AnyCaの「0円マイカー」は、MaaSの最も理想形であると考えるわけ

以前、DeNAのAnyCaの「0円マイカー」が発表されると同時に、これは間違いなく「流行る!」ということで、紹介記事を書きました。詳しくはこちらです。

クルマはみんなでシェアする時代へ – タダでBMWが持てるAnyCa「0円マイカー」について

そして、その際に僕もアンケートに回答していたのですが、ようやくその詳細が発表されましたね。内容もいい感じです。見ていきましょう。

「0円マイカー」のオーナーの役目は駐車場の契約と車の管理+清掃


仕組みは、とてもシンプルです。まず、AnyCaとオーナーの間の契約は、既存のレンタカーの管理契約になります。僕らは、いわば個人事業主として1台の車のレンタカー業者になるということです。法律上は、「自家用自動車有償貸渡」と呼びます。

レンタカー業者の役割は、洗車や清掃がメインで、かつ、一般のレンタカーと違い、車の予約も貸し出しもAnyCaのアプリで行え、かつ、車の場所案内、そして、最後に車のドア・アンロックやロックも全てAnyCaのアプリと連動する形で実施するので、オーナーが借り手に立ち会う必要はありません。また、それ以外のルールは、高速代やガソリン代もレンタカーと仕組みは同じで、全て利用者が負担します。

その上で、では、どのようなビジネスモデルになっているかというと、

  • オーナーは、自分で契約する駐車場料金分のAnyCaポイントを毎月もらえる。駐車場はもちろん自宅の駐車場でも可能。
  • オーナー以外のユーザーが、その車を利用した場合の利用代金の10%がAnyCaポイントとしてもらえる。(アフィリエイトと同じ)
  • オーナーは、このポイントを使って、自分が契約している車にも乗れるし、もちろん、他のAnyCaの車にも乗れる。

そして、車の選択肢もかなりいけてます。僕が希望していたLexus NXも入っています。笑

「0円マイカー」の選択肢は、メルセデス、レクサス、BMW、MINIとミレニアル世代・Z世代受けするラインナップ

こちらです。


とても、いい感じですね。僕は、SUVが大好きでかつ、地球に優しいハイブリッドSUVでコスパトップクラスのLexus NXをアンケートで希望していたのですが、いい感じで入ってきてます。レクサスNXを詳しく知りたい方は、こちらです。

賢いSUV比較 No.5-レクサス・NX

「0円マイカー」のオーナーになるには?

個人レンタカー業者として契約しますから、親会社のDeNAが開催する説明会に参加し、説明会を受けたのち、申請。そして、駐車場の審査が完了したのち、契約という流れになります。なので、説明会に興味がある方は、下記から申し込みましょう。

Go to market strategy(市場参入戦略)に改善の余地あり- 地方から参入すべし。

しかし、その説明会の開催場所を見て、ちょっと残念な想いが湧きました。全部、DeNA本社のある渋谷なのですね。。。センスないな。僕が、AnyCaのマーケッターなら、間違いなく、地方から市場参入しますね。

理由は2つです。

  • 駐車場代が安い。場合によってはタダ。
  • 人口密度が低いので乗車需要が都心に比べて圧倒的に高い。

自宅の駐車場が無料なのは言わずもがなですが、若い世代が住む地方のマンションやアパートとかは、駐車場がタダで2台までOKとかざらにあるわけですよ。でも、きちんと評価してくれ相応分のAnyCaポイントを毎月支給してくれるわけです。

さらに、都心は、生活していればわかりますが、駐車場代は月額2万から5万がザラで、更に、JR・地下鉄・バス・タクシーと交通手段が複数あり、かつ、人口密度が高いので、停車場所も多く、車に乗る動機が地方に比べて圧倒的に低いのです。つまり、都会から仕掛けても、平均6-7年と言われる新車のプロダクトライフサイクルから考えて思った以上に利用率が伸びずに、AnyCa側の投資コストが回収できず黒字化できない可能性が高いと見ています。

この地方からの立ち上げモデルは、成功例があり、「セブン銀行」はよく知られたケースですね。以下は、セブン銀行のIRサイトからの抜粋です。売上に対して経常利益が35%と、非常に高い利益率を誇ります。考えて見ればわかると思いますが、セブンイレブンの店舗内にATMだけ置いておけば、あとは現金の供給管理のオペレーション人件費以外はほとんどコストがかからないので、当然と言えば当然です。


セブン銀行のアイデアは、もともとセブンイレブン創業者の鈴木敏文会長が考えたものだったのですが、立ち上げ期は苦労しました。しかし、あることに気づいてから一気に伸びた。なんであったか?それまでは、都心のセブンイレブンにばかり配置していたATMを地方主軸に切り替えて一気に伸びたのです。理由は、銀行の「支店統廃合」と「ATM店舗の削減」です。バブル崩壊以降、銀行産業は、吸収合併も含めて、色々な経営の合理化を行い、人口密度の低い地方のATMや支店をどんどん削って行ったのですね。その結果、地方在住者からものすごい不満が出ました。これを救ったのがセブン銀行だったのです。

そして、これは、銀行側にも支持されました。なぜなら、ATMの運用コストを劇的に下げられるからですね。銀行のATMは、それ専用の土地を借り、防犯カメラから全て専用の機器を用意しなければなりません。一方、セブン銀行のATMは、すでにほぼ同レベルのセキュリティシステムを持ったコンビニ内に設置されるので、設備投資も運用コストも圧倒的に銀行ATMに比べて低いのですよ。

なので、セブン銀行が大成功してから、SMBCは、ファミリーマートとコンビニATM事業をはじめ、ゆうちょはローソンとコンビニATM事業をはじめましたね。つまり、セブン銀行は、ATMのイノベーションを起こしたわけです。

