トークンエコノミーの進化は、既存のベンチャー投資+株式投資モデルをどう破壊するか?

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今日は、僕がこのブログを始めた目的の1つについてお話します。最近、日経で、興味深い記事を読みました。

相場に恋したネトゲ廃人 資産140億円のカリスマに:日経

話の主人公である片山氏は、ゲームづくりの専門学校しか出ておらず、しかもゲーム廃人だったのが、23才から株投資に目覚め、今や140億円の資産まできた。投資哲学の基本は、東証マザーズなどに多い「小型株」。これを四半期ごとの開示資料を徹底的に読み込むことで、割安株を見つけバリュー投資していくという手法ですね。いわゆるエリートではない彼がここまでくること自体は素晴らしいことです。ただ、時代はもう次のフェーズに移っています。なぜなら、トークンエコノミーが普及するほど、彼のこの投資モデルは全く役に立たなくなっていくからですね。その点について詳しくお話します。

トークンエコノミーの運営母体はNPOが普通になる

こちらのブログでも、「ブロックチェーンの未来予想図」の話で詳しく話をしましたが、EthereumやStellarなどそうですが、大半の仮想通貨の運用母体はNPO(非営利団体)です。ですから、利益を追わないことが当たり前になっていくので、PL/BS分析やそれに応じたディスカウントキャッシュフロー分析などが全く役に立たなくなるわけです。これは、ブロックチェーンという技術が「ポスト資本主義」を実現するための技術なのですから、当然です。彼らが、NPOを運用形態にしていることもそれが理由です。

まだ読んでいない方は、「こちらの記事」です。

仮想通貨への投資は、アーリーステージのベンチャー投資哲学とマーケティングメトリックスが重要になる

では、何を中心にトークンエコノミーを評価していくかと言えば、ベンチャー投資におけるアーリーステージの投資哲学とマーケティングメトリックスの分析が重要になってくると見ています。僕は、連続起業家として、日本の仮想通貨業界をMt.Gox事件によって崩壊危機の淵にあった状態から逆転させ、自身が経営するOrb自体を「0から1」の段階に持っていき、さらに会社を売却した経験もあるので、スタートアップの世界を深く理解しています。ですから、スタートアップの創業チームや取り組んでいる内容を見ればポテンシャルがだいたいわかります。

こちらのブログで、以前にも触れた「ベンチャーラウンドの定義」が良い例です。上場株の投資は、この図でいう所のスタートアップが4段階目のSeriesC or IPO段階に入ったタイミングからしか投資して経験がないわけですから、それより手前のSeedやSeriesAの世界は、彼らからしたら全く未知の世界ですよね。売り上げも利益のない段階から投資するわけです。
なので、例えば、楽天のLyftへの投資に対するNewsPicksのコメントを見ていると、全然、本質から離れた話ばかりが目立ちます。その点は、「こちらの記事」にまとめています。

また、もう1つ重要なのが、マーケティング・メトリックスですね。なぜなら、利益を追わないので、何を成長指標にそのトークンエコノミーを評価するかと言えば、ネットワーク効果の分析やアクティブユーザーレートの分析など、要はマーケティングで当たり前のように行なっている数値を使うわけです。ユーザーベースがどのように成長して行っているかということですね。この辺りも、僕はプロダクトとマーケティング専門なので、強みになるわけです。

ですから、既存のベンチャーキャピタルをやっている人たちのノウハウも部分的にしか活用できないわけですね。なぜなら、仮想通貨取引所への上場というゴールをはたしても、そのあとは、母体がNPOである以上、PL/BSでは成長を計らないので、彼らが、今まで彼らのファンドに投資してきたLP(VCのファンドに投資する投資家のこと)の説得に使っていたロジックも全く役に立たなくなります。シリコンバレーなどでは、すでに仮想通貨系のPolychain Capitalなどはこの動きへの適応を開始していますね。なので、既存VCの人々の仮想通貨市場への影響力は、トークンエコノミーの普及と共に急速に低下していくでしょう。また、そうなることで、資本主義はどんどん衰退していくわけですね。とても良いことです。

逆に、僕もそうですし、シリコンバレーのインナーサークルのように、自ら起業家としての事業を育てた成功体験もある投資家たちは、むしろこの仮想通貨の世界では、素晴らしい活躍ができるわけですね。資金を供給できるだけでなく、実際にそのトークンエコノミーを育てるための具体的な事業貢献をしていく能力があるからです。インナーサークルについては「こちらの記事」にまとめています。

 

トークンエコノミーは「単なる投機家・投資家」を排除するエネルギー作用をもつ

最後に、重要なことは、この点です。Cosmosなどもそうなのですが、単にお金しか入れない人という存在は、基本、排除するメカニズムを組み込んでいます。その点は「こちらの記事」にまとめています。このノウハウは今後も進化していくでしょう。

その点は、以前からこのブログでは「仮想通貨における投機家は、インターネットにおけるポルノ業者と同レベル」ということだからです。かんたんに言えば、仮想通貨とブロックチェーンの市場の発展に取って、投機家は「悪」になるからです。市場荒らしにしかなっていないのですね。その点は「こちらの記事」にまとめています。

さらに、この発想は、今後は「投資家」にも拡大していくと見ています。要するに「不労所得」を得ることしか考えていない人々は、この市場からはどんどん排除されていくということです。「リスクを取って、汗をかけ」ということですね。例えば、僕は自分で投資している仮想通貨銘柄のサービスは実際に使って、コミュニティに貢献しています。当たり前のことです。こういう活動が、僕らの世の中を「ポスト資本主義」へと導いていくからです。

なので、悪いことは言わないので、このブログで伝えている未来図に当てはまらない収入の稼ぎ方をしている人は、早いところ、死ぬ物狂いで、生き方を変える努力を始めた方が良いです。なぜなら、インターネットは20年でTV産業を無価値化したからです。結婚して子供がいる人などは特に頑張らないといけないですね。

大事なことは、自分に自己犠牲精神があるか?ということ

つまり、重要なことは、エゴを捨て、自己犠牲精神を持てるか?ということなのですね。自己実現理論で有名な「マズローの欲求5段階説」がありますね。実は、これは5つ目の先の6段階目があるのですよ。マズローは、人生の終盤でそのことを特に注目していました。6段階目を「自己超越」と言います。一言で言えば、「利他主義」です。自分の利益を超えて他人を支援できるか?ですね。

僕が、このブログで、「日本人が幕末の精神を取り戻せるか?」という話と繋がってくるのですね。なぜなら、明治維新は、武士が自己否定したことで実現した革命だったからです。その点は、「こちらの記事」にまとめています。

僕らの文明社会は、「単に自分がやりたいことをやる」時代は終わったのです。その結果が、第二次世界大戦ですから。その先にある自らの知覚力を引き上げて「秩序の全体を見て、自分のあるべき姿を作る」という時代に入っているのですね。そうでないと、僕らの社会は、攻殻機動隊のようなシンギュラリティの世界になってしまいますね。正に、ユートピアの逆のディストピアです。その点は「こちらの記事」にまとめています。

ということで、まとめに入ると、僕がこのブログを始めた理由の1つは、トークンエコノミーが普及していくほど、僕の哲学や知見を記事にしているこのメディアの情報価値が上がっていくからなのですね。僕は、無責任なことは絶対にしたくない性格なので、自ら実践することでそれを証明していっています。

僕のアルト投資におけるポイントは、「こちらの記事」にまとめています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

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