プロのテックマーケッターが解説するGoogle砲(グーグル砲)を戦略的に狙う方法について

ブロガーの中で、よく話題に上がる「Google砲」を戦略的に狙う方法について、ノウハウをまとめましたので参考にしてください。

それぞれのリコメンドデータの原資について正確に理解する

まず、Google砲と言われる二つあります。

  • Google Chromeのリコメンド記事 – Chromeブラウザを開いたときに下部に出てくるリコメンド記事
  • Google Appのリコメンド記事 – Google Appの検索ボックスを開いたときに出てくるリコメンド記事

です。Google Chromeのブラウザシェアは、世界全体で60%を超えており、Googleの検索エンジンは当然世界No.1ですから、この2つのメディアに自分のブログ記事が掲載されるとものすごいトラフィックが生まれることは言うまでもありません。

ただ、多くのブロガーが見落としているのは、「Google側は、何のデータを元に、この記事のリコメンドデータを生成しているか?」と言うことに対しての正確な理解だと思います。他のGoogle砲に関する記事を見ていると、この2つの元になっているデータが全く同じである、という書き方の内容が多いのですが、シリコンバレーでコンテンツリコメンドエンジンの開発経験もあり、プロのテックマーケッターでもある僕の経験を踏まえると、2つのコンテンツリコメンドエンジンは、全く違うデータを元に生成されていることがわかります。

1.Google Chromeのリコメンド記事の参照データ

これは、Chromeブラウザを利用しているユーザーのアクティブページを元に、リコメンドデータを生成していると見ています。まず、ユーザーが、 自分のスマホやPCでChromeをデフォルトのブラウザとして設定している場合、SNSや、メール、SMSなどで共有されている記事を開くと、デフォルトで設定されているブラウザを使って、そのサイト記事に遷移します。そして、ブラウザ自体はアプリケーションなので、今開いているサイトにどれぐらいの時間滞在しているかも計測することができます。

このあたりを詳しく知りたい人は、僕が、解説しているBrave Browserの記事などを参考にしてください。Brave Browserは、この技術と仮想通貨を活用して、Googleの広告システムに対抗できる優れたウェブブラウザを提供しており、その内容を理解すれば、この「アクティブページ」の価値がより深く理解できると思います。

つまり、Google Chromeの記事リコメンドエンジンは、ユーザーの記事のアクティブページを常に計測しているため、Chromeブラウザ内での記事の人気ランキングデータを作り出すことができます。また、同時に、Chrome側で、そのページのカテゴリ分類も行なっています。例えば、記事なのか、Eコマースなのか、などなど。これは、サイト内の構造を分析するクローリング・エンジンを使うことで可能です。こうして、カテゴリ分類の中から、人気記事ランキングのデータを生成し、配信していると言う方式になります。

つまり、わかると思いますが、そもそも自分の書いた記事が人気記事にならないと、Chromeブラウザにおける「Google砲」の恩恵を受けることはできないということです。Chromeの外でバズっている必要があると言うことですね。

2.Google Appのリコメンド記事の参照データ

一方、スマホアプリのGoogle Appのリコメンド記事の場合は、純粋にGoogleAppの検索履歴をベースに、生成されています。GoogleAppを開くとすぐにいつものGoogleの検索ボックスが出てきます。そして、もう1つ理解しておくとよいのは、この検索ボックスは、ブラウザの検索ボックスとは異なっていて、自分のもつGoogleアカウントでログインした状態で利用する検索エンジンになっています。これが、GoogleAppのリコメンド記事の特徴を作り出します。

どう言うことかというと、Googleは、ブラウザベースの検索エンジンの場合、「誰の検索キーワードか?」と言う情報は明示的には保持しません。正確にいうと、Cookieなどを使って多少パーソナライズをかけているのですが、GoogleAppの検索エンジンのような明示的なパーソナライズはかけていません。正確に言うと「不可能」といった方が正しいです。ブラウザで発行されるCookie情報は、そのブラウザ単位で発行されるため、たとえば、Aさんが、スマホのブラウザからGoogleの検索ボックスを使って検索キーワードを打った履歴に対して発行されるCookie情報と、それとは別にPCのブラウザから同じ検索ボックスを使って際の履歴に対して発行されるCookie情報は全く別のものになります。

しかし、GoogleAppを使う際の検索エンジンは、その前に、自分のGoogleアカウントでログインした状態で利用しているので、完全にパーソナライズ化した検索結果をGoogleは表示することができるようになります。AさんであることをGoogleアカウントへのログインを通じて、ハッキリとGoogle側に伝えることがシステム上可能になるからですね。ですから、この場合は、Aさんの検索履歴を元に、パーソナライズ化された検索結果を表示します。

