Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #7

3.1 Basic Attention Metrics (BAM)について

オンライン広告の効率性を改良するには、全く新しい広告エクスチェンジが必要だ。第1段階として、オープンソース、高速、かつ、広告やトラッキングシステムを全てブロックするプライバシー保護を充実させたウェブブラウザをリリースする。そして、ユーザーの匿名性を維持した上で、そのアテンションを的確にパブリッシャーに報いる台帳システムをそのブラウザに実行する。その次のステップとして、Basic Attention Token(BAT)をそこに組み込む。

BATは、非中央集権型の広告エクスチェンジのトークンである。BATは、広告主とパブリッシャー、ユーザー、を結びつけ、新しい効率的なマーケットプレイスを作りあげる。このトークンは、Ethereumのスマートコントラクトのテクノロジーを使っている。これらの暗号学に基づくセキュアなスマートコントラクは、ステートフルなアプリケーションとして、イーサリウムのブロックチェーンに格納され、高いパフォーマンスを実現する。

BATトークンは、ユーザーアテンションに帰属する。アテンションは、常にユーザーの心理的なエンゲージメントにフォーカスする。この場合は、広告である。このウェブブラウザレベルで、かつプライベート環境下で、ユーザーの行動意図をモニターする仕組みは、ユーザーアテンションに対してかなり精密な計測システムの開発を可能にする。たとえば、第一に、インプレッションが、ユーザーのアクティブタブで発生したものなのか?や、実際に何秒間のユーザーのエンゲージメントが発生したかなどである。

そのアテンションは、ユーザーが、実際のアクティブタブで、そのコンテンツや広告を閲覧した場合にのみ計測される。そして、その広告に対するアテンションの経済的価値は、その広告に対するいかなる直接的なエンゲージメントの前に、関係するコンテンツに対するインクリメンタルな視聴時間を元に計測される。システムを発展と共に、我々は、アテンションのみならず、行動に対する精密な計測も定義していく考えである。ブラウザアプリをデバイスにインストールしていることで、クッキーや、サードパーティトラッキングを使った中間業者では、まず到達することができないレベルの相関性の高い広告配信も、機械学習によって可能になる。なぜなら、彼らが頼っているような外部データでは、多くのリターゲティング広告に見られガチな、ユーザーがすでに購入した商品の広告を繰り返し見せるような広告モデルになることはない。

本質的なフィードバック・メカニズムを通じたユーザー・エンゲージメントは、ユーザーが最も望むようなプロダクトマッチングによってトランザクションが起きる仕組みをBATに与えることを約束するはずだ。それは、究極的な意味で、そのユーザーへの信頼とそして尊敬に帰結するのである。

そのデータをデバイスのみに保存すること、つまり、そのデータを暗号化し、ユーザーのアイデンティの匿名性を保つことを原則とすることで、BATは、ユーザーとの間に、そのデータのプライバシーを守るという絆を作り上げる。そして、そのデータこそ、既存の広告エコシステムにおける中間業者たちが、長年、無視してきた大変な価値のあるデータなのだ。いくつかのアルゴリズムを、そのBraveの寄付型の台帳システムでテストし、特定のウェブサイトにきちんと相応のBATが寄付される仕組みを作り出している。そのメトリックスの一つでは、ブラウザのアクティブウィンドウ上で、5つの広告コンテンツをそれぞれ5秒ずつ見るモデルを検討している。そして、30日平均で、そのヒット率を計算していく。

別のメトリックスでは、Concaveスコアモデルというのを採用しており、これは、パブリッシャーに、アクティブページを開いている時間に応じてスコアを計測し、報酬を支払うというものである。たとえば、2秒の試聴に対しては1ポイント、30秒の試聴に対しては2ポイント、そして、60秒の試聴に対しては3ポイントという具合である。より長い試聴に対して報酬を比例させるパターンで検討している。下記は、そのグラフである。

つづく。

Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #8

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