なぜ、僕がBrave BrowserのBATトークンに投資するか? #1


僕のChain X Fundにポートフォリオに組み入れている、世界的に著名なウェブブラウザであるFirefoxの元CTOが立ち上げたBrave BrowserのトークンであるBAT、この投資理由についてまとめましたので、検討中の方は参考にしてください。

僕の運用するChain X Fundのポートフォリオ戦略については、こちらにまとめています。今日の話は、まずはこのポートフォリオ戦略を理解してからの方がより深く理解できると思います。

僕の仮想通貨(暗号資産・トークン)投資のポートフォリオ戦略の基本的な考え方についてまとめ #1

まず、僕のスタートアップ評価の原則は、「チーム、プロダクト戦略、テクノロジー」の3つです。そこに加えて、ブロックチェーンベンチャーの最大の醍醐味とも言える「トークンエコノミー」の評価を組み入れ、常に4つを評価して、最終的な投資判断をしています。投資先の事業は当然、このブログやTwitterなどのSNSなど通じて、彼らのマーケティング支援をすることで、彼らの成長に貢献します。そのような視点で、この記事を読んでもらえればと思います。

また、Brave Browserは、上のブログにおける僕のポートフォリオ戦略の4つのレイヤーのうち、「1.サービス(アプリ)」に該当します。


 

Braveが解決しようとしている問題:広告市場が陥っている個人情報問題

僕も、アドテクもやり、かつテックマーケッターとして色々な広告ソリューションを使ってきたので、この市場はかなり詳しいです。その上で、今、一番問題になっているのは、個人情報の使いすぎ問題ですね。最近も、フェイスブックが、個人情報の利用問題で、5,000億円のペナルティを支払う判決を米司法裁判所から言い渡されましたが、一番影響を受けるアドテク業界では問題が深刻化してきています。

問題は大きく4点です。

問題点1: 広告ブロックソフトウェアの導入が若年層ほど当たり前になっている

下記のグラフを見ればわかる通り、若年層ほど、広告ブロックソフトウェアの導入が進んでおり、今のオンライン広告システムに対して、かなり、抵抗感が強いことがわかります。広告ブロックソフトウェアのインストール数は、全世界で、スマホが3億8,000万を超え、デスクトップが2億3600万を超えています。

また、インターネット利用の主力世代である25-34歳の世代では、他の世代に比べて広告ブロックソフトの利用が20%と最も高い水準にある点を踏まえると、業界自体が改善しない限り、長期的にユーザーのオンライン広告離れが進むため、オンライン広告産業の衰退が避けられないことがわかります。

問題点2: 過剰なターゲティング広告が原因で、ユーザーはパケット通信料を余計に払わされている

そして、ユーザー側のオンライン広告に対する不満は、それだけではありません。個人情報によるターゲティングデータを多用し、リアルタイム性の高いターゲティング広告の配信には、膨大な通信料がユーザー側で発生しています。ホワイトペーパーに記載されている北米調査機関のレポートによれば、その額は、北米で月額$20前後(¥2,000強)と試算されています。格安SIMの利用でも、その半額近い金額が、オンライン広告のデータダウンロードのために使用されているということです。

下記のデータは、その裏付けの一つです。主なニュースサイトにおける、広告を含めた1つのページのダウンロードにかかっているパケット通信料の割合を平均化したものです。見てわかる通り、サイトによって、1ページのダウンロードに必要なパケット通信料の50%以上を広告のダウンロードに使っていることがわかります。

その結果、次の問題も引き起こしています。

問題点3: サイトの読み込みも遅くなっている

リアルタイムにターゲティング広告を配信するには、ブラウザの裏側でクッキー情報の処理など色々なデータのやり取りが発生します。通常のHTMLページのプログラムでは全く対応できないため、スクリプト言語のJava Scriptを多用します。その結果、ページ読み込み時に色々なプログラムが動くことになるため、同時に読み込みが遅くなります。以下は、その参考例です。オレンジが広告、ムラサキがJavaScriptの見てわかる通り、ほとんど広告読み込みとJavaScriptの処理にデータ量と時間が取られているのがわかります。

問題点4:個人の行動履歴を色々と利用する中間業者がアドテク業界に氾濫し、ウェブサイト運営者であるパブリッシャーへの利益配分がどんどん減っている。

そして、以上の影響が、サイト運営者にも影響を及ぼしています。TVやラジオの広告と違い、オンライン広告においては、ウェブサイト運営者側は、広告主の情報は一切知りません。広告の配信システムを管理しているGoogleやFacebookなどがアルゴリズムで判断しています。

そしてその判断には、様々な中間業者(ターゲティングの分析システムや、ユーザーの行動履歴を追うためのトラッキングシステムなど)が介入しています。以下は、実際の一つのサイトを表示した場合に、どれだけの中間業者のシステムが介在しているからをマップ化したものです。

紫がニュースサイトで、青のDoubleClickは、Googleがもつ世界最大のアドエクスチェンジです。その周りに無数のシステムが関わっているのがわかると思います。

この結果、広告主側が広告に投下した予算に対して、様々な中間業者が、中間手数料をとるため、パブリッシャーの手元に残る収益は、どんどん減る傾向にあります。

その結果、以下の表にあるように、2015年から2016年にかけては、オンライン広告市場全体は、昨年比で16.5%以上成長したにも関わらず、巨大な広告配信システムを持つGoogleやFacebookの増収分が、その内の99%を締め、ニュースサイトなど独自メディアの増収率は1%にとどまりました。つまり、プラットフォーム系のプレイヤーばかりが儲かり、一般メディアはどんどん儲からなくなる傾向にあります。

次に、Braveがどのようにこの問題を解決しようとしているのかについてお話します。

また、BraveBrowserはこちらからダウンロードできます。日本語対応済みなのですぐに使い始める事ができます。ぜひ、一度、使ってみてください。

つづく。

なぜ、僕がBrave BrowserのBATトークンに投資するか? #2

関連記事