【最新版】LINEのトークンLINKの分析 #1 – LINKの基礎とLINEのユーザーベース

さて、2019年7月に、以前から、日本でのライセンス申請を行っていたLINEの仮想通貨取引所「BITMAX」が7月に国内営業を開始予定とのこと。もともと海外からスタートしており、シンガポールに拠点がありますから、このニュースを受けて、価格は高騰していますね。

ついては、LINEのトークンLINKの展望について僕の考えをまとめておきます。

LINEのトークンエコノミーの基本モデル

まずは、おさらいもかねてここから入りましょう。以下は、LINEのLINKホワイトペーパーからの抜粋です。


左側のLTPが、LINEのトークンであるLINKを配布する財団ですね。NPOです。そして、LINKを使ったそれぞれがトークンエコノミーをもつブロックチェーンアプリケーション(=dApps)を作る会社が、これを提供してもらいます。彼らは、これをユーザーへのインセンティブに使います。として、このインセンティブを手に入れた、ユーザーは、LINEのビットマックスで、日本円に変えたり、他の仮想通貨に変えたりするわけです。BaaSと取引所をセットにして、垂直統合モデルで市場参入してきているわけですね。dAppsエコシステムの育て方におけるプロダクト戦略は、同じMessengeアプリのカナダ発のKikのKinと全く同じタイプです。そこに取引所事業も追加している点が差別化ポイントですね。

次に、LINKのトークンエコノミーモデルをみて見ましょう。

LINKは、現時点では、発行時点で、全発行済モデル(追加発行予定がないモデル)になり、全体の80%は、LINKのブロックチェーンプラットフォーム上で開発されるdAppsのリワード用に全体の80%配分するとのこと。ここに明確な根拠は特にないと思います。アプリは、LINEが自前で提供するものもあれば、第3者に作ってもらうものもあるので、どんなアプリが出てくるかもわかりませんから、完全に「えいや」で決めている数字です。1つのアプリケーションだけであれば、それ専用のトークンエコノミーを考えるので、ターゲットユーザーやマーケティング用、アプリ内のインセンティブ用など色々と用途を想定して、シュミレーションができますが、プラットフォームの場合は、それは実質的に不可能です。

その点から、あらかじめて言っておくと、LINEがこのLINKを本気で大きくしようとするタイミングでは、間違いなく追加発行、つまり、インフレモデルを採用すると思います。このブログでは常に話していることですが、ビットコイン同様の供給制限型のトークンエコノミーを作り出すのは至難の技だからです。

LINEの世界の月間アクティブユーザーは約1.64億人、その50%が日本

次に、LINEのIR資料から、ユーザーベースの分析です。

IR資料よりの抜粋

一般向けのSNSの市場のユーザーベース見方でいうと、基本、「ドミナント戦略」モデルで見ます。密集的にユーザーベースを構築できる地域がどれぐらいあるか?ということですね。LINEは全世界では7億人がアプリをインストールしています。しかし、友人同士というは地理的に密集することが一般的なので、普及率が一定レベルに達していないとアクティブなコミュニケーションが生まれずプラットフォーム化させるのが難しくなります。友達が使っていないSNSは使わないということですね。例えば、Slackのような仕事によく使うチャットツールだったり、GitHubのような開発コミュニティ向けのSNSであれば、この地理的な要素はあまり加味する必要は、一般ユーザー向けのSNSほどは重要視しなくてよくなります。ユーザー同士、国境なくつながっているのが普通だからですね。

地理的に離れた相手ともつながれるマッチングアプリのTinderなどが普及したことで、一般的なSNSの世界でも、国境があまり意識されにくくなってきているとは思いますが、実際に効果が出てくるのはもう少し先と見ています。

ですから、このLINEの発表資料にあるように、彼らのアクティブユーザー数の大半を占める主要国 = LINEがトークンエコノミーの主戦場とまず考える必要があります。となってくると、当然、最重要市場は、日本ということですね。ですから、このニュースを受けて、LINEがシンガポールで開始したBITBOXの取引所で、LINKの価格が上昇するのは、当然と言えば当然です。主力市場でトークンエコノミーをスタートできるからですね。

ここまで、事前の予備知識を身につけるための話で、ここからが本題です。LINKが日本市場で成功するために、何が求めれれるのか?僕の考えをお伝えしたいと思います。

LINEはゲーム市場にフォーカスし、イーサリウムと組んでLINKのBNB化を狙うべき。

これが、まず、僕が考える基本戦略です。LINKを使ったdAppsはまだ国内にはありません。そして、当然、これもまたこのブログでよく言っている話ですが、なんでもキラーアプリが必要なんですね。こいつが成功しないとLINKが日本市場のユーザーに浸透することはない。

つづく。

【最新版】LINEのトークンLINKの分析 #2 – バイナンスかBITMAXか

関連記事