仮想通貨・暗号資産・トークンを担保にしたローン市場の動向レポートのレビュー #1

仮想通貨・暗号資産・トークンを担保にしたローンを提供しているBlockFiから利用動向のレポートが出ていたので、レビューも含めてまとめておきます。

原文(英語)はこちらです。

担保として預ける仮想通貨・暗号資産・トークンの入手方法は、個人資産からの投資が全体の半分を締める

まず、BlockFiに担保として預けたいという顧客の仮想通貨・暗号資産・トークンの入手方法は、以下のような配分になっています。

ランキングすると以下の具合です。

 

  • 1位:所得の一部を投資:  32.4%
  • 2位:貯金の一部を投資 : 28.4%
  • 3位:マイニング:19.4%
  • 4位:事業収入から投資:12.6%
  • 5位:経営している会社のICO:1.7%
  • 6位:その他:5.5%

つまり、個人のニーズが最も強いということですね。BlockFiの場合、年利4.5%が最低ラインで融資を行なっているようなので、これを僕のケースに当てはめると、自分の仮想通貨で運用している個人ファンドの成績が、3月から開始して5月末時点で180%強です。それでまた僕は長期投資しかしないので短期では投資しません。その場合、この仕組みを使えば、年利4.5%で現金が得られるので、たとえば、借りて、金利以外を生活費に当てるなどすれば、正直、投資先の値上がりで生活できることになります。

年利4.5%も最低でしょうから、それなりの学を担保に入れないと、この金利にはならないでしょう。しかし、この金利水準は、今の日本の法人融資の金利とそう変わらないですね。かなり安いです。個人のキャッシングなどは年利15%が平均ですから。また、担保に入れるアセット自体の評価も常に流動的だと思うので、手堅いのはビットコインあたりでしょう。

また、トークンエコノミーは、今後、COSMOSが採用しているPoSモデルがかなりメジャーになっていくと予想しており、この手法が普及すると、保有しているトークンをデリゲーションすることで、年間一定の収入が得られます(COSMOSのATOMであれば、年利平均13%)。この方が長期保有にはお得ですから、やはり、その意味でも、PoWのビットコインに活用するのがいいかもしれません。

COSMOSのデリゲーションから得られる収入については、こちらにまとめています。

僕がなぜCOSMOS(コスモス)のATOM(アトム)トークンに投資するのか? #4

3位のマイニングが、おそらく最も手堅いモデルでしょうが、先ほど話をしたようにビットコインが主な対象になるとすると、PoWでは個人はほとんど勝てないので、BlockFiを利用するプレイヤーは、専業マイナーなど限られてしまいますよね。ただ、専業マイナーは獲得したビットコインが値上がりを期待できるとシュミレーションしているなら、全てを現金化せず、BlockFiに預けて、得た現金から支払い予定の金利を引いた一部をマイニング専用のハードウェアの購入や電気代などに当てることで、マイニング事業の収益強化を行うこともできます。

4位の事業収入からの投資は、基本的に法人格で仮想通貨に投資しているパターンだと思います。日本も法人格の方が今は税率が安いので、この方法を積極的にとっている方は多いでしょう。

意外だったのが、ICOで得たビットコインなどをBlockFiに担保で出して経営資金を得るという手法が全然利用されていないことですね。僕の周りのICOした起業家の多くは、2017年から2018年のバブルと崩壊前後にICOしているスタートアップが多いので、多くは、全て現金化してしておかないと、資産がICOで調達した時の目標額の1/10以下になってしまうリスクなどがありました。ですから、その点で、あまり普及してきていないのでしょう。今後、ビットコインの価格などが本格的に回復してくると、ビットコインを担保に預けて事業資金を融資してもらうモデルは普及すると見ています。そして、その点は、個人の領域でその動きが出ているようです。その点は、次のグラフからわかります。

つづく。

仮想通貨・暗号資産・トークンを担保にしたローン市場の動向レポートのレビュー #2

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