Source: Cosmos Network Website and Polkadot Network Website

Cosmosにおけるインターオペラビリティ

Inter Blockchain Communication (IBC)について

Cosmos Networkは、Inter Blockchain Communication (IBC) プロトコルを有しており、これが、ブロックチェーン同士がコミュニケーションすることを可能にしている。であるから、Cosmosネットワーク上の各ブロックチェーンは、Cosmos Hubを中核にしつつ、IBCを通じて互いにやりとりする。つまり、Cosmos Hubは、Fedex社が編み出したハブアンドスポークモデルと同じ発想で、ブロックチェーン同士がやりとりできる環境を作り出しているのである。Cosmosネットワーク上のスポークは、Zoneと呼ばれ、全体図は下記のようになる。

Cosmos Hubは、Cosmos Network上におけるメインのブロックチェーンであり、全ての他のブロックチェーンを接続する役割を果たしている。各Zoneが、それぞれのブロックチェーンを持ち、互いに、先にはあげたハブ&スポークモデルでつながっている。

IBCをより技術的な表現に置き換えると、Chain Relayと呼ぶ(Relayは「中継する」という意味合い)。Chain Relayによって、ブロックチェーン同士が互いにデータを詠み合ったり、ステート変更などのイベントのバリデーションを行うことが可能になる。たとえば、ChainAの上にあるスマートコントラクトは、ChainB上で、あるイベントが発生した場合に、それを把握したいとする。それを実行するためには、ChainB上のスマートコントラクトは、ChainAのブロックヘッダー情報を手に入れ、かつその行為に対する合意形成と、ファイナリティを得るように認証作業を行う必要がある。

Cosmosの基本的な発想では、新しいブロックチェーンが、立ち上がった1日目から、Chain Relayを利用して他のブロックチェーンとやりとりすることができるようなネットワークの構築を目指している。

Cosmos Hubは、Tendermint上で動く他の4つのブロックチェーンとコミュニケーションしている。お互いに、IBCプロトコルのデザインを通じて、ステートを読み込んだり変更したりすることが簡単にできるようになっている。左上のチェーンは、Peg Zoneであり、次のセクションで説明する。

新しいブロックチェーンは、このIBCプロトコルに準拠している限りは、このCosmos Networkに参加することができる。これは、当然、パブリックとプライベートブロックチェーンの両者を含む。

Peg Zonesについて

Peg Zoneは、Cosmos Networkが、EthereumのMainnetのような他のブロックチェーン・ネットワークに接続することを可能にしている。まさに、このすでにMain netが立ち上がっている他のブロックチェーンと接続できることこそが、ブロックチェーン・インターオペラビリティの最重要事項の要件である。Peg Zoneは複雑な仕組みではあるが、なるべくシンプルな用語で、それがどのように機能しているか説明しよう。

まず、絶対条件は、共有化されたセキュリティ環境で運用されている必要がある。つまり、CosmosのPeg Zoneを運用しているバリデーターは、同時に、EthereumのMainnetも運用している必要がある。その特別なバリデーターの役割は、その二つのチェーン間のやりとりを認証する役割を担う。これは、非常に複雑なインフラ環境のセットアップが求められ、かつ、君は、そのPeg Zoneを運用している技術チームを信用する必要がある。

実際にこのやりとりを行う場合、EthereumのMainnet上のスマートコントラクトはETHをロックインし、同時に、Peg Zoneでは新しく”Cosmos – Ether”という中間取引を行うことを表すトークンを発行し、それが、IBCを通じてCosmos Networkに送信される。同時に、Cosmos側では、そのバリデーターは、Atomをロックアップしつつ、同じく中間取引用のERC-20 ATOMトークンを作り、これをEthereumのMainnetに送信する。このやりとりが、CosmosとEthereumのMainnet間の完全なアセット取引を可能にする。

二つのチェーン間のインターオペラビリティを実現するために

インターオペラビリティを備えたネットワークは、互いにメッセージやトランザクションをやりとりする最低2つのブロックチェーンを必要とする。Ethermintは、Cosmosが発明したComos Hubとやりとりするための第1のチェーンである。

Ethermintは、Cosmos HubのMainnetのローンチ後に、立ち上げが計画されている(Cosmos のMainnetは、2019年3月にローンチ済み)。Ethermintをすごく簡単に表現するならば、PoWで動くEthereumのブロックチェーンを、Tendermintのコンセンサスエンジンに置き換えるということ。

Ethermintの最後にある天才的な要素は、”Hard Spoon”と呼ばれている機能だ。まだ実装されてはいないが、この機能は、ある時点でのEthereumのアカウント情報のスナップショットを撮り、そのステートを、新たにEthermintのZoneを作るために使うということ。これは、イーサリウムのプログラマたちが、既存のネットワークを自動的に立ち上げることを可能にすると同時に、その環境で、全員が新しいトークンとより高速なトランザクション環境を提供する。

Ethermintは、Ethereum MainnetにPeg Zoneを接続する代わりに使うことが選択されており、その理由は、Peg Zoneのモデルに比べてより構築がシンプルだからだ。しかしながら、原則としては、Cosmos Hub上のブロックチェーンは、Peg Zoneをもつルールになっている。しかし、BitcoinとEthereumは非常に強力なモメンタムがあるため、彼らを無視してプロジェクトを進めることは、CosmosにとってもPolkadotにとってもかなりリスクの高いプロジェクトの進め方になる。

つづく。

COSMOSとPolkadotの比較 #4