賢い法人クレジットカードの選び方8つのポイントとアメックスについて

個人事業主を始めたり、法人を設立すると、パソコンや携帯電話など、仕事に必要な色々な物を経費として清算できるようになります。これは大変助かります。ただ、購入の度に、個人のカードで決済し、法人口座で経費清算するのは正直不便ですよね。法人クレジットカードを発行すれば、このような不便さから解放されます。また、事業内容によっては、クレジットカードの基本引き落としが1ヶ月から1.5ヶ月ほど遅れてくるという性質を上手く使って、初期の資金繰りを上手くやりくりできたりするのも、法人クレジットカードの嬉しいポイントです。今日は、法人クレジットカードの選び方について、ポイントをお話したいと思います。まず、はじめに、法人クレジットカードの利用目的を理解しておくことが大切です。

法人クレジットカードの利用目的

  • 付帯サービスを活用することが主目的
  • お金の管理に慣れていない人は、大きな金額の決済ではあまり使わないようにする
  • 年会費は経費にできるのが嬉しいポイント

法人口座の開設に関する投稿でもお話しましたが、独立すると法人口座と個人口座の二つの口座で、生活していくことになるので、経験上、確実にお金の管理が難しくなります。

そのため、個人事業主の方も含めて、独立間もない方は、まずは法人口座も個人口座も、即時引き落としのかかるデビットカードを基本的に利用して会社経営をした方が絶対に良いです。

そして、二つの口座を使っての生活に慣れてきた、ないしは事業資金に余裕が出てきたら法人クレジットカードの利用を検討しましょう。法人クレジットカードには、個人カードにはないような付帯サービスを持つものがあり、とても重宝します。また、年会費も経費で落とせるので、お得です。

では、ここから実際に、法人クレジットカードに入会する時の抑えておくべきポイントをお話して行きます。

審査の通り安さはアメックスが圧倒的にNo.1

まず、法人クレジットカードは、個人クレジットカードよりも、基本、審査は厳しいと理解しておいてください。

なので、設立0ヶ月から2年経過していない新しい個人事業主や法人は、ほとんどのクレジットカード会社の審査では落ちます。

実際、僕も個人事業主時代に、5社応募して、1社を除いて全て落ちました。カード会社にとっては、申請時点で、過去2期分の事業履歴データの提出を求めて来る所もあります。

もちろん、収益の浮き沈みが激しいと、返済リスクが高いと見られて2年経っていても落ちます。

では、2年後まで待つべきか、というとそんなことはありません。個人事業主や設立して間もない法人にフレンドリーなクレジットカード会社があります。それは、アメリカン・エキスプレスの法人カードです。

僕は、現在、アメックスのビジネス・ゴールドを1枚持っていますが、これも、合同会社を登記してからすぐに申請して、あっさり審査が通りました。個人事業主をやっていた時は、アメックスの通常のビジネスカード(グリーンとも言う)を使っていました。これも、個人事業主を登録してから申請して、あっさり審査が通りました。

おそらく、アメックスさんは、日本でも、アメリカと同様に個人事業主や合同会社を作って個人経営する人が増えていることに注目して、いち早くその顧客をターゲットに、ビジネスをしているのだと思います。

ですから、何かしらの事情で、僕が勧めている住信SBIなどのデビッドカード発行サービスのない銀行で、法人口座を開いた方にとっては、アメックスの法人カードは、会社の諸々の支払いをする上でも、とても重宝します。

さて、では、ここからは、アメックス法人カードと通常版(グリーン)とゴールドの比較をして行きたいと思います。

最近のクレジットカードは、法人や個人問わず、色々な付帯サービスやポイントプログラムなどがついているので、正直、自分にとって一番メリットのあるカードを見つけ出すのは、かなり、大変になっています。

このブログでは、副業や独立開業を考えている、ないしはやっているような個人事業主や個人や家族含めた少人数で合同会社や株式会社を経営している方にとって、ここは抑えておきたいという大切な比較項目のみに絞り込んでお話したいと思います。

年会費

まず、年会費から比較しましょう。

アメックス・ビジネスグリーン アメックス・ビジネスゴールド
 12,000円
+消費税
 31,000円
+消費税
追加カードは1枚につき年会費6,000円+消費税 追加カードは1枚につき年会費12,000円+消費税

