GAFAは20年前のマイクロソフトの背中を追いかけている。なぜか?-No.3

Microsoft そして、最後にマイクロソフトです。他の4社と比べてもっとも事業ポートフォリオのバランスが分散化されています。ただ、これも一朝一夕に実現したことでもなく、マイクロソフトも、90年代後半には、今のOfficeとOS事業が、ユーロ圏中心に、よく独禁法で訴えられていました。そこから彼らも学びを得て、今の事業ポートフォリオバランスを時間をかけて作り上げて行った訳です。また、このバランスの発想には、僕は、ウォーレン・バフェット氏がかなり影響を与えていると見ています。それは、ビルゲイツ氏は、早くからバークシャー・ハサウェイを率いるバフェット氏を経営者のメンターとして慕っており、今では親友と言われるほどの関係になっているのですね。日本でこれを知る人は少ないですが、アメリカではよく知られている話です。 From Wikipedia – ウォーレン・エドワード・バフェット(英語: Warren Edward Buffett、1930年8月30日 – )は、アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受章している。バフェットは、長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡ってバークシャー・ハサウェイに高い運用成績をもたらしている。地元ネブラスカ州オマハを中心とした生活を送っているため、敬愛の念を込めて「オマハの賢人」(Oracle(Sage) of Omaha) とも呼ばれる。毎年開催されるバークシャー・ハサウェイの株主総会では、バフェットと同社の副会長チャーリー・マンガーの話を聞くために、世界中から数万人にものぼる株主が参加している。 From Wikipedia – バークシャー・ハサウェイ(英語: Berkshire Hathaway Inc.)は、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに本社を置く持株会社である。もともと綿紡績事業であったが、戦後に原料価格が下がり世界中で競争が起こったので、ウォーレン・バフェットに買収されてから保険業を足場とする機関投資家へ転換した。ウォーレン・バフェットが会長兼CEOを、チャーリー・マンガーが副会長を務める。バークシャー・ハサウェイには2016年現在7名の取締役及び役員がおり、様々な子会社、関連会社、株式等を所有している。実質的に会長兼CEOで筆頭株主であるウォーレン・バフェットと、副会長のチャーリー・マンガーの2人が運営する株式会社の形態をとった投資ファンドと言われている。バフェットは「株式会社という形態をとっていても、バークシャーはパートナーシップであると私たちは考えている」「私たちの長期的な財政上の目的は、バークシャー株の内在価値の一株当たり平均年間収益率を最大限に高めることである」と表明している。バフェットは、内在価値と乖離した高い株価を好んでおらず、「バークシャーの株価は内在価値を反映した妥当な水準であること」を望んでいる。 上の株価にもよくその点は現れていると見ており、マイクロソフトの事業ポートフォリオは、各事業カテゴリで、2番手から3番手につけるという事業戦略です。市場はNo.1にリードしてもらいながら、彼らをベンチマークし、その背後でしっかりとレースについていく。すると、No.1の努力による市場拡大によって、自ずと自分たちの収益はその恩恵を売ることができます。 また、以下は、2018年3Q時点のバークシャーの投資先Top10です。バークシャーは投資会社ですから、時間の経過と共にこの各銘柄とそのシェアは変化します。 アップル(AAPL 25.78%) バンク・オブ・アメリカ(BAC 11.69%) ウェルズファーゴ(WFC 10.51%) コカ・コーラ(KO 8.35%) クラフトハインツ(KHC 8.11%) アメリカンエクスプレス(AXP 7.59%) U.S Bancorp(USB 2.57%) ムーディーズ (MCO 2.15%) フィリップ66(PSX 1.99%) バンクオブニューヨークメロン(BK 1.78%) 要するに会社自体がミューチュアルファンドであり、僕からすると「アメリカでもっとも優れたIndexファンド」だと思います。バフェットはアメリカの会社にしか投資しませんからね。笑 しかも、単なるIndexファンドではなく、バークシャーの投資家は、株価と配当でバークシャーからリターンを得ることができるので、通常のIndexファンドよりも全然お得です。 僕が、バフェットの長い投資先で、一番好きなのはアメックスですね。先の事業戦略で行くとAMEXは、これに見事にハマるパターンです。VISAやMasterに市場をリードしてもらいながら、3番手として、VISA、Masterよりも高品質なサービスを提供し、かつApple Payにもすぐキャッチアップなど、時代への変化にもピッタリより添って生きています。僕もアメックスを使っているのですが、ユーザーだからこそこの点はよくわかる話です。 https://lifeforearth.com/?p=869 そして、アメックスを使っていて感じるのは、このモデルは、グローバルでビジネスをする企業にとってはすベて当てはまることです。外資が、海外の国内市場でNo.1になると、その国の人々から絶対に恨まれるからです。要するに、恨みを買わない事業戦略こそ、価値があるということです。 それを先に学んで実践しているのが、Microsoftであり、それを今学んで実践を開始しているのがGAFAということです。なので、僕からすると、GAFAは、Microsoftの背中を追っているように見えるのです。 追記:ちなみに、マイクロソフトやGAFAが、今の日本企業のような低成長モデル時代の事業ポートフォリオになるか?というと、それは疑問ですね。最大の原因は、人口ピラミッドですね。アメリカは、国土は中国並みにありながら、人口はまだ3億で土地が全然余っているので、国内市場の内需をテコに世界展開するという日本の高度成長モデルの事業展開が、日本の高度成長のときほどではないにせよ、しばらく可能だからです。その点は、こちらの記事を読むとより理解が深まると思います。 https://lifeforearth.com/?p=4298