となると、勘の良い人であればわかると思いますが、この場合の「Google砲」は、そもそもAさんの検索履歴に、自分のブログの内容に関連性の高いキーワード群が入っていないとリコメンド記事の対象にならないと言うことです。Google Appのリコメンド記事は、かなりパーソナライズ化されていると言うことです。

また、細かい話をすると、GoogleAppでは、ユーザーが環境設定画面で「シークレットモード」をオンにすると、検索履歴のデータなどをGoogle側が利用不可にすることができるので、この場合は、上記のようなリコエンドは機能しなくなります。個人情報保護機能の1つです。

つまり、この2つの「Google砲」は、かなり性質の違うデータを元に生成されていますから、対策もそれぞれ別になるということです。ここから、本格的にGoogle砲を狙う戦略的な方法についてお話しますが、まず、理解しておくべきことは、この2つの「Google砲」のうち、後者のGoogleAppのGoogle砲は、戦略的にとりにく方法はありません。なぜか?

そのユーザーの検索履歴を元にリコメンド記事を生成しているからです。ユーザーの検索履歴は、ユーザーごとに当然異なっているため、バラツキが出てしまうため、とても戦略が立てられる対象にはならないと言うことです。

ということで、ブロガーが、戦略的に狙えるのは、Chromeブラウザのリコメンド記事です。

僕のブロガー経験を踏まえた「Google砲」の戦略的な狙い方

まず、僕が、過去、「Google砲」を受けることができた記事は、3つあります。

サトシナカモト=金子勇説

ビットコインの生みの親である「サトシナカモト」、彼が誰であるかは、いまだに多くの議論を呼んでいます。と同時に、自称サトシナカモト出てくるなど、話が色々と混乱しており、それまで、なかなか説得力のある説がありませんでした。しかし、僕は、2014年から日本の仮装通貨・ブロックチェーン業界の立ち上げ経験を通じて、日本が誇る天才コンピューターサイエンティストであるWinny開発者の金子勇氏であれば、一人で開発できる能力は無論のこと、Winny事件での苦い人生体験を通じて、ビットコインを作る動機が十分あったと見てます。そして、何よりビットコインが日の目を見はじめた2013年7月に彼が亡くなっていたこと。これらの事実関係から、そのことを以前からうすうす気づいており、2018年の末ごろに、金子勇氏についてWIREDが記事を出したことで、彼に対する注目が再度集まりだしていることを知った上で、この記事を書きました。

これは、僕のGoogle AnalyticsのリファラーデータやWordPressのリファラーデータの分析を踏まえると、まず、Twitterでかなりバズり、そのあと、Google砲の恩恵も受け、複数の検索キーワードでGoogleの検索エンジン1位を継続的に獲得していることがわかっています。

ブロックチェーン・インターオペラビリティソフトウェアであるCOSMOSの紹介記事

次に、COSMOSのトークンATOMに投資する理由について、まとめた記事です。これもタイミングの問題でした。僕が、Orb時代に開発したOrb DLTとソフトウェアの思想が非常に似ていたので、そのソフトウェア価値を正確に評価することができた点と、かつ、この業界の中で、僕が、イーサリウムなどのBaaSより重要なレイヤーに成長すると見ている、ブロックチェーン・インターオペラビリティのレイヤーで、唯一、MainNetがローンチされ、BinanceChainなど、MainNetへの接続実績も出ていたこと、かつ、Binanceに上場され価格が安く落ち着いたところで、僕は、この記事をだしました。日本はバイナンスユーザーが、結構多いですから、ATOM自体、僕が購入した際は、$3.95だったのが、この記事のバズりと共に、1ヶ月程度で、$7を超えましたね。その後の値下がりも見ていると、かなりの日本ユーザーの資金が流れて起きた値上がりだったとみています。

ノアの洪水前の世界と日本社会が似ていると言う話

これは、全然、狙って書いたものではありません。今は、僕のTwitterアカウントの方向性は、仮想通貨のコンテンツを中心に、エシカル・ライフスタイル要素を織り交ぜたものにしているのですが、以前は、その方向性を決めるための実験をやっていました。その中で、いくつか試した中で、アフィリエイト系に路線を合わせたところ、そこら中から、大量のアフィリエイト系アカウントが、僕のコンテンツ情報を取りに来たので、思ったままのことを書いたら、今の世の中が、末期的な症状にあることをみんなうすうす感じていたのでしょう。Twitterでかなりバズったところ、そのままGoogle砲の恩恵も受けることができたというところです。