会員費は、ゴールドの方が、グリーンより2.5倍です。年会費とはいえ、ゴールドの会費を経費で落とせるのは、僕はとても大切な節約ポイントだと考えています。

会計ソフト連携

次に、会計ソフトとの連携です。これは、とても大切で、クレジットカードの場合は引き落としが翌月になるため、会計ソフトなどの収入と支出予測などの項目をすぐに追えるようにしておかないと、資金管理を過ってしまい、引き落としができず、利用枠が減らされ、いざという時に使えないという問題がおきます。

マネーフォワード Freee
連携OK 連携OK

ここは、グリーンとゴールド、共に関係なく、僕が利用しているマネーフォワード含めて、主なクラウド会計ソフトには対応しているので、助かります。

ポイント還元率

これも全く同じです。

アメックス・ビジネスグリーン アメックス・ビジネスゴールド
1%
1%
  • 一度交換すれば、最大3年間の有効期限が無期限に
  • メンバーシップ・リワード・プラス(3,000円/年間)登録すれば、ポイントを交換しなくても有効期限が無期限に
  • 一度交換すれば、最大3年間の有効期限が無期限に
  • メンバーシップ・リワード・プラス(3,000円/年間)登録すれば、ポイントを交換しなくても有効期限が無期限に

また、メンバーシップ・リワード・プラスは、マイルなどへの交換レートが通常に比べて高くなります。ちなみに、利用限度額は、アメックスの場合、グリーンとゴールドなどで特に違いはありません。毎月きちんと支払いができている人であれば、長期旅行や出張時などに、一時的に利用限度額を引き上げることは、出発前と旅行中含めて、コールセンターに問い合わせれば上げてくれます。アメックスは、基本、年会費によって受けられるサービスのレベルが違うカードと理解しておくとよいです

旅行損害保険

ここには、グリーンとゴールドで少し違いが出てきます。この旅行損害保険は、もしものときを考えるととても重宝します。出張の時はさることながら、プライベートでも、最近は、自分ですべて予約手配して旅行する人が増えています。

インターネットやアプリを使えば、結構、簡単にできてしまうからですね。パッケージ旅行などには、初めから旅行損害保険がセットですが、自分で旅行手配する場合は、旅行保険も自分で手配することになります。

この手間を全て会費一つで解決できるなら、かなり助かる話です。補償内容も色々とあるのですが、それなりの頻度で出張に行く方であれば、アメックスの場合は、ほぼ全て網羅してくれているので、かなり助かります

旅行損害保険に関して、具体的な話に入る前に、「自動付帯」と「利用付帯」の違いについて、理解しておいてください。

自動付帯 利用付帯
旅行代金を対象のクレジットカードで決済していなくても受けられる損害保険 旅行代金を対象のクレジットカードで決済していないと受けられない損害保険

ここを理解しておかないと、実際に保険を使うタイミングになって、「失敗した!」というハメになります。カード会社から考えれば、当然の理屈なのですが、旅行代金を自社のクレジットカードを使って決済してくれていない中で、その旅行中に起きた事故を全て補償して欲しいというお客さんの要望は、かなり「虫のいい話」です。

ですから、当然の事ながら、利用付帯の場合の保険内容の方が良いのです。僕の場合は、これら保険を適用してもらうため(利用付帯の枠を適用してもらうため)、出張の旅費決済ではアメックスは必ず使いますが、それ以外では住信SBIの法人デビットカードの方をメインで使います。以下は、利用付帯をベースにした比較表です。カッコ内は、自動付帯の場合です。金額は全て日本円です。

*スマホの方は、画面を左にスワイプするか、画面を横にすれば、表の全てが見れます。

法人グリーンは、全て「利用付帯」が原則になっています。ゴールドは、僕の考えではそもそもクレジットカードをあまり使わない方が法人口座のお金の管理はしやすいので、実質決済には使わずにサービスを利用する自動付帯があることはありがたいのですが、やはり保険の基本の発想は、「もしものとき」なので、やはり「利用付帯」をベースに考えます。また、「救援者費用」というのは、自分が海外旅行中や出張中に入院した場合などに、現地の病院に実際に来てくれて退院まで面倒をみてくれる救援者の渡航費と滞在費という意味です。当然、家族など身内以外の人でもOKです。

また、ゴールドの場合、利用付帯であれば、国内線のみ、遅延や欠航が出た場合の補償サービスがついています。国内に出張の多い方で、特に台風上陸が多い沖縄から九州地方、また冬に豪雪となることが多い上越・北陸地方や北海道に行くことが多い方には、ゴールドカードの方がオススメということになります。

