PoSのマイニングモデルはトークンエコノミーと、とても相性がよいのはなぜか?

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ということについて、掘り下げて話をしたいと思います。

まず、この話をする上では、ブロックチェーンのマイニングアルゴリズムの2大流派である、PoWとPoSの違いについて理解しておく必要があります。今日の話は、このブログを読んでからの方がわかると思います。

https://lifeforearth.com/?p=1033

PoWとPoSの違いがわかりましたか? では、次に進みましょう。以前に、このブログで、仮想通貨がトークンエコノミーとして進化していくと「社畜が減る」ということについて、色々と詳しくお話しました。詳しくはこちらです。

https://lifeforearth.com/?p=6466

要点だけ伝えると、例えば、まだ創業まもない頃のAirbnbを自分が使い始めて、自分の友達をたくさんAirbnbに招待することで、Airbnbのクーポンがもらえ、¥30,000分のクーポンが貯まったとします。当然、自分が旅行に行く際にそのクーポンを使うこともできますが、これの半分は、ずっと取っておきます。そして、このクーポンは、Airbnbの仮想通貨なのですね。当時のトークンの価値を¥1円=1トークンとしましょう。つまり、あなたは15,000Airbnbトークンを持っていることになります。そして、見事、Airbnbがベンチャーとして大きく育って、今のように世界の何億人ものユーザーが使うサービスに育ち、無事、バイナンスなどの仮想通貨取引所に上場すると、トークンは、当時は、¥1円=1トークンだった価値が、¥1,000円=1トークンになっているわけです。

すると、15,000Airbnbトークン X ¥1,000円 = 15,000,000円となります。ものすごいリターンですね。当然、途中で一部を売ってしまったらこのリターンはその分減ります。そのタイミングでどれぐらい売るかは、自分次第です。

それと同時に、今、このトークンエコノミーの世界で、ノウハウが蓄積されているのは、トークンを保有するユーザーに、サービスやソフトウェアの「自治運営権」を委ねるという取り組みです。例えば、イーサリウムを例にとりましょう。例えば、イーサリウムは、今、そのトークンであるイーサには発行制限がかかっていません。この場合、経済学の理論から考えると、2100万の供給制限がかかっているビットコインの方が、価格上昇力があります。そこにあるイーサの保有者が、「イーサもビットコイン同様、供給制限をかけるべきだ」という提案が出されます。今までの世の中であれば、イーサリウムの運営母体であるイーサリウム財団が、この提案を採用するか否か?の判断を下すわけですが、この業界は違います。

賛成と反対の投票を全イーサ保有者に対して実施するわけです。当然、どちらかを選択することで起きることについても公開討論になります。トレードオフがありますからね。最終的な投票期限があり、その日まで自分の意思を決めます。

ブロックチェーン業界は、このような仕組みをどんどん取り入れて行こうとしています。このような民主的なソフトウェアガバナンスの仕組みがより進化して行けば行くほど、ブロックチェーンが描く「組織の非中央集権化」が進んでいくわけです。なので、このノウハウを進化させて行くことはとても大切なことなんですね。

要するに、トークンが、株式の投票権に近いような役割を持っているわけです。ただ、今の株式のように国の制限など一切なく、世界中が1つになって行われていきます。まさに、インターネットと同じ世界観です。

当然、その投票者の中には、悪いことを考えるやつ、しでかすやつがいます。まあ、残念ながら、これが人類の文明社会の現状です。そやつらが悪事を働かないようにする上で、このPoSのテクノロジーが役立つわけです。この点を着実に実行して言っているのは、僕が投資しているCOSMOSですね。彼らもPoSを採用しています。彼らのソフトウェア・ガバナンスにおけるトークンエコノミーの作り方は、とても質が高いです。詳しくはこちらです。

https://lifeforearth.com/?p=5939

なので、僕は、向こう5年ぐらいは、ブロックチェーンのマイニングアルゴリズムは、ビットコインはPoWのままで進むと思いますが、それ以外は、COSMOSやCasperの導入を進めているイーサリウム含めて、PoSが中心になるとみています。

そして、その間、新たに革新的なPoXを開発するベンチャーが登場してくると見ています。このベンチャーが起こすイノベーションは、「PoSのその先」です。Orbを経営時に、Orb Version 1.0をPoSで開発したので、その時にすでに気づいていたのですが、PoSのモデルでも、やはり、そのベンチャーを早期に発掘したものの影響力が強くなってしまいます。単純に、トークンの値段が創業期ほど安いからですね。つまり、この場合、その利益を得られなかった、新しい世代の若者は、別の同じ仕組みを作ろうとする動機が働いてしまうのですよ。これでは、本質的にサステイナビリティが上がりません。

本当にサステイナビリティが高いトークンエコノミーのイノベーションの1つとは、新しい世代が、そのソフトウェアなりサービスを更によくしていく活動に対しても引き続き十分なリターンを得られる仕組みであることだからです。

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