これから、見えてくるのは、AnyCaも地方からスタートするべきということです。地方の経済は、ますます衰退しており、車を買うのはかなりの経済負担になってきています。しかし、都心と違い車がないとスーパーの買い物もいけない。ここにミレニアル世代やZ世代受けするマーケティング・キャンペーンを展開すれば、僕なら絶対に成功させる自信がありますね。地方のマーケティングをやるのは、ベンチャーには大変ですが、DeNAはまだゲーム事業で稼いだ貯金もあるのですから、地方からの市場参入は全然可能でしょう。

そして、地方の移動手段の劣化と衰退は、アメリカなどでは食料問題まで発展しているのですね。同様の現象は、日本の地方でも一部発生しています。詳しくはこちらにまとめています。

「食の砂漠化」問題も資本主義が招いた結果の1つ

つまり、地方創生の観点からもDeNAは、地方からやるべきなのです。そして、「必要な発明の母」です。これこそがMaaSの理想形であると考えます。なぜか?

所有しないMaaSの理想形は「0円」

最近、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)といって、移動手段を所有せずに手に入れる市場が急速に伸びています。IPOとしたUberやLyftもこのカテゴリに入ってきますし、それぞれに大株主となっているソフトバンクや楽天もここを狙っています。特に、ソフトバンクは日本の2大自動車メーカーであるトヨタとホンダを巻き込みましたから、かなりのものです。詳しくはこちらです。

トヨタとホンダがMaaSの「モネ」でタッグを組む状態を作り上げたソフトバンクの戦略とは?

しかし、まだどこもユーザー負担「0円」でMaaS事業を成立させることはできていません。これが究極的な理想解なのです。ここに自動運転技術が搭載されれば、ほぼ無敵と言えます。だから、始めからそのレベルで収益が回るモデルを構築する。これがイノベーションの世界です。そこにチャレンジするDeNAは素晴らしいと思います。まだ、日本では同じプレイヤーが出てきていませんから、一気に市場を抑えるべきでしょう。

例えば、このブログでも紹介しましたが、電動スクーターのBirdも同じ個人が電動スクーターのレンタカーをやるサービスを開始していますが、まだ有償なんですよね。詳しくはこちらにまとめています。

LimeBikeの競合Birdが、電動スクーターを販売+リース開始。シェアエコ化を想定した優れたアプローチ

しかし、このMaaSを進めていく上で、まだ「昭和」が邪魔しているポイントがあります。

自動車産業と政府が、電動スクーター参入の邪魔をする理由

これですね。電動スクーターが売れたら、車やバイクを買わなくなるリスクがありますよね?そしたら、自動車産業がダメになる可能性があります。だから、日本の官僚が、自動車産業を規制する「道路交通法」を変えようとせんのですね。これだから、日本からはイノベーションが起きないのですよ。電動スクーターMaaSを手がけているシリコンバレーのLimeやBirdは、いずれもミレニアル世代が起業したベンチャーです。日本は、こういう可能性を潰しているのですね。その理由は、こちらにまとめています。

アメリカにあって日本にないもの – 若者の感性をビジネスに変えていく文化

0円マイカーの課題は「利用料」です。車ですから、当然「高い」のです。今のAnyCaは1日レンタルで最低5,000円ぐらいばかりなので論外ですが、今回の「0円オーナー」モデルでも、最低1時間レンタルぐらいになるとは見ています。それでも、1500円から2,000円は取るでしょう。すると、使えるユースケースが限定されてしまうのですね。駐車の手間も技量も問われます。すると、AnyCa側の投資回収に時間がかかるため、マーケティング予算を十分に避けず普及が遅れる。

一方、電動スクーターは、僕もサンフランシスコなどで使いましたが、20分で300円ぐらいで使えます。政府は「電動自転車あるじゃないか」が主張すると言いますが、ハッキリ言ってダサいのです。全然、クールじゃない。ジョブズが世に送り出したiPhoneがそうであったように、イノベーションには「ファッション性」が必要なのです。テスラの成功を見れば明らかです。日本の大人は、ほんと「認知症」なのかと思うぐらい頭がボケていると思います。

なので、若者が経済的な苦難から解放され、「ワクワクする世の中」にしていくために、このAnyCaは、僕の中で、是非とも応援したいプロジェクトの1つです。これが普及していけば、彼らの政府への意見力も増します。そして、僕がAnyCaのやり方で素晴らしいなと感じたのは、ユーザーが希望する車を「アンケート」をとって選んだことなのですね。このセンスは大切です。なぜなら、今後、またユーザーベースが拡張していけば、アンケートをとるからです。すると、僕らはそのタイミングで、LimeBikeやBirdも扱って欲しいとリクエストすればよいのです。高い知覚力とはこのような動き方を言います。

ということで、この記事を読んで興味の湧いた方は是非、AnyCaのオーナーになるか、アプリをダウンロードしてAnyCaのユーザーになって、AnyCaをサポートしましょう!

AnyCaの「0円マイカー」のオーナーとして興味が湧いた方は、こちらから、オーナー申し込みをしてください。何点かの質問に答えて、説明会に申し込めば完了です。

そして、まずは、AnyCaのユーザーに興味がある方は、僕の友達紹介コードを通じて、会員登録をすると、AnyCaの2500円分の利用クーポンがもらえるので、ぜひ活用してください。僕の招待コードは、「Keith8888」です。会員登録時にこの招待コードを入力してください。そして、その後、また自分の友達を自分の招待コードで招待すれば、更に2500円分のクーポンを招待した友人の数だけもらえます。ぜひ、このニュースをきっかけに、AnyCaを盛り上げていきましょう!

 

 

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