Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #5

New York Timesが報道した調査によれば、50のトップ・パブリッシャーサイトにおいて、広告のダウンロードに占める割合が異常に高いことがわかった。例えば、www.boston.comのサイトアクセスに対しては、記事のダウンロードは8.2秒で完了しているのに、広告のダウンロードに、30.8秒もかかっていたのだ。その調査報告によれば、記事のダウンロードだけに限定し、広告のダウンロードをやめれば、最低サイト読み込みに5秒の節約は可能と結論づけている。要するに、広告コンテンツは、記事コンテンツよりもはるかに高価な代物になっている。

結局のところ、このようなマルバタイズメントの氾濫、ロードタイムの長期化、通信データの増加、バッテリーの消耗、そしてプライバシー侵害などの要素が影響し、ユーザーが広告ブロックのソフトウェアを多用するようになってきている。結局のところ、これにとってパブリッシャーは、ますます収益機会を奪われている。

アド・ブロッカーは、パブリッシャーにとっては深刻な問題になってきている。ある調査報告によれば、ユーザーはますます、アドフリーの広告コンテンツを求めるようになってきている。現時点で、すでに6億人を超えるユーザーがモバイルやデスクトップのアドブロックソフトウェアを利用している。そして、PageFairの調査によると、2017年には、8660万人、人口の約1/4がアドブロッカーを使っていると報告している。

若い世代は、より積極的にこのアド・ブロッキングのテクノロジーを活用していることから、長期で考えるとパブリッシャーにとっても広告主にとっても深刻な課題になりつつあると言える。

そして、この傾向は、GoogleやFacebookが、広告の収益シェアを伸ばす一方で、コンテンツパブリッシャーのこの最悪の状況はますます悪化する一方である。この2社で、市場全体の73%を占め、かつ、2015年から2016年の広告市場の成長割合のうち、99%はこの2社がもたらしたものである。つまり、コンテンツパブリッシャーは全く収益力が成長していない。

このGoogleとFacebookによってもたらされたパブリッシャーの危機は、市場全体をみればポジティブに捉えることができるが、ソーシャルメディアから発生しているトラフィックは、ダイレクトリンクに比べると質が低い。ユーザーのエンゲージメントを比較すると、ソーシャルメディアからのユーザーは、サイトへのダイレクト訪問者に比べると、1/3以下である。多くのパブリッシャーの場合、収益の大半は、Youtubeからきているようで、サイトからの収益は14%程度になるよう。つまり、多くのパブリッシャーが、自分たちのサイトの収益化に多くの問題を抱えているのだ。

また、これらのプラットフォームを利用する広告主も難題に直面している。彼らのプラットフォームを利用した広告キャンペーンは、広告効果を評価することを不明瞭なものにし、困難にしているのだ。

これらのプラットフォームの多くは、自前の分析ツールを提供してお李さん、それは、プラットフォーム側にとっての都合に合わせた分析にツールになっているため、広告主側が臨ような分析を行うことができない。

そして、彼らプラットフォームは、自分たちの市場のドミナンスを更に強化するため、よりセキュアで高速なユーザー体験を提供するために、代替的なコンテンツデリバリーチャネルを提供開始している。

例えば、Facebook Instant Articlesや、Google AMPプロジェクト、そして、Apple Newsなどがそうである。彼らは、パブリッシャーたちに、リーチとビジビリティの機会を提供するためにこのサービスを開始しているが、究極的には、中長期の視点で、パブリッシャーたちが、リーダーたちとの間に直接の関係性を構築することを奪うのである。

一般的に言って、パブリッシャー側は、危機に直面しているのだ。伝統的なパブリッシャーは、もう何十年もの間、収益の悪化に苦しんでいる。クリック重視の記事作成は、より深く切り込んだ記事やの作成を抑制し、クリックベイトと呼ばれる悲惨なソーシャルコストにむしばまれている。産業全体が機能不全に陥っていると言っていい。彼らのマーケティング予算は年々上がっているのに、売り上げは下がっているのである。これは大変な市場の非効率性の問題を提起しているのであり、そしてこれは、新しいテクノロジーを用いたよりシンプルで効率的な経済システムによって、修復することが可能であると考えている。

つづく。

Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #6

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