知っておくと便利な法人口座の開設における2つのポイント

独立開業における法人口座の開設で、抑えておいた方が良いポイントについて、過去の体験談を踏まえて、まとめましたので、参考にしてください。

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法人口座と個人口座を同じ銀行に作るのがベター

まず一つ目に考えた方が良いことは、法人口座と個人口座を持つ銀行についてです。個人事業主に関する記事でお話しましたが、個人事業主を卒業し、合同会社を作る最大のメリットは、かしこく節税することにあります。その際のポイントは、自分への給与は低めに設定して、パソコンや家賃など、経費で計上できるものを上手く活用して、自分の収入に対して支払わなければならない税金を賢く抑えることにあります。

この点を踏まえて、法人口座を開く際、更に賢く節約するために言えることは、自分の会社の法人口座から最も多い振込先はどこか?ということです。ビジネスによってこれは変わると思いますが、大半、収入に対する振込手数料は、支払い主が負担してくれるので、自分から振り込む先の費用を抑えることを考えるのが大切です。

僕の場合は、自分の給与口座とお願いしている会計事務所の口座への振込みが毎月必ず発生し、それ以外は、法人口座に振り込まれることが多いので、そこはあまり気にしません。その点を踏まえると、会計事務所の口座は自分ではどうにもできないので、自分の給与口座の選び方がポイントになります。

銀行の送金システムというのは、同じ銀行内であれば、同じ銀行内のシステムでデータを動かしているだけなので、送金手数料は当然安くなります

一方、自分が口座を持っている銀行から、別の銀行にお金を送金する場合は、銀行間の送金システム(全銀ネットと言います)を使うことになるため、そのシステム利用料を送金者は負担しなければなりません。

だから、他の銀行にお金を送金する手数料は、同じ銀行間で送金する手数料に比べて高いんですね。なので、話はシンプルで、法人口座と個人口座を同じ銀行に作ってしまえば、毎月の振込手数料を安く抑えることができます。

例えば、僕が使っている住信SBIネットの法人口座から、自分の同じ銀行の給与口座への振込手数料は、151円です。同じ銀行に口座を作るだけで、とてもお得ということです。

法人と個人の両者でブランド・デビットカードを作れるところがベター

二つ目には考えるポイントは、ブランド・デビットカードの利用です。ブランドデビットカードは、最近、利用者が増えてきているカードです。

VISA、マスター、JCBのブランドでそれぞれ発行できるのですが、クレジットカードとの決定的な違いは、クレジットカードは、毎月の利用制限枠があり、その月に利用した金額を翌月に請求される、という仕組みですが、デビットカードは、毎回使う度に、銀行口座からすぐ引き落とされます。

残高=利用可能枠ということです。その点もあり、銀行しかデビットカードを発行できませんクレジットカードであれば、クレディセゾンやオリコなど、銀行ではない金融機関でも発行できるのですが、デビットカードは、即時口座引き落としという機能が前提になることがから、銀行しか発行できないのです。

増加するブランド・デビットカードの利用者数

独立する人が、ブランド・デビットカードを持つ最大のメリットは、クレジットカードに比べて圧倒的にお金の管理がしやすいことです。

例えば、会社のお金で、ECサイトでパソコンを買ったとします。大体15万から20万ぐらいでしょう。クレジットカードの場合、会社の請求は翌月になります。一方で、個人のクレジットカードで、夏休みの休暇の旅費を全て支払ったとします。30万ぐらいとしましょう。個人の口座から翌月大きな額の引き落としがかかるからということで、毎月の給与に加えて、それまで個人口座で立て替えていた未払金の清算をする形で、20万を追加で振り込みました。そしたら、今月の法人口座の残り現金が5万円になってしまった。顧客先からの支払いは、翌月末にならないと入ってこない。そこに、翌月10日にパソコンの20万円の引き落としが来てしまい、支払いエラーとなってしまい、クレジットカード会社の利用枠を下げられてしまいました。クレジットカードで、日々の経費清算や請求、支払いなどをやっていると必ずこういう支払いトラブルが発生します。

しかし、デビットカードであれば、常に即時引き落としのため、法人と個人の「二つの口座の現金の合計=自分の全資金」という形で管理ができるようになるので、先のようなミスが起きにくくなります

僕が実際やっているやり方でいいますと、個人口座には、毎月、給与として、生活に必要な最低限のお金プラスアルファ分しか振り込まないです。実際に、生活してみて、これぐらいあれば個人口座は十分という金額を計算して、給与を設定します。

それ以外は、基本、法人口座を使い、お願いしている会計士の先生に相談しながら経費処理をしています。そして、貯金も法人口座で行います。十分に貯まれば、法人口座で資産運用します。例えば、クルマや家なども法人名義で購入する方がお得です。

