マスター・オブ・スケール – Google前CEO エリック・シュミットのインタビュー#9


ホフマン:20%ルールを導入したことで後悔したことはある?

シュミット:全く。なぜなら、20%ルールは、失敗するかもしれないと分かって導入したからね。君への報酬の一部は、新しいアイデアを試して失敗することにある、というわけだ。そして、失敗の価値は、計算できるものじゃない。なぜなら、君が何かにトライして上手く行かなかった場合、また別の何かにトライして、また失敗する。粘り強さというのは、メタファーはなんでも良いけど、同じことをやり続けることでもなく、同じ壁を同じ道具で登ることでもない。粘り強さとは、トライする度に作戦を変更し、戦略を修正し、同じ問題を解くにしても、常に異なる考え方をしていく、そして決してあきらめないということだ。

ホフマン:つまり、発明のプロセスにおけるカオスのマネジメントするステップ1は、組織内で、アイデアとそのアイデアに関する会話が自由に流通することを許容することだ。そして、ステップ2は、何が上手くいって、何が上手くいっていないのかについて、迅速に意思決定を下していく。そして、ステップ3は、更に難しい。そのアイデアを世界に広げていくときの最適なタイミングを決めることだ。これは、一気に爆発的なペースの変化を求められる。たとえば、エリックは、Googleの新しい広告モデル、つまり、例のオークション型の広告システムの可能性を見た瞬間、すぐさま、彼は、同僚のオミッド・コルデスタニにグローバル展開を頼んだ。その時点では、まだグローバルセールスチームは存在すらしてなかった。要するに、エリックはチャンスがあるのを見て、すぐに動いたわけだ。

シュミット:だから、僕は彼にこう言ったんだ。”オミッド、来週ヨーロッパに飛んでくれ。そして、ヨーロッパのオフィスができる上がるまでは帰ってこなくていい”と。

オミッド・コルデスタニ:マジすか?

シュミット:そう

オミッド・コルデスタニ:彼にとっては、これはとてもクリアだった。””いいか、全シリンダーに火を付けるときは今しかない”

ホフマン:そう、彼が、オミッド・コルデスタニ、今は、Twitter社の取締役会長だ。彼は、そのとき、彼が何を考えていたかについて話をしてくれた。

オミッド・コルデスタニ:すぐに飛行機にのって、オフィスのセットアップを開始して、同時に採用も開始。そして、いオペレーションも立ち上げて行ったよ。スタートはロンドンからだった。

シュミット:彼は、日曜の夜にはカリフォルニアからロンドンに発った。

オミッド・コルデスタニ:僕は、文字通り、ホテルに行って、ホテルの部屋でミーティングをセットして、そして、僕は自分の人脈にあたり、ときにリクルーターを使って、本当、ホテルのロビーで、ずっと採用面接してたんだよ。

つづく。

マスター・オブ・スケール – Google前CEO エリック・シュミットのインタビュー#10

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