マスター・オブ・スケール – Google前CEO エリック・シュミットのインタビュー#7

マーク・ピンカス:驚くべきことだったね。僕が、2003年にアメリカで初のSNSのうちの一つをスタートさせたとき、僕はマネジメントに失敗した。全てが機能していたときに、実は、僕はそれをマネジメントするのに失敗したんだ。このTribeでの経験で、僕はお灸を据えられた。今でも常に意識するけど、そのスタートアップの冒険の中で、僕らが学ぶべきは、僕らの失っていくアイデアから勝利に対する嗅覚を切り分けて捉えることだ。要するに、君がいい起業家ならば、君の直感は95%正しいと考えていい、しかし、君のアイデアは、25%が正しいと考えた方がいい。

ホフマン:マークがZyngaを立ち上げるまでは、彼は、自分のアイデアに頑なに固執することの危うさを敏感に感じ取っていた。つまり、彼は、自分の優れた直感力と彼の常に素晴らしいとは言えないアイデアの間に一線を引くようになっていたんだ。

ピンカス:僕はなんでも試すし、なんでもキルするし、すぐにキルする。僕は、アイデアを殺すつもりはない、勝利への直感を殺すんだ。それが、起業家として僕はまだ考え続けていることで、学んでいる大切なことの一つだ。

ホフマン:マークは、特定のアイデアを、それは、機能しないとわかったとたんキルされてしまうアイデア、これを自分がもつ直感の感覚から切り離した。そして、このアイデアをキルするという意思こそが、イノベーションを起こすための原則なんだ。自由な空気、開かれたような感覚の世界で、アイデアをどんどん出して行けるような感覚、それは、シュミットが、Googleでまさに実らせたものこそは、反映背うるために、規律ある意思決定力と結びついていなければならない。

シュミット:重要なことは、迅速に意思決定を下すということ。そして、もちろん、その中で君は過ちを犯すだろうが、しかし、引き続き意思決定を下して行かなければならない。僕らは、スタッフミーティングが毎週月曜にあって、水曜にビジネスミーティングがあって、金曜に開発ミーティングがある、こうやってきちんとスケジュール立てていることで、チームメンバーはすぐに出張できる。そして、各ミーティングのアジェンダや議事録は公開されているから、何が意思決定されたのかも確認できる。だから、君が1週間待てば、君が取り掛かっていることで、チームの意思決定が必要なことがどうなったかは聞くことができるわけだ。

僕は、Googleで、今のGoogleの組織規模で、どれだけ迅速に意思決定ができたかどうかについては話すことはできないが、多くの大企業は、弁護士が多すぎるし、意思決定者が多すぎるし、誰が責任者なのかわかりずらく、物事の多くが膠着しているため、進み方がとてもスローになる。しかし、素晴らしいことのいくつかは、とても迅速におきた。たとえば、Youtubeの買収は、わずか10日で決めた。これは、Googleの歴史上、未来にとてつもないインパクトをもたらす意思決定だった。このときは、僕らはしっかりと準備できたし、ものすごくみんな集中して、取締役会ですぐに決めることができた。

だから、僕は、会社を経営している人に、いつもこう言うんだ。何を君たちはやっているんだ?なぜ、この意思決定をしないんだ?たとえ、それが誤った意思決定であったとしても、素早い決定した方が全ての場合においてベターであることが多い。

つづく。

マスター・オブ・スケール – Google前CEO エリック・シュミットのインタビュー#8

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