会にもたらしたインパクトは絶大でした。教会の人間だけしか聖書の中身を知らなかったのが、聖書が安価に手に入るようになったので、一般の知識人の中にも聖書を研究する人がたくさん現れたわけです。その中でも、宗教改革の歴史において、のちのプロテスタントを生み出す祖になったのが、ルターやカルヴァンなどですね。彼らは、ローマ教会がコントロールしていた「聖書の解釈」を具体的に批判していきます。特に、当時は、ローマ教会自体も巨大な官僚組織となっており、汚職なども頻発していたので、民衆や国王などの彼らへの猜疑心も相当募っていましたから、この批判がものすごい支持を集め、ローマ教会の社会への影響力を相当弱めます。

宗教改革によって、資本主義は社会的な正当性を与えられた

その中でも、カトリック教義において、常に否定されてきた「お金儲け」に対して、カルヴァンは、「利潤の追求は”隣人愛”の実践の証」として肯定するようになるのですね。これによって、金貸し業を営んでいたユダヤ人などの人々の社会的に地位が高まります。やがて、ロスチャイルド一族などを生んでいくわけです。この点について詳しく知りたい人は、ドイツの政治学者・社会学者・経済学者であったマックス・ヴェーバー(Max Weber、1864年4月21日 – 1920年6月14日) の「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読むと良いです。中世ヨーロッパ社会が宗教改革を経て、どのようにして近代資本主義社会へと変貌していったのかがとてもわかりやすくまとめられています。

以下は、そのWikipediaからの要約です。

From Wikipedia – 最初から利潤の追求を目的とするのではなく、行動的禁欲をもって天職に勤勉に励み、その「結果として」利潤を得るのであれば、その利潤は、安くて良質な商品やサービスを人々に提供したという「隣人愛」の実践の結果であり、その労働が神の御心に適っている証であり、救済を確信させる証である。このようにして、皮肉なことに、最も金儲けに否定的な禁欲的な宗教が、金儲けを積極的に肯定する論理と近代資本主義を生み出したのである。

利潤の多寡は、「隣人愛」の実践の証であり、救済を確信させる証である。そのため、多ければ多いほど望ましいとされた。そして、より多くの利潤を得るためには、寸暇を惜しんで勤勉に労働しなければならない。そのため、人々は時計を用い、自己の労働を時間で管理するエートスが成立した。このことを端的に示す諺が「時は金なり」である。厳格な時間管理の意識は、『近代』的な価値観の特徴のひとつである。そして、スイスなどのプロテスタント圏で時計産業が発達したのも、決して偶然ではない。

それまでの人類の労働のあり方は、南欧のカトリック圏(非プロテスタント圏)に見られるように、日が昇ると働き始め、仲間とおしゃべりなどをしながら適当に働き、昼には長い昼食時間をとり、午後には昼寝や間食の時間をとり(シエスタ)、日が沈むと仕事を終えるというようなものであった。つまり、実質的な労働時間は短く、おおらかで人間的ではあるが、生産性の低いものであったのである。

しかし、プロテスタンティズムは、人類の中に眠っていた莫大な生産力を引き出したのであった。

おもしろいですね。たとえば、20世紀、アメリカのグレートファミリーの1つを作り上げた石油王ジョン・ロックフェラーは、「悪魔」と呼ばれた人物です。自身の石油事業を拡大するために、第3者を使った恐喝や暴力なども平気でやったと言われています。しかし、彼は、南ドイツの敬虔なプロテスタントの家系出身であり、熱心なプロテスタントでした。上の話を踏まえると、彼の中で、宗教的な倫理観と凶悪な金儲けが全く問題なく両立できていたことがわかると思います。

さらに、カトリック教義では、「地球は丸くない。航海に出ると陸の淵があり、そこからは地獄の谷に落ちる」と言うことでしたが、これまた同じ時代に登場したコペルニクス(1473年2月19日 – 1543年5月24日、ポーランド出身の天文学者、カトリック司祭)が、継続的かつ正確な天文観測を行うことで、「地球が丸いこと」を証明した。これは宗教裁判にまで発展したわけですが、実は、これが、当時の国王らに「大航海時代」への投資をさせる決意を促すのですね。

その後、資本主義は、帝国主義と世界大戦の歴史を作り上げた

こうやって、ヨーロッパは、資本主義を動力源にしながら、植民地開拓を進め、これがやがて帝国主義へと変貌し、第二次世界大戦という恐ろしい総力戦をやるところまで文明社会は行ってしまったわけですね。僕が、「トークンエコノミーにおける評価経済から奉仕経済への移行の間にはキャズムがある」と言っているのも、この点の問題をクリアしていないと、資本主義が本質的に終わることはないからなんですね。

https://lifeforearth.com/?p=4193

ヨハネス・グーテンベルグ=サトシナカモト=金子勇氏

さて、このブログでは、NHKスペシャルなどを通じて、すでに輪廻転生が科学的に証明されつつあることをお話しています。また、僕はビットコインを作った人物は間違いなくWinny開発者の金子勇氏だったと考えています。

https://lifeforearth.com/?p=1866

ビットコインの一番すごいところは、タダで実現したイノベーションなのですね。そして、グーテンベルグは、実は、活版印刷技術を生み出すにあたり、あるトラブルに巻き込まれているのですね。それは「投資家」です。笑

From Wikipedia – フストがグーテンベルクに聖書の印刷事業に必要な設備投資のために二回にわけて1,600グルデンの資金を貸与したが、グーテンベルクは別の用途に使った上に返済の意志がないため、貸与金額に利子をつけて2,026グルデンの返済を要求するというものであった。裁判所はフストの訴えを認め、グーテンベルクに借金の返済を命じた。しかしグーテンベルクは十分な所持金を持っていなかったため、グーテンベルクの印刷機と活字、印刷済みの聖書の半分などがすべて抵当としてフストの手に渡った。

つまり、グーテンベルクは、起業家であり、フストは投資家であったわけです。グーテンベルグだった魂は、この苦い経験を次の人生に生かそうとするでしょう。まあ、でなければ、ただのアホです。グーテンベルグほどの天才であれば、当然、学習していたはずです。だから、サトシナカモトは、誰に頼ることもなく自力でビットコインを開発しきったわけですね。まあ、活版印刷技術と違って、ビットコインは、パソコンがあれば作れてしまうので、与えられていた条件が違う点はありますが、少なくとも一流のプログラマであり、コンピューターサイエンティストであり、かつP2P技術と匿名性への強い関心がなければ、作れないソフトウェアですから、Winnyを作った天才、金子勇氏であれば、ビットコインは一人で十分作れると確信しています。同時に、彼の前世は、おそらく、グーテンベルグであったというのが僕のヨミです。

https://lifeforearth.com/?p=4230

おもしろいですね。これが真実であるなら、資本主義はまさに一人の天才がもたらしたイノベーションによって幕をあけ、さらにその同じ人物が転生し、別のイノベーションによって、幕を閉じようとしている。いわゆる「カルマの法則」ですね。しかし、人類の文明は、常に、天才によって前に進むことは、歴史が証明しています。

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