マスター・オブ・スケール – フェイスブック創業者兼CEOマーク・ザッカーバーグのインタビュー#2

ホフマン:僕は、レイド・ホフマン。Linkedinの共同創業者であり、VC Greylockのパートナーだ。このエピソードでは、起業家としての君自身を当惑させるような話をしようと思う。事実、君が、自分の初めてのプロダクトリリースに当惑していなかったのなら、君のリリースしたタイミングは遅すぎるということだ。

なぜか? 君が、ユーザーが望んでいるものに対する想定は、まず正確であるということは決してないからだ。君は、実際のプロダクトを本当のお客さんでテストすることをすぐにでも始めるべきだ。骨組みがむき出しの状態でだ。それが、ユーザーが断ることができない何かを最速で作り上げる方法だ。

君の作品をユーザーになるべく早めに見せること。そして、頻繁に見せること。そして、コミ箱に投げ捨てて、また新しい完璧なものを考えようと思わないこと。そのようなことをやっている君は、自分の時間を無駄にしている。更に致命的なことをいうと君はチャンスを失っている。

もし、君がスティーブ・ジョブズなら、君は、君のプロダクトが完璧になるまで待つことができる。しかし、世界に彼のような人はまずいない。素晴らしいプロダクトを作る起業家の多くは、本当のお客さんから、実際のプロダクトを使ってもらうことによるフィードバックループを作り、その中でプロダクトを改良していく。不完全であることを恐れないことだ。それが、君の会社を倒産させることはない。君の会社を倒産させる最大の要因は、スピードだ。ユーザーが実際に愛してくれるものをどれだけ早く作ることができるか?ということ。

僕の友人であるマーク・ザッカーバーグは、これに関しては、完璧な起業家と言える。彼は、不完全なプロダクトを出すことに対して、全く気をとがめたりしない。事実、彼の有名な哲学は、”すぐ動いて、破壊しろ”だ。 そして、これこそが、フェイスブックの成功の土台だと思う。もしマークが、色々と気にするような人物だったら、彼のチームは、10代のハッカーのように迅速に動き、紛れもない完璧なプロダクトをリリースし、そして、彼らのユーザーがそれを改良していくだろう。

ザッカーバーグ:僕は、フェイスブックの戦略は、僕らのコミュニティが何を望んでいるかをできる限り迅速に学ぶ、という姿勢にあると思う。これを実現するには、きちんとカルチャーを形成させる必要があるんだ。人々が、トライして、テストして、失敗するというカルチャーをね。

ホフマン:しかし、どうやって、彼は、フェイスブックの17000人もの社員を完璧主義の病理から脱皮させることができたのか? 君は、今日、これについて理解するだろう。それを理解するために、彼のハーバード大学での大学生時代からの話をはじめよう。このときまで、彼は、常にプログラミングをしているような状態だった。これを辞めることができなかった。

ザッカーバーグ:僕は、このクラスを取ったんだ。”ローマ初代皇帝アウグストス”。そして、その最終試験のときだった。授業で、アウグストス帝時代の芸術作品をみせて、この作品の歴史的重要性についてエッセイを書けというテーマだった。そして、実は、僕は、そのときフェイスブックの初期リリースバージョンのコーディングをやっているときだったんだ。だから、その試験の数日前に、僕は”もうダメだ。これは数学のの試験のようにはいかない。”  だって、この作品のコンテクストを知らないと、エッセイが書けないんだよ。

ホフマン:ちょっと待って、もう少し戻って話をしよう。

ザッカーバーグ:これは、数学の試験とは違うということ。

ホフマン:じゃあ、誰がそれをやったか?多分、君は、その試験が近くにつれ、彼が、コーディングするをやめて試験に専念することを想像するだろう。いや、彼は、それを並行してやりきったんだ。

つづく。

マスター・オブ・スケール – フェイスブック創業者兼CEOマーク・ザッカーバーグのインタビュー#3

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