グローバルホットラインとオーバーシーズアシスト

次に、海外出張時に、特に重宝する、この二つのサービスについてお話したいと思います。

グローバルホットライン

法人グリーンについてくる付帯サービスです。法人グリーンを持つとカードのサイズと同じぐらいの世界中どこからでも連絡を取ることが可能なアメックスの電話リストカードをもらうことができます。

24時間365日いつでも、フリー・ダイヤルもしくはコレクト・コールで世界のほとんどの国から日本語でサポートを受けることができます(これが重要)。英語以外が主要言語の国に出張した場合などは、特に重宝すると思います。実際は、20以上サポート内容があるのですが、ここでは、特に重宝するものを11個あげておきます。

  • 航空券の予約、発券の手配、予約の再確認、変更
  • ホテルなど宿泊施設の紹介、予約、取消
  • レンタカー/リムジン・サービスの案内、予約、取消
  • ローカル・ツアーの案内、予約、取消
  • レストランの案内、予約、取消
  • ゴルフ・コースの案内、予約、取消
  • 査証、予防接種等についての案内
  • 最寄りの日本大使館、領事館の案内
  • パスポート、カード、その他所持品の紛失・盗難の処理、再発行手続き
  • 電話による簡単な通訳サービス(ビジネス等の場合を除きます。)
  • 医師、歯科医、病院、弁護士の紹介

フライトルートの変更などの際に、すぐに予約ができたり、また、出張先で体調が悪くなった時に、現地の病院などを紹介してくれるのはとても助かります。

もちろん、あまりの僻地(アフリカの山奥など)に行っている場合は、サポートは無理になるのでそこは良識の範囲で理解してください。笑

オーバーシーズアシスト

オーバーシーズアシストは、法人ゴールドの付帯サービスで、グリーンの内容を更にグレードアップさせてもので、最大の特徴は「緊急支援サービス」になると思います。その内容は主に2つです。

カテゴリ 内容
メディカルサービス
  • 24時間電話医療相談、病院紹介
  • 電話での日本語アシスト
  • 医療機関への信用保証
  • 上限5,000USドル立替え資金援助
  • 家族への緊急連絡
  • 緊急移送、治療経過管理、帰国手配
リーガルアシスタントサービス
  • 1件あたり上限1,000米ドルの弁護士費用立て替え
  • 1件あたり上限1,000米ドルまで保釈金立て替え
  • 日本語通訳派遣アレンジメント

以上のサービスは、24時間365日、いつでも迅速な対応を受けることができます。例えば、出張時に、現地で食べたものが原因で、食あたりになってしまい、どこの病院に行ったら良いか分からないに、症状を自分で英語や現地語で説明できない時に、この電話1本で、全てアメックスと提携しているエージェント会社が対応してくれるわけです。

ここまで気の利いた旅行保険や付帯サービスを持っているカード会社はまだ日本にないので、ここがアメックスゴールドを重宝する点の一つです

プロテクションサービス

このプロテクションサービスも重宝します。

まず、ショッピングプロテクションは、平行輸入の商売をやっている人などでは重宝すると思います。現地で仕入れたものが、国内に着いたら破損していたり、途中で盗難に会った場合に、補償してくれるわけですから、貴重です

そして、個人カードも含めて、他のクレジットカード会社も、プロテクションサービスを提供してくれているところが増えているのですが、法人ゴールドのみについているキャンセル・プロテクションまで提供しているカード会社はまだ出てきていないです。

法人向けの商売をやっている方であれば、接待などをすることも多いと思うので、お客さんの急の予定変更などで予約をキャンセルしなければならない時に、補償してくれるというのも嬉しい話です。

その他の付帯サービス

その他の付帯サービスの比較について下記にまとめています。

と言う具合です。ここで、けっこう驚くのは、グリーンの付帯サービス内容が、ゴールドに負けていないことですね。法人会員に関しては、その他色々と付帯サービス(程先先のレストランやクラブの特別優待など)がそれぞれついているのですが、あまりに内容が細か過ぎるので、その辺りは判断材料にはせず、どちらかに決めたら、あとは使い倒せば良いと考えた方がいいです。笑

空港ラウンジサービスは、マイレージクラブとの比較で検討すべし

また、ここに空港ラウンジの話が出てくるので、参考までに僕の考えをお話します。

ラウンジは、国内外含めて、基本的にWiFiが無料で、ゆったりとしてデスクスペースもあるため、仕事をするにはかなり使えます。空港内にあるカフェなどと比べると格段に仕事が捗ります

