ダグ・リンゼーの半生を思えば社畜人生に愚痴っている自分がバカらしく思える、という話

From His presentation at TedEx

最近、TedExで、ダグ・リンゼーという凄まじい半生を生き、そして、素晴らしいイノベーションを起こした人物の話を聞き、とても共感を覚えたので、僕の感想も含めて、お話します。

21歳の大学生のとき、突如、未知の病気が発病し、全く歩けなくなる。

地元アメリカのセントルイスの大学で、みんなと変わらない大学生生活を送っていた彼は、ある朝、朝食を取っていると、体に激痛を覚え、そのまま気を失って倒れてしまいます。気がついたら、病院のベットに横たわっている状態。全く未知の病でその病院の医者の中には、誰一人、治療するための手術の仕方を知る人はいないという状況でした。

From His presentation at TedEx

とても悲しいのは、実は、彼は高校のときは、陸上選手だったのですね。トラック競技の選手で、大学には、将来的に生物学の教授になりたくて入学しました。ですから、彼にはこの病気にかかる事自体があまりにもショックでした。また、実は、彼のお母さんが彼と同じ病気にかかっていました。ずっと寝たきり生活ということです。

しかし、彼が素晴らしかったのは、そこで人生を諦めなかったこと。なんと、ベットの上で、自ら治療方法を研究するという道を選んだのです。

闘病生活を送る中で、彼は自ら治療するための手術を11年間研究し続ける

全く未知の病であったこともあり、彼は医者ではなかったので、生物学の視点から研究を進めます。ベースの知識は、彼が、突然倒れるまでの大学の3年間で学んだ生物学の知識のみです。そうして、7年後、ようやく彼の病気の原因を突き止めます。副腎(腎臓の上にある臓器)で生成させるホルモンに異常があり、原因は、その中の細胞に問題があると。なので、その細胞を抜き取れば、正常に戻る可能性があるという事実をつきとめました。

すると、次のステップは、そのための手術方法の研究開発です。彼は医者ではありませんから、その研究開発に協力してくれる医者のパートナーが必要です。しかし、彼の地元の医者は、みなその治療法の開発に協力することを拒みました。なぜなら、治療には間違いなく手術が必要で、手術に失敗した場合は、最悪、医者としての免許剥奪になるリスクがあるためです。多くの医者は、彼に対して「そんな問題は存在していない」と彼に関わることを拒否します。

しかし、彼はそこで諦めず、全米の外科医の学会に参加し、車椅子の上から、自分の研究開発を発表し、協力を求めます。そして、念願かなって、彼の研究成果に興味を持ってくれる医者が現れ、彼は、その医者と共に、見事、その手術方法を開発し、そして、何より、成功させます。

今では普通の人と同じように歩けるようになってきた彼は、今度は、その治療法を同じ病に苦しむ人に普及させる活動をしている

そして、この話を彼は、この動画にあるよう、TedExで発表します。その目的の一つは、自分と同じ病に苦しむ患者を救うためなのですね。

自ら犯された病を自ら編み出したイノベーションによって乗り越え、そして、今度は、そのイノベーションを広める活動を行っている。

五体満足に生きている我々が、自由に生きるなど大したことではないということ

これが、僕がみなさんに伝えたいことです。世の中の大半の人は、一生を通じて、不治の病に犯されることなどありません。つまり、五体満足のまま生きていける。自分の胸に手を当てて聞いて欲しいのです。彼が乗り越えた苦痛に比べて、自分が、自由に生きるための努力はどれぐらいのレベルの話なのか?と。

彼のTedExでのプレゼンの動画はこちらです。彼がしっかりと立ってプレゼンしている姿に感動を覚えます。

組織の中で、毎日、愚痴ばかり言って、一向に、自由に生き方を始める努力をしようとしない人の「決意」の助けになれば幸いです。

関連記事