COSMOSがもたらすトークンエコノミーのイノベーション
COSMOSのトークンエコノミーが、僕の予想通りの威力を発揮してきているので、近況をブログにまとめておきます。このツイートは、COSMOSのバリデーターの1社である「KalpaTech」のチームメンバーのツイートです。
1/4 Today in @cosmos:
✅$ATOM bonded rate passed 60%
✅@kava_labs announces the Kava blockchain, the first cross-blockchain DeFi platform enabling traders to leverage and hedge using a multi-collateral CDP system and collateral-backed stablecoin (USDX)?⏩ https://t.co/OJyZpFpFbT— Adriana | KalpaTech (@adriana_kalpa) June 22, 2019
注目して欲しいのは、「$ATOM bonded rate passed 60%」のところなんですね。
これが何を言っているのかというと、COSMOSのトークンであるATOM、これの発行済の総量のうち、取引所での短期売買に回らず、長期保有目的で、COSMOSのバリデーターネットワークに「預託」している率が、60%ということです。
他の比較対象がまだないほど、先進的な取り組みであり実績なので、これのみを事例に取った説明にはなってしまいますが、これは本当に素晴らしい成果です。
なぜか? 僕が、以前にもこのブログで伝えたように優れたトークンエコノミーにまず必要な要素の1つは、「投機家を排除するメカニズム」です。今のまだまだ小さいブロックチェーンの経済圏が投機家で溢れかえると、かつて新興国の東南アジアの経済をめちゃくちゃに破壊した「アジアの通貨危機」がこの経済圏で再現してしまうからです。2018年の市場の冷え込みは正にそこが原因にありました。詳しくはこちらにまとめています。
今までは、この投機家を排除するための取り組みは、単なる精神論でした。いわゆる「HODL」というやつです。日本だと、みんな「ガチホ」とか言ったりしてますね。しかし、資本主義が蔓延し過ぎた今の世の中ボランティア精神には限界がある。COSMOSは、そこを踏まえて長期保有することにインセンティブを与えています。COSMOS HUBを支えるバリデーターに僕らが保有しているATOMを預けると、年利平均12%ぐらいの報酬の分配がもらえるようトークンエコノミーがデザインされているのです。これは秀逸です。
実際の画像はこちらです。
画面中央、右側に、「Average Yield 13.10%」という値が見えますね。これが、僕がもらえる報酬の平均分配率です。どうやっているかというと、これは、僕がバイナンスで購入したATOMのトークンを、COSMOSTATIONという、ATOMのデリゲーション機能を持った専用ウォレットに入れ、COSMOS HUBを支えるバリデーターの誰かにデリゲーション(委託)することでもらえます。
詳しくは、こちらにまとめています。
すると、ユーザーから、こういう嬉しい反応が返ってくるわけです。
現在価格だと、3000ATOMのデリゲートで1日あたり1ATOMの報酬。
キャピタルゲインはもちろん、配当も嬉しい。 pic.twitter.com/ipriF3cJXp— ユタカ@リーマン副業家 (@yutaka_crypto) June 23, 2019
今月すでに10ATOMぐらい報酬出てるんだけどすげぇなこのジャブジャブ感。
— DEG(デグ) (@DEG_2020) June 23, 2019
日本の銀行金利がほぼ0%の時代にこれはすごいですよね。ちなみに、日本も戦後の高度成長期では、普通金利で8%から9%の金利がつきました。その時代を生きたのが、今の団塊の世代ですね。この人たちはものすごい儲かった。つまり、いいかえるならば、今のブロックチェーン産業もこれから「高度成長期」を迎えていく産業としての象徴のような世界が、このCOSMOSのトークンエコノミーの中に見えてきているとことですね。
僕は、COSMOSのトークンエコノミーは、B2Cのブロックチェーンアプリにも優れたインスピレーションを与えていくと考えています。それぐらいのイノベーションなんですね、COSMOSが僕らにもたらそうとしているものは。
ということで、僕もCOSMOSのATOMに投資+デリゲーションしているのですが、より詳しくその理由が知りたい人は、こちらのブログを参考にしてください。
僕は、COSMOSは、イーサリウムかそれ以上のプロジェクトになると予測しています。