トヨタとホンダがMaaSの「モネ」でタッグを組む状態を作り上げたソフトバンクの戦略とは?

日本の自動車メーカーの雄として、常によきライバルとして戦ってきたトヨタとホンダが、トヨタがソフトバンクと立ち上げたMaaSの合弁会社である「モネ」でタッグを組むというニュースが話題になっていますね。もう、日本の自動車メーカーは、国内メーカー同士で競っている状態ではなくなってきている象徴的な出来事に思えます。

トヨタとホンダが「タッグ」 新交通サービス会社「モネ」で:NHKニュース

日本にとっては、産業構造の転換が今とても重要だからですね。その点はこちらにまとめています。

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そうなってくると、ソフトバンクが仲介役を引き受けながら、これに日産やマツダなど、他の自動車メーカーものってくる可能性も十分考えられますね。全ては、以前、こちらのブログでも書きましたが、AnyCaが進めている「0円カー」のように、車自体も所有せずに自由に使える時代に入ってきているからですね。

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このサービスは、コスト構造的にワークすれば、間違いなく流行ると思います。車は、家ほどのクリティカルなニーズがある対象ではないですから、0円モデルで使えるようになるというのは、ユーザーニーズとは完璧にマッチしているわけです。あとは、コスト構造だけが課題ですね。

また、UberやLyftもいずれサブスクリプションモデルを仕掛けてくると見ています。僕は、「モネ」は、どちらかということUberやLyftの動きを意識しているとみています。自動運転領域で、まず、ユーザーにとってニーズがあるのは、今より値段の安いタクシーですからね。サブスクリプション経済は、僕もポスト資本主義のテーマの1つとして、とても注目しています。

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時間軸的には、AnyCaの「0円カー」が先に事業として成立すると思いますが、自動運転技術の成熟と共に、MaaSが、社会インフラになっていくでしょう。そうなった時に、果たして人は、車に個性を求めるのか?多分、そうはならないでしょうね。乗れればそれで良いという存在になっていくように思います。個性は、インターネットとファッションでいくらでも表現していくことができますからね。

そして、SoftbankはUberの最大株主(現時点で15%)になっており、楽天がLyftの最大株主(現時点で13%)として入っている点を踏まえると、楽天がソフトバンクのこの動きに対抗してくる可能性もなきにしもあらずですね。両者がUberとLyftのそれぞれを抑えた狙いは「物流」にあります。MaaSの本質は「物流」です。抽象度をあげて捉えれば、わかりますが、人もモノも運ぶ対象の1つですから。IoTによって、物流拠点をFedexのハブ&スポークモデルよりも更に細分化したモデルを作り上げることが可能になってきている現代において、配送手段を作る自動車メーカーと組むYahoo!Japanを持つソフトバンクのターゲットには、Amazonが見えているわけであり、それは楽天にとっても同じですね。

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また、楽天は、5G時代に向けてモバイルキャリア事業にも進出予定ですから、ここでもソフトバンクと競合します。特にソフトバンクがLINEモバイルを通じてLINEを抑えにかかった点が注目ですね。その点はこちらにまとめています。

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また、キャッシュレス化では、Yahoo!JapanのPayPayと楽天Payは競合していますね。という具合に、日本の産業構造の転換は、ソフトバンクと楽天の2社がリードする形で進んで行っているように思います。

みなさんの参考になれば幸いです!

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