「こんまり」を楽天に持って行かれ、益々、苦しくなるメルカリの北米市場開拓

僕は、以前から、メルカリがUS市場の攻略するには、「こんまりとのパートナーシップがカギ」と伝えてきたのですが、残念ながら、その言葉は届かず、機敏な楽天の三木谷さんに、「こんまり」さんを抑えられてしまいましたね。

楽天、「こんまり」の株式過半数を取得しパートナー契約@エンガジェット

正直、IT産業の世界では、メイドインジャパンはほとんど価値がない。そういう中、こんまりさんは、日本が古来からもつ「ミニマルライフ」の文化を、見事、消費大国アメリカで花開かせることに成功した素晴らしい起業家でした。環境問題が深刻化している現代社会においては、彼女のこの取り組みは、ものすごい価値があるわけです。その点は、僕は、こちらにブログにまとめています。

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彼女のコンテンツコンセプトは、フリマアプリのメルカリと全く同じなわけですよ。ならば、番組内の取材で不用品扱いになったものは、その場でメルカリに出品してもらうなどすれば、メルカリは瞬く間に全米に広がったことでしょう。強力なブランド力をもつ「こんまり」が推薦しているというだけで、動くミレニアル世代とZ世代は相当数いると思います。そこから、メルカリの口コミ効果を生み出すことができる、というのが僕の考えていたバイラルマーケティングモデルです。

メルカリがアメリカ市場で勝つ方法は、コンマリと組む以外にはないと考えている

いかんせん、アメリカにはeBayが普及しているのに、メルカリが入る余地はほとんどありません。シリコンバレーで、メルカリと同じ事業を展開するテックスタートアップが、セコイヤやアンドリーセンホロウィッツなどインナーサークルに相当する著名VCから出資を受けているケースがない原因はそこです。すでに全く同じことをやっているオンラインの競合がいる。別に破壊的なモデルでもない。資金力でも、これらの企業にメルカリは到底叶わないので、僕がOrbでやっていたマーケティングのように、以下に通常の広告に頼らず、口コミで人気に火をつけるかがカギなわけです。詳しくはこちらにまとめています。

テスラのマーケティングには、なぜ、広告費用が不要なのか?-スタートアップ・マーケティングにおける常識①

だからこそ、コンマリさんという日本オリジンで、かつアメリカのミレニアルとZ世代に強力な人気をもつ彼女と組むことが、メルカリがUS市場で結果をだす上で、非常に重要だと考えていました。

しかし、それを先に気づいた三木谷さんに持って行かれてしまったのが、今回の結果ですね。楽天の方が、一つ上手だったということです。僕のこの考えが正しいかどうかは、メルカリの競合だったフリルを買収し、フリマ事業も行なっている楽天が、今後、北米市場開拓で証明してくれると思います。

楽天は、最近、楽天モバイルに始まり、とてもよい動きをしているので、将来がとても楽しみです。詳しくはこちらにまとめています。

日本の5G利用料の低価格化のカギを握るのは間違いなく「楽天モバイル」である理由 #1

みなさんの参考になれば幸いです!

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