ブログを始めたのが、2018年11月からですから、半年ほどで3つのGoogle砲を獲得できたのは、なかなかのヒット率だと思うのですが、ここから見えてくるんは、Google砲を戦略的に狙いにいくこと = SNS でバズらせる ということです。SNSでバズるだけでの結構なトラフィックが生まれますから、Google砲は、いわばオマケということです。

そうなってくると、次の課題は「SNSでバズらせるとは?」ということですね。僕の答えは、「真実を伝えること」「その最適なタイミングを選ぶこと」です。詳しくお話します。

まず、ブログをバズらせるのが最も容易なSNSメディアはTwitterでしょう。特に、日本は、世界の中で、国別でもっともTwitterユーザー数が多いので、日本語でコンテンツを配信している場合におけるTwitterの有効活用はとても重要になってくると思います。

僕は、Twitterアカウントは、3つの目的で運用しています。

  • ①コミュニティを作ること
  • ②ブログのRSSリーダー的な役割
  • ③ユーザーの関心事を理解すること

今回のGoogle砲の話と関わっているのは、③ユーザーの関心事を理解すること、です。Twitterにはトレンドのハッシュタグやトレンド記事が出ているので、「今、世の中の人の関心事がどこにあるのか?」を理解する上で、とても参考になります。つまり、適切なタイミングを把握することができる。そして、かつ、自分のアカウントをもつことで、バズらせることが容易になります。広告などの活用ができるからですね。上の3つは広告は全く使っていません。背景は、①のコミュニティを作る目的があったので、初めから広告を使うと、コミュニティに質が悪くなるので、ある程度は、オーガニックグロースをさせた上で、広告を使う考えだからです。②は、Twitterの歴史を知っている人であれば、わかると思いますが、Twitterが普及したことで、ブログのRSSは完全に市場から消えました。Twitterがその役割を担えるからであり、リツイートやハッシュタグなど、RSS以上の、よりソーシャルネットワーキングライクなことができるので、RSSは完全に駆逐されたのですね。

また、現代のマーケティング理論を作り上げた中核的な人物である、トーマス・ダベンポートとJC・ベックが言っていることとして、「情報が大量に流通している社会では、人は「真実」を知ることにもっとも対価を払う」という説があります。つまり、劣悪な有料オンラインサロンや情報商材が流行るのもこの点から容易に想像できるわけですが、ただでさえ、劣悪な無料情報がインターネットの中を氾濫している中で、有料、すなわち、「開かずの扉」を開けて入ってみると、ひょっとしたら、そこには真実があるかも知れないとという淡い期待感だけで成立しているということです。ただ、実際には、全然違うのですが。笑

しかし、究極のコンテンツマーケティングの答えは、「聖書」と「ウィキペディア」にあるように、人々に「真実」を無償で届けること、です。なぜなら、世界最大のベストセラーは聖書であり、インターネットが生まれてから、色々なメディアの栄枯盛衰なありながら、世界5位のポジションをずっとキープしているのは、ウィキペディアのみだからです。

なぜ、「真実」がバズるのか? 真実は「究極の共感」を呼ぶからです。薄っぺらい言葉には、説得力がありません。しかし、真実には圧倒的な説得力がある。たとえば、僕は、仮想通貨プロジェクトへの投資家でもあり、投資家としては、ウォーレン・バフェット氏を最も尊敬していますが、どこを一番尊敬しているかといえば、洞察力が非常に鋭い方だからです。日常生活の感覚の中に、真実を見出す洞察力を持っている。だから、彼は、別にウォール街に住む必要がないのですね(ここは超重要です)。人が、都市に群がる理由の1つは、そこに色々な情報が集積するからなのですが、質の低いノイズのような情報も大量にある。しかし、真実を知るのに、そのノイズは不要です。真実を知る鍵は、1つしかなく、自分の洞察力を鍛えることです。「本質を見抜く力」を鍛えるということです。それに関する僕の好きな言葉は、ドイツの名宰相ビスマルクが残した「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学び、そして、聖者は経験から悟る」です。バフェット氏は、明らかに3つ目の体現者だと思います。

なので、僕の「Google砲」に対する戦略的な手法は、常に「真実」とそれを伝えるべき「適切なタイミング」を考えてコンテンツを作るということです。

また、僕のSEO対策に関しては、「こちらの記事」にまとめていますので参考にしてください。

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

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