Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #9

3.3 パブリッシャーへの支払いとして使われるトークン

パブリッシャーの決済は、BATシステムを通じて行われる。1回目のBATの配布において、BATにおけるトランザクションは、Brave台帳システムを通じて行われ、このシステムは、オープンソースで公開されているZero Knorledge Proofのスキームで運用されるため、Braveブラウザのユーザーは、匿名性を維持したパブリッシャーへのドネーションを、ビットコインをBATの交換媒体として使いながら実行することができる。

Braveの台帳システムはANONIZEのアルゴリズムを使用し、ユーザープライバシーを守る。初期のBATの実行環境では、BATによる全ての支払いは、パブリッシャーを受け先として設定する必要がある。パブリッシャーに対するユーザーアテンションの計測は、上に描いた通りである。

先に伝えた通り、Concaveのスコアで、最低25秒から閲覧時間に応じて報酬が発生し、さらその上の閲覧時間に応じて報酬が一定レベルまで伸びる。

ユーザーのその振る舞いの履歴は、Brave台帳システムに送信され、記録され、そしてスコアに応じて報酬が支払われる。バックエンドでBATをディプロイすることが求められるインフラストラクチャの多くは、ユーザーアテンションに基づく寄付の配布に使われたりする。

であるから、このインフラはユーザーと広告主をテストし、フィードバックを得るためにBATをすぐにディプロイするような仕組みが求められる。完全に分散化された台帳システムが望ましい。それは、公開性によるアカウンタビリティと潜在的なスケーラビリティの2つの理由からである。

BATトークンを利用するパブリッシャー、広告主、そして、ユーザーは、BATシステムを活用した支払いをトラッキングするためのそのようなシステムを利用することに対してインセンティブが与えられている。ステートチャネルは、正しいマッチングアルゴリズムを使ったとき、強い匿名性を保証した上で複数の小さいトランザクションを走らせることができる。

Raidenや他のステートチャネルスキームが、イーサリウムエコシステムにインテグレーションされている一方で、ZcashやMoneroなどの新しいブロックチェーンが、より強力なプライバシーコントロールの機能を拡充してきており、これらを活用することで、BATの転送に複数のパーティが関わるより拡張性の高いモデルでの新たなスキームの展開も可能になると考えている。

くじ引きのシステムが良いかもしれないと考えている。つまり、大量の少額決済が確率的に行われ、PoWの代わりに、Proof of Attentionとして、BOLT、ZeroKnowledge SNARK、もしくはSTARKアルゴリズムを参加者のプライバシー、つまり、匿名性を維持するために使うだろう。

BATの状況は、ブラウザのユーザーのプライバシーを守ることを最重要事項におくという事実によって緩和される。すなわち、パブリッシャーと広告主は、ユーザーほどプライバシーへの配慮は必要としないからだ。

完全に分散化されたBATシステムにおけるトランザクションは、1からN、Nから1の両方で処理されるが故に、Zero-Knowledge型のトランザクションが求められてくるであろう。Braveは、完全に分散化されたマイクロペイメントシステムに移行することを計画しているため、他の開発者たちが、我々の無料かつオープンソースのインフラストラクチャーを活用して、自分たちなりのBATのユースケースを作り上げていくことを期待している。

我々は、BATとそのツール群を、未来のウェブコンテンツのスタンダードにすることを考えている。そこでは、パブリッシャー、広告主、そして、ユーザーが、ウェブコンテンツをよりプライバシーが保護され、セキュアな環境で閲覧できるようになる世界を描いている。

つづく。

Brave Browser (ブレイブ・ブラウザ) – BATトークン – ホワイトペーパーの翻訳 #10

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