真の「賢さ」の指標は、学歴でもキャリアでもなく「知覚力の高さ」と「高度な抽象思考の明確な視覚化力」②

前回は、「知覚力」について話をしました。今回は、2つ目の「高度な抽象思考の明確な視覚化力」について話をしたいと思います。

「高度な抽象思考の明確な視覚化力」とは?

スティーブ・ジョブズのプレゼンの影響下、一時期、ビジュアライズする能力がもてはやされた時期がありましたね。ビジュアライズする能力=視覚化する力ですが、高度な抽象思考ができていなければ、視覚化されたものに価値はほとんどありません。

僕が、自分の中でも、その力の1つの証明にしているのは、このブログで何度か登場している「インターネットのメディア構造」についてのダイアグラムです。

同じことをなんども伝えているので、このブログの記事をよく生まれている方であれば、今更感もあるとは思いますが、再度、解説するとこういうことでです。

横軸が、「情報収集の範囲」で、縦軸が、「情報収集の目的性」です。収集する対象の目的性が絞られてくるほど、検索メディアのニーズが高まります。逆に、情報収集の範囲が広がるほど、いわゆる「ながら視聴」というやつで、YoutubeやInstagramなどのストリーミングメディアを僕らは使います。そして、以前にも踏まれましたが、たとえ5Gの時代になっても、検索エンジンのアルゴリズムが、テキスト検索と変わらない品質で、動画や写真の中身を分析して欲しいコンテンツを検索エンジンからユーザーに表示するというのは、ディープラーニングの技術を使ってもまだまだ困難な世界なので、検索エンジンとテキストメディアの関係性が、動画や写真中心のストリーミングメディアに覆されるということはまだまだ先の話なのですね。

そして、キュレーションメディアが、この2つのメディアに挟まれているため、Googleの検索エンジンやYoutubeがグローバルなサービスとして成長している一方、日本のNewsPicksやアメリカのRedditなどがニッチメディアのままである点も以前にお伝えてしています。トークンエコノミー版Redditを作ろうとしているSteemitなどは、それは検索エンジンすらも凌駕できると言っていますが、僕は実際にキュレーションメディアのスタートアップをシリコンバレーでやっていたので見えているのですがUX(ユーザー体験)のデザインが根本的に違うので、凌駕することはないと思います。

この図は、ある種の高度な抽象思考から生まれたものです。しかし、その思考モデルも視覚化されなければ、他人に伝えることが難しいです。その際に力量を問われるのが、「コンパクトに視覚化する能力」です。コンパクトというのがミソです。1つのシンプルな図に落とし込めないと、高い視覚化力があるとは言えません。

もう1つの事例でいうと、以前にこのブログでお伝えした「ブロックチェーンと信用のメカニズム」についてです。そこで、情報経済のエネルギー作用と信用経済のエネルギー作用の違いについてお話をしました。これもその視覚化事例の1つです。まだの人は読んでみてください。このブログも、Orbのホワイトペーパーと同じで、僕の「知覚力」と「高度な抽象思考の明確な視覚化力」を組み合わせて書いている記事です。

https://lifeforearth.com/?p=4193

抽象思考を鍛えるにはどうすれば?

ただ、この2つのダイアグラムも、僕が実際のその市場で、つまり、世の中の難問に対して、リスクを取って、真剣に問題解決に取り組んだからこそ見えてきたものです。つまり、逆を言えば、リスクを取って真剣に解決に取り組まない人に、つまり、目先の利益ばかりを追っている人に、この能力は備わらないということです。なので、僕は、結構、その人の生き方をよくみています。生き方は、その人の哲学を表すからです。いい生き方をしている人は、いい哲学を持ちます。逆に、学歴だのキャリアだの、名誉だの、女性にモテることだのばかり考えて生きている人には、大した哲学は生まれてこないので、話をしても無駄だなと考えるわけです。なぜなら、僕はそういう人を「賢い」と思わないからです。

視覚化力を鍛え得るにはどうすれば?

僕の場合は、日本のメディアでもよく登場する濱口秀司さんと数年深く交流させていただくことで、身につけました。僕の右脳の師匠は、坂井直樹さんで、左脳の師匠は、濱口秀司さんです。お仕事を一緒にさせていただいたわけではありませんが、お二人とよくお会いさせていただき、「デザイン思考」を含めた色々なテーマについて、議論させていただく中で、体に叩き込んでいったという具合です。濱口秀司さんの人の創造力に関する「Strcutured Chaos」の考えは、本当にすごいと思いますね。その通りだと思います。僕は、生来、直感力の方が優れている方で、論理的思考が弱かったので、濱口秀司さんのこの「Strcutured Chaos」を意識的に自分の頭の中でやるように心がけることで、高度な抽象思考から得た着想を更にコンパクトに視覚化するという能力を鍛えて行きました。

濱口さんの考えについては、このちきりんさんという方がインタビューされた記事が一番わかりやすくまとまっていると思います。参考にしてください。

最も創造性が高い思考のモードは、論理と直感の間にある@ダイヤモンド・オンライン

この投稿が、あなたの生き方を見直すキッカケになれば幸いです。

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