ここまでくると、ブランド・デビットカードを作れる銀行で、法人口座と個人口座を持つことのメリットが見えて来たと思います。

そして、今のところ、この2つの条件を満たしてくれる銀行というのは選択肢がそれほどないです。色々と調べたところ、

・住信SBIネット銀行
・楽天銀行
・スルガ銀行

の3つだけでした。最終的に、消去法で、住信SBIネットにしました。それは、まず、楽天銀行は、法人・個人両者で、それぞれJCBのデビット、VISAのデビットが作れます。しかし、法人口座の開設時に、「固定の電話番号」が必須で、携帯番号による登録を認めてくれないのです

固定の電話番号を持っている人はどんどん減っているのもありますが、実際、持とうとすると回線費用の購入で数万円はかかり、当然、毎月の電話基本料も払うことになるので、もったいないです。このためだけに、シェアオフィスを借りるのももったいないです。これで候補から外しました。次に、スルガ銀行ですが、個人口座でVISAデビットを持つことができますが、法人口座では、個人事業主である場合のみVISAデビットを持つことができます。つまり、合同会社などの法人格では、ブランド・デビットを持つことが現状できません。その代わり、個人事業主としての利用得点をいくつか用意してくれています。僕も、個人事業主時代は、スルガのVISAデビットにしていました。デビットカードで購入した商品に対する補償や、たまに海外出張なども入った際の旅行保険の付帯サービスなどが受けられるのがお得に感じました。ただ、スルガ銀行のスマホアプリは、ちょっと使いづらいです。。。送金や振込みをする際は、ノートパソコンから作業しないと不便でした。一方、住信SBIや楽天銀行のスマホアプリは両者とも使い安く、送金や振込みなどもスマホアプリから手軽にできます。セキュリティもしっかりしているので特に不安はないです。

今は、合同会社になるため、住信SBIネットで、法人口座をもち、個人口座も同じ銀行にし、毎月の給与振込手数料を抑えつつ、二つの口座共に、VISAデビットを持つことで、お金の管理が随分と楽になりました。当然、VISAのカードなので、ほぼ世界中で利用できますから、海外商品を日本で売ったり、日本の商品を海外で売るなどの輸出入の商売をしている方など、仕事柄海外に行くことが多い方にとっても、便利なカードです。

住信SBIのサイトに、法人用VISAデビットで受けられる得点などもまとまっているので、是非、参考にしてください。

住信SBIネットのVisaデビット付キャッシュカード(法人向け)の利用得点

ちなみに、住信SBIネットで、法人口座を開設する際に必要な「法人番号」というのがあるのですが、それは下記の国税局のサイトから、登記している社名や住所の郵便番号などから検索できるので、参考までにリンクを貼っておきます。

国税局・法人番号検索サイト

以上、参考になりましたでしょうか? 独立すると、全てを自分で、自己責任で管理していくことになりますので、極力、手間がかからない方法でかつ、突然、お金に困るようなことがない方法を早く作り上げることが大切です。自分の体験から学んだことでもあるので、この記事の内容はきっと参考になると思います。

そして、このデビットカードを手に入れておけば、まず必要になるマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトの支払いもカードでできるので、請求書払いで銀行振込をするより、手数料もかからないですし、作業の手間も圧倒的に楽です。

以前であれば、法人クレジットカードで対応するような話なのですが、法人クレジットカードは、創業歴が浅い会社や個人で経営している会社などは、アメックスのビジネスカード以外は、だいたい審査で落ちてしまうことが多いので、その点、デビットカードは、クレジットカードに比べて審査が厳しくないため、創業間もない会社や個人事業主のような個人でやっている会社でも、手に入れることができる便利なカードです。

念のため、法人口座を決めた時点で、まだ会計ソフトを決めていない方は、僕が今使っているマネーフォーワードのサイトリンクを下に乗せておくので、よかったら是非使ってみてください。初めは、完全無料のフリープランから利用を始めるのがよいですが、こちらのリンクから会員登録しておけば、有料枠に切り替えたタイミングで、30日分の無料枠が提供されます。

また、その際に比較検討したFreeeのリンクものせておきます。Freeeも30日間の無料枠があります。まだどちらに決めかねている人は、マネーフォワードも含めて、それぞれ無料枠を利用して使ってみてから最終的にどちらにするか決めるのもよいと思います。無料の会員登録は、二つともメールアドレスとパスワードの設定だけで完了するのでとても楽です。

みなさんの、素晴らしい独立生活のよい助けになれば幸いです!

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