Steemitホワイトペーパー翻訳No.2 – ユーザーのコミュニティ貢献への認識方法

Steemitはまだ投資はしていないですが、サービスは使っています。ホワイトペーパーの中身が結構面白いことが色々と書かれているので、翻訳することにしました。ぜひ、参考にしてください。

ユーザーの貢献に対する認識方法

Steemは、ソーシャルメディアのビジネスモデルをゼロから作り変えるようにデザインされている。その考えは、1つの仮想通貨をゼロから立ち上げることと同じテクニックである。仮想通貨による経済的なインセンティブは、新しいソーシャルメディアプラットフォームの成長を劇的に加速させることができると考えている。つまり、仮想通貨とソーシャルメディアの間のシナジーが、Steem自体にとっての市場における大きな差別化になると考えているのである。

その上で、Steemが新たに挑戦することになるのは、各コミュニティメンバーの貢献に対して、客観的かつフェアな評価を与えるためのアルゴリズムを導き出すことである。完璧な世界を想定した場合、Steemのコミュニティメンバーは、お互い貢献度合いを協力的に評価し、その評価に応じて報酬を受け取る。しかし、実際の世界において、我々が作ることになるアルゴリズムは、意図的に利益を操作するような行動に対して抵抗力のあるものである。なぜなら、スコアリングシステムの悪用はコミュニティメンバーの、そのトークンエコノミーシステムに対する信頼を損なうからである。

既存のプラットフォームは、「1ユーザーにつき1投票」の原則で運用されている。このルールの場合、スコアのランキングメカニズムは、シビルアタックによって操作されるリスクがあり、また、運営母体は、常に、スコアリングを悪用しようとするユーザーを特定し、ブロックするために動かなければならない。RedditやFacebookやTwitterを見ればわかる通り、現在のそれらのサービスにおいては、報酬はより多くのトラフィックを得ることなのだが、それでもそれらのソーシャルサービスを意図的に操作しようとしている。

Steemにおいては、まず、そのプラットフォームを支える基本的なトークンは、「STEEM」である。そして、プラットフォームにおけるルールは、「1STEEMの保持者は、1投票権を持つ」という原則である。このモデルにおいては、STEEMの残高に応じて、貢献度がスコアされるので、実質、もっともSTEEMを持っている人が、もっともプラットフォームに貢献している人になる。また、STEEMの取得には、スタートアップにおける株式付与と同様にべスティングモデルが採用されているので、STEEM自体の価値が値上がりするよう働きかけるメカニズムが働く。

Steemは、とてもシンプルなコンセプトに基づき、このインセンティブモデルを考えている。それは、「全てのメンバーがコミュニティに対して、意味のある貢献をした場合には、その貢献した価値をしっかりと認識されるべきである」という原則である。これはとても大切で、人々が意味のある貢献をしたことを認識できるようになっていれば、その人たちは、必ず、コミュニティが成長するにようにその貢献を続けてくれるからである。コミュニティ内におけるギブアンドテイクの不平等は絶対に続かない。そのような状態が続けば、常にギブしている人は、テイクばかりする人をサポートすることに疲れてしまい、そのコミュニティから離れてしまうであろう。

つまり、そのチャレンジとは、どのような貢献がコミュニティの成長にとって必要であり、また、その貢献度を、膨大な人々に対して、きちんと相対的に問題のない水準で評価してあげることができるシステムを創り上げることである。

すでに、この貢献に対する評価と報酬に関して、証明済みのシステムがある。それは、フリーマーケットである。フリーマーケットは、フリーマーケットは、単一のコミュニティとしてみなすことができ、そこでは、全ての人が、利益か損失のいずれかで報酬を受け取ることができる。フリーマーケットシステムでは、他人に価値を与えているものは報酬を受け取り、自分が生産している以上に消費しているものは痛めつけられる。フリーマーケットでは、様々な異なる通貨を扱い、交換が可能な状態を提供している。

フリーマーケットは、すでに証明されているシステムであるから、Steemにおいては、コンテンツの消費者がコンテンツを作った人に対して、自分が選んだ通貨で「直接支払い」をすることができる、ということを実現しようという話になる。しかしながら、その「直接支払い」モデルは非効率的で、コンテンツの作成とキュレーションを持続していくにはあまり向かない。なぜなら、多くのコンテンツの価値というのは、多くの読者を惹きつける訳ではないため、その読者がチップとしてコンテンツ作者に支払う金額もわずかなものになってしまう。であるから、フリーマーケットの選択肢を放棄した場合、全ての読み手に支払い義務を課すということをみな考えるため、1記事ごとに支払いを求める仕組みを実装しようとするが、これはスケールした試しがない。

これらの点を踏まえて、Steemでは、それらの経済方程式の考え方を変え、あらゆる貢献に対して、より効果的なマイクロペイメントを可能にするようにデザインしている。つまり、読み手は、自分のポケットマネーからコンテンツ作成者に報酬を支払う必要は全くなく、Redditと同様に、コンテンツに対して「Up」か「Down」の投票をするだけで、あとは、その投票の結果に基づき、コンテンツ作成者への報酬が決まるというものである。

つまり、コミュニティメンバーからの投票のインプットは、Steemにとっては、その貢献に対して提供する報酬を的確に計算する上で非常に重要になる。コンテンツの経済的価値は、投票によって決まる。Slashdotなどでは、メタ-もでレーションの手法を取り入れている。これは、記事に対するコメントを管理するモデレーターを立てており、そのモデレーターに対して、コメントする人などのコミュニティメンバーが「Up」と「Down」の評価取り入れ、モデレーターをランクづけし、正直なモデレーターには報酬を与えるというものである。

Steemにおいては、特定のコンテンツのプロモーションに貢献した人を選び出し、また、そのコンテンツへの投票者についても、そのコンテンツ作成者に支払われた報酬と遜色ない報酬を支払うルールを設定している。

No.3につづく。

Steemitホワイトペーパー翻訳No.3 – コミュニティ貢献の方法

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