Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #4

加えて、ユーザープライバシーの侵害は、巨大なソーシャルコストを必要とする。経済学者によっては、このユーザープライバシーによるソーシャルコストを環境破壊とのアナロジーで表現するものもいる。

調査会社のピュー・リサーチによれば、91%の大人が、会社によって収集され使用される個人情報に対して完全に自分たちのコントロールを失っているということに、「賛成」・「強く賛成」と回答している。

全体の64%は、政府は、個人情報の利用と管理について広告主を規制すべきであると回答している。これ全く驚くべきことではなく、実際、主要なメディアでは、サイト訪問者に対して70個ものサイトトラッカーをセットしているからだ。

不正広告は、広告マーケットプレイスを悲惨な状況に追い込んでいる別の大きな問題である。ハッカーが、広告主を欺くための偽サイトを作るための悪意的なボットを作っている。通称、インターネットボットと言われる存在だ。

これらインターネットボットは、感染されたパーソナルコンピュータやクラウドインフラを利用してリモートコントロールで動かされており、広告産業全体の数千億円の割合を占めている。調査会社ビジネス・インテリジェンスによれば、”これらのボットは、著作権を侵害したコンテンツを使ったウェブサイトを作り、感染したコンピュータを複雑なネットワークを通して操作することで、フェイク・トラフィックを生み出し広告収益をあげている”とのこと。

全米広告協会の調査によれば、2016年、このようなインターネットボットによって作り出された不正サイトに流れた広告費用は、7200億円に相当すると言われ、2015年の6300億円から、更に上昇傾向にある。全く、減少の兆しがない。

つまるところ、広告主は、不正広告に無駄な出費をさせられ、ユーザーは、マルバタイジングに常に晒されている。マルバタイズメントとは、ユーザーにフェイク広告をわざとクリックさせるように仕込み、そのクリックした瞬間に、ランサムウェアを含む悪意的なコードをダウンロードさせるというものである。また彼らは、ユーザーをフェイクドメインのサイトに誘導し、金融情報(カード情報など)を盗むという行為も行なっている。

昨年リリースされたRiskIQのレポートによれば、マルバタイジングの広告率は、2015年から2016年にかけて132%も上昇したとのこと。

インターネットユーザーは、また自分たちが見ている広告にどれぐらいのコストを払っているかということについてもあまり自覚がない。調査会社ビジネスインテリジェンスのレポートによれば、ある調査結果では、人気のパブリッシャーサイトに訪問する際に生じたデータダウンロードのうち、79%が広告だったとのこと。これは、アドブロッカーのソフトウェアなしにそのページをフルダウンロードして表示した場合のコストをカウントしたもの。アドブロッカーとは、ブラウザ上で広告表示を防ぐもので、基本的に、JavaScriptのコードを表示できなくさせる。

そのレポートによれば、検証中、”サイト訪問者がパブリッシャーのサイト表示のために読み込むデータのうち、50%は広告に関わるものである”と結論づけている。スマートフォンユーザーは平均月に1.8GBのデータ通信を利用している。この点を踏まえると、平均46ドルの2GBのキャリアプランの利用料のうち、半額の毎月23ドルは、広告やユーザーデータのトラッキングなど関連のデータ通信に使っていることになる。


つづく。

Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #5

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