マスター・オブ・スケール – Walker&Coの創業者兼CEOトリスタン・ウォーカーのインタビュー#5

ホフマン:よりよい髭剃り体験は、積荷問題や、肥満、銀行とはちょっと違う感じのアイデアだ。しかし、最もスケーラビリティの高いアイデアとは、ドラマティックな問題に対して挑む必要はない。世の中の多くの人から無視されている問題に挑む必要があるのだ。トリスタンが、シェービングの歴史に入り込めば入り込むほど、髭剃りを使っている男性が、その髭剃りで皮膚を傷つけたりなど問題が起きていながら、多くの人は、それを問題だと思っていないと言うことに気づいていったわけだ。

ホフマン:何十年もの間、髭剃りメーカーは、よりベターな髭剃り体験を約束してきた。彼らはその問題は認識していた。

1950年代のCMメッセージ:あなたが今使っているその髭剃りに不満を感じていませんか?

ホフマン:だいたいいつも同じ解決策が使われてきた。刃の数を増やすんだ。

1950年代のCMメッセージ:1つでもない、2つでもない、3つです。

ホフマン:そして、もっと刃を増やす。

1950年代のCMメッセージ:そうです、今度は5つの刃で、頑固な泡を瞬時に取り除きます。

ホフマン:そして、このひたすら刃の数を増やすことが、多くの男性がよりベターだと感じる髭剃り体験を提供してきたわけだ。

1950年代のCMメッセージ:1200人の男性に、6つ刃の髭剃りをテストしたところ、2/3の男性がよりスムーズで快適な髭剃り体験を得られたと語っています。

ホフマン:でも、多くの場合は、それは欧米系の男性にのみ言えることなんだよね。白人系で真っ直ぐな毛のタイプ。しかし、それ以外の人種の人、特にアフリカ系アメリカ人の場合は、実はその刃の数が増えるほど、髭剃りの体験はどんどん悪いものになっていく。トリスタンがその問題に着目するまで誰も注目していなかったんだ。

ウォーカー:そう。だから、僕は、消費財メーカーの年配で引退した人に連絡した。”トリスタン、この100年から120年前のアフリカ系アメリカ人の写真をみてごらん。だれも、髭剃りで皮膚を傷つけていない、つまり、髭剃りに対して不満を感じていなかったんだ”と。僕ははじめ彼はふざけているのかと思った。だから、僕はこう答えた。”僕は時間があるし、アートにも興味があるから、その写真をもっと探して見るよ”と。そして、Flickrに行って、一般的な検索単語の”ハーレム ルネサンス”と打ち込んで、1920年代の関係してそうな写真を色々とみて見たんだ。1200枚ぐらいの写真を見たかな。そして、誰一人として、今のアフリカ系アメリカン人のようにキレイにそれていない顔がなかった。みんなとてもキレイな肌だった。

1904年、この髭剃り産業は、キング・ジレットによって作られた。彼は、驚くべきアイデアを得たんだ。何百年もの間、散髪屋さんは、この今井の真っ直ぐな髭剃り刃で、ヒゲを剃ることが最もいい方法であると考えてきた。これを家で自分でやるのはとても難しいことだった。しかし、ジレットは考えた。もし、この刃に安全なヘッドと手で持てるようなハンドルをつけて、ヒゲをそれるようにしてあげたら? この間を元に彼らは、一大市場をつくりあげたんだ。

そして、その20年後、彼らはその特許を失った。多くの人は、なんでそのような複数枚の刃になるかといえば、特許のせいだと主張するが、実際は違う。それによって、どんどん髭剃りの精度が下がっているんだ。世界を旅すればわかるけど、複数の刃のものより、1枚刃の方が多いんだよ。

つづく。

マスター・オブ・スケール – Walker&Coの創業者兼CEOトリスタン・ウォーカーのインタビュー#6

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