アメリカでは「Facebookはおっさんばかりだから使わない」という若者が増える真の理由とは?

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「Facebookはおっさんばかりだから使わない」というのは、生まれら本家のアメリカでは当たり前のように言われていますし、起きていることですが、この真の理由は2つあります。

タイムライン体験 = 自分の人生の自慢大会 = コンテンツ内容の世代格差が生まれる

と言うことなのですね。仮想通貨業界でもよく知られているカナダ発のSNSアプリKikの創業者兼CEOであるTed Livingston氏も同じことを言っているのですが、ソーシャルメディアに、文字制限も写真も動画制限もないオープンなタイムライン体験を持ち込むと、自分の人生の「自慢話」ばかりするようになるんですよ。その自慢話の内容は、当然、世代によって違います。影響を受けたカルチャーに違いがあるからですね。おっさんの自慢話と言うのは、若者からすると「ダサい」or「めんどくさい」話なのですね。なので、そう言う話ばかりが、タイムラインに流れてくるFacebookに若い世代が興味を失うのは当然なのです。ちなみに、僕も「ダサい」and「めんどくさい」と感じたので、Orbを売却したタイミングで辞めました。Messengerしか使っていないです。たまに、Facebookグループのインビテーションがくるのですが、うーん、正直、困ってますね。Groupは、Messengerに機能統合して欲しいと思っています。

メッセンジャーアプリは、プライベートな世界観を作り出しているから別物

一方、LINEに代表されるようメッセンジャーアプリは、プライベートなコミュニケーションを中心にユーザーエクペリエンスを設計しているので、このような問題が起きないのですね。コミュニケーションの基本体験の設計が、Facebookのような1:Nではなく、あくまで1:1だからです。それでも、LINEが、広告事業を伸ばすために、タイムライン体験をユーザーに奨励してしまうとLINEもFacebookと同じような現実を突きつけられるようになるでしょう。

ちなみに、Facebookが、MessegerをFacebookから切り離したのもの、Whatsappを買収したのも、これが背景にあるからですね。

TitTok、Twitter, Instagramなどのエクトリーム・ソーシャルメディアも別物

僕は、最近、このエクトリーム・ソーシャルメディアという言い方をするのですが、個人がクリエイティブな作品を投稿・共有できるようにユーザーエクスペリエンスがデザインされているソーシャルメディアのことです。個人の日常はいつも面白いわけではないので、TikTokの「動画」、Twitterの「テキスト」、Instagramの「写真」も基本は、日常の中の「非日常的な素晴らしい一瞬」をあえて意図的に作ったりすることで、他のユーザーが見たくなるコンテンツが生まれている世界のプロダクトですよね。なので、Facebookのように日常を何でも投稿できるようにはデザインされていないのです。英語で、非日常は「extraordinary 」がよく使われる単語ですが、文脈的にこのソーシャルメディアと合っておらず、「extreme」(行き過ぎた、極端な)の方が合っていると思います。要するに日常の中から「尖った世界」だけを抜き取ったメディアということですね。その点は、こちらにまとめています。

https://lifeforearth.com/?p=4443

日本でFacebook衰退論がアメリカほど激しくないのは人口ピラミッドが原因

でも、日本にいるとFacebookを使っている使っていないと言う意味での衰退論は、アメリカほど深刻な話を聞きません。僕の周りの若い世代とかでも結構使っています。なぜか?ここには明確な温度差を感じます。原因は、間違いなく人口ピラミッドの構造にあると見ています。

そう、アメリカは、移民で作られた国と言うのも背景にあるのですが、移民政策がとても上手な国です。なので、各年代が満遍なく分布しています。なので、特定の世代が、社会に対して過剰な影響力を持っているわけではないので、世代別にソーシャルメディアアプリの棲み分けが起きるのは自然なのですね。一方、日本はどうか?とうと、


日本の社会は、現在65才から74才の間にいる「団塊の世代」とその子供に当たる40才から49才の間の「団塊ジュニア」によって牽引されている社会です。こう言う社会では、この2つの世代の影響力が社会に色濃くでるため、他の世代は、この世代の文化や価値観に支配されやすくなります。つまり、文化の世代交代が起きにくい社会になってしまうのですね。ネガティブな言い方をすれば「老害が生まれやすい社会」と言うことです。だから、僕からすると、日本の若い世代は、「Facebookは使いたくないけど、力を持っている上の世代が使っているから、仕事などで必要だし仕方ないから使う」という動機で使っている若者が多いと思います。

なので、ブロックチェーンの世界との関わりもいうと、これから作るプロダクトに求められる重要なキーワードの1つが「サステイナビリティ」=持続性なのですが、ソーシャルメディアの世界では、日常的に使うプライベートなメッセンジャーか、非日常の素晴らしい一瞬を切り取ったエクストリーム・ソーシャルメディアの2つの方向性があるなと考えています。しかし、実は、ここに新たに3つ目の存在があるのですね。これこそ仮想通貨やブロックチェーンと密接に関わっている世界なので、僕が以前にこちらで伝えた「評価経済と奉仕経済のキャズム」に関わる話です。

https://lifeforearth.com/?p=4193

 

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