トークンエコノミーの経済システムと国家経済システムの根本的な4つの違い #2

経済格差がないこと

以前、このブログでも、僕のトークンへの投資ポートフォリオ戦略の話をする中で、どうのように、既存の為替・株式・債権の市場から、この新しいトークンエコノミーの市場にお金が流入していくのか?について、お話しました。詳しくはこちらにまとめています。

https://lifeforearth.com/?p=6846

そこでお話した、ブロックチェーン市場全体の構造がどう発展していくか?でいうと、まさに、COSMOSが作り上げている独自のProof of Stakeのメカニズムが中核的な役割を果たすと思います。正確にいうと、COSMOSのPoSモデルを他のブロックチェーンアプリが参考にしていくことで、トークンエコノミーのノウハウが浸透していくということですね。B2CやB2Bアプリのトークンエコノミーについてはまだまだ色々と改善の必要があり、僕も実際のプロダクトのアイデアを考える中で、デザインしているのですが、そこまで難易度が高いとは考えていません。COSMOSのトークンエコノミーは、スマホ1つでマイニングに参加可能であり、かつ、投機家を排除するメカニズムを持っているので、非常に優れています。

このトークンエコノミーモデルが普及していくことで、この業界から様々なアプリが登場し、インターネットのように日常的にブロックチェーンアプリが使われる時代がやってくるイメージが僕の中でもほぼついてきています。それと同時に、「トークンエコノミーはキャピタルゲインが得られるアフィリエイトでもある」ため、黎明期から支援していた人は、大きなリターンを得ることになるでしょう。日本で言えば、富の大半を握っている団塊の世代から、若年層に、ブロックチェーン市場が大きくなるほど、富がシフトしていくことになるからですね。その点については、こちらにまとめています。

https://lifeforearth.com/?p=6466

しかし、1つ課題が残っています。「トークンのインフレ」です。わかりやすくいうと、トークンが無限に発行される仕組みになっているので、今の法定通貨のお金の世界とメカニズムが同じなのですね。トークンエコノミー版YoutubeであるD-Liveを運営しているLino-Networkもホワイトペーパーを読めばわかりますが、年間のインフレ率が設定されています。その点はこちらにまとめています。

https://lifeforearth.com/?p=5696

これは、だいたいどのブロックチェーン・アプリ、通称dAppsのホワイトペーパーを読んでもそうです。COSMOSも、まだこの解決目処がつけられていません。PoSに基づくトークンエコノミーは、組織を無くしていくには、非常に優れているのですが、ビットコインと決定的に異なるのは、トークンに供給制限がないことです。

無限に発行していく設計になっています。実はそうでないとトークンエコノミーが成立しないからなんですね。イーサリウムにも供給制限がかかっていない背景はここに依存しています。これは、自分でトークンエコノミーを設計してみるとわかります。トークンエコノミーの設計に興味がある人は、こちらのブログを参考にしてください。

https://lifeforearth.com/?p=3492

すると、また、ブロックチェーン市場内での経済格差が生まれてしまいますね。見えますか? 既存の国家経済システムに比べればだいぶマシになると見ていますが、それでも、有望なブロックチェーンベンチャーを発掘する力量が無い人々は、仮にトークンを無償で稼げても、あまり恩恵が受けられなくなってしまいます。

そして、その点は、まさに今盛り上がりつつあるAIの世界とも密接に関わってきます。なぜなら、評価経済の運用に人口知能が使われるからです。僕はその問題を「シンギュラリティの罠」と呼んでいます。そこについては、JOIさんがとても鋭い指摘をされており、僕の見解を含めて、こちらのブログにまとめています。

https://lifeforearth.com/?p=6726

この壁を突破するには、ビットコインのように供給制限を設けても成立するトークンエコノミーを作り上げるか?僕がOrbでやっていたように、ゲゼルマネーの自然減価モデルで成立するトークンエコノミーを確立していくか?あたりが解決のヒントになると考えています。実際に、バイナンスをはじめ、いくつかのトークンエコノミーでは、定期的に自分たちのトークンの一部を「バーン」=(消滅させる)行為を行っています。ゲゼルマネーの発想を部分的に取り入れているわけですね。下記は、バイナンスが発表している3ヶ月ごとのバーンレートです。

URL: https://bit.ly/2YioB6a

バイナンスでは、3ヶ月に一度、利益の20%に相当するBNBを消滅させています。最近は、自分たちの保有しているBNBもその消滅分に組み入れたりしているようですね。トークンエコノミー上は、このやり方をとれば、供給量が減るため、ビットコインの供給制限に近い状況が作れますから、BNBのトークンバリューを引き上げる効果も狙えます。

しかし、このモデルは、あくまで、法定通貨の市場から仮想通貨の市場に資金が流れる状態があるからこそ成立するモデルであって、仮想通貨市場の方が、既存の国家経済システムより大きくなってきたときの方策は視野に入っていません。ここが勝負のポイントなのですが、このときに、インフレが起きないレベルに、的確な消滅量を計算してバーンさせていく必要がある。と同時に、新しく供給もしていく。このような循環モデルを作り上げて行く必要があるのですね。これは、まだ答えが出てないのです。

ですから、この壁を突破することが、新しいPoXに求められている最大の要件ですね。ただし、ビットコイン同様、PoWでは、コンピューター資源をたくさん持っている人が有利になってしまうので、これが、今のCOSMOSが確立したスマホでもマイニングに参加できるようなモデルを維持することが、ブロックチェーン業界の発展にとっては非常に重要になってきます。ここも僕が別のプロダクトで追求しているターゲットの1つです。

地球との共生が可能なこと

その目処がたてば、この4つ目の目処も自ずと立ってくると考えています。これが、ブロックチェーン産業の最終ゴールの1つですね。Orbのホワイトペーパーに書いている通りです。インフレを続ける国家経済、ないしはトークンエコノミーの世界は、地球の資源を過剰に消費するメカニズムが必然と働くからです。ブロックチェーン業界でよく言われる単語の1つに「サステイナビリティ」という言葉があります。これは、先にあげたような組織が無いため、社内政治が生まれにくく、官僚組織化しない特徴を表現してもいるのですが、もう1つは、地球との共存を目指した人類の文明社会の永続性も意識して使われている言葉です。

ブロックチェーンの上に作り上げる新しい経済システムに、なぜ、地球との共生が求められるか?については、こちらにより詳しくまとめています。参考にしてください。

https://lifeforearth.com/?p=6424

Orbのホワイトペーパーに興味がわいた方はこちらです。世の中の「権威的」な学者を沈黙させるために書いたホワイトペーパーになるので、表現はあえて専門的な用語を使っていますが、言いたいことは僕がこのLifeForEarthで伝えていることと全く同じです。

https://lifeforearth.com/?p=3988

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