グリーンとゴールド共に、国内ラウンジが利用できるのは、重宝すると思います。問題は海外です。

まず、ビジネスクラスのチケットであれば、自動的に無料ラウンジサービスがついてくるので問題ないです。しかし、エコノミーの場合はついてきません。が、有料で使えます。

だいたい、どこの航空会社のラウンジも、一人2500円前後です。空港で、ちょっと良さげのレストランで食事する際の代金とほとんど変わりません。

しかも無料Wifiつきで、デスクワークしながら食事も取れるので、コスパはラウンジの方が良いと言えるでしょう。

僕は、航空会社は、基本、ANAを使うので、エコノミーで出張する場合は、ANAのチケット予約をスマホアプリからする際、追加でラウンジのチケットも購入して、これを使っています。もちろん、経費にできます

一方、AMEXなどのカード会社が提供しているラウンジスペースは、航空会社のラウンジに比べるとレベルはけっこう落ちます。特に仕事をするにはかなり物足りなさを感じると思います。「カフェ代を浮かして無料Wifiとフリードリンクサービスを楽しむ」という程度の価値と捉えておくと良いでしょう。ちなみに、こちらは、僕も使ったことがあるハワイのホノルル空港のカード会社ラウンジで、これがかなりレベルが高いと理解するとよいです。フライト前にちょっとゆっくりするにはとても重宝します。

なので、この点を理解していれば、海外出張時にラウンジ利用することは、出張目的に合わせて航空会社のラウンジと使い分けるのがよく、カード付帯サービスのメリットとして、とりわけて意識するほどのことではないことが分かります。

その他の注目付帯サービスや機能

あと、上記にお話した以外で、アメックスビジネスで僕が重宝しているサービスに、JRとの提携で提供されている「プラスEX」というサービスがあります。年会費1,080円を払うだけで、新幹線を割引で乗れるサービスなのですが、この割引率がとてもいいのですね。東京〜新大阪の「のぞみ」の指定席が、片道1,080円の割引を受けられるので、正直、年1回の利用で元が取れてしまうという優れものです。詳しくは、別途、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。

また、細いところでは、Apple Payと連携しているところも気に入ってます。更にSuicaもApple Payに追加すれば、仕事用の移動のSuicaチャージは全てアメックスカードでできます。SuicaやPasmoなど、NFCカードを2枚財布に入れると改札を通るときにエラーになってしまうので、iPhoneには仕事用Suica、財布にはプライベート用Pasmoと分けることができるなどもできるので便利です。まだの方は、やってみてください。

また、たまにメールで、いいディールが流れてくるので、それも気に入っています。最近でいうと、春の清水寺の夜間拝観で、かつ、普段、一般観光客が入れないスペースで、夜桜を見ながら日本舞踊の踊りを見れるチケットが会員限定で購入できるなどですね。家族サービスや接待などに使えると思います。

いかがでしたでしょうか?

法人クレジットカードは、まず、審査の問題があり、その点から、現時点では選択肢は、自動的にアメックスに絞られていくのですが、実は、そのアメックスの付帯サービスというのが、国内外出張が多い商売をやっている方には、かなり重宝する内容に設計されています。

個人で商売をやる場合は、出張に、奥さんなどが同伴するケースも多いと思うので、実は、この付帯サービスは、とてもよく考えられるいるなと感心するものが多いのです。

アメックスの法人グリーンからスタートするか、法人ゴールドからスタートするかは、会社の財布との相談だと思います。下記に、アメックスの法人グリーンと法人ゴールドのそれぞれのサイトリンクを貼っておきます。両者とも、こちらのリンクから会員登録すれば、初年度の会費は無料になります。

追記:最近、ようやく他のカード会社でも審査基準をアメックスと同等レベルに緩めたクレジットカードを発行する会社が増えてきています。その仲でも、特にアメックスとの比較で検討に値するのは、Freee、三井住友、住信SBIネットの3つになると思います。それぞれ下記に比較記事をまとめているので参考にしてください。

Feee法人カードとアメックスの比較記事

三井住友の法人カードとアメックスの比較記事

住信SBIネットの法人カードとアメックスの比較記事

みなさんの独立開業がうまくいき、自由な人生を手に入れられることを心から祈っています!

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