僕がDENT ExchangeのトークンDENTになぜ投資するか? #2

 

そして、これが可能な背景の一つは、eSIMという新たなテクノロジーの採用が2017年から本格的に始まっていることです。

eSIMとは、通信機能を搭載する機器に組み込まれるSIMカードのこと。組込用SIMを意味する「Embedded SIM」の略。機器同士で通信を行うM2M機器やウェアラブルデバイスなどに搭載される。一般的なSIMカードの場合、契約する携帯電話事業者を変更するにはSIMカードを差し替える必要があるが、eSIMは通信経由で携帯電話事業者の情報を書き換え、契約先を変更できることが特徴。たとえば、海外に輸出する機器を製造する際、販売国ごとに異なるSIMカードを用意するのではなく、単一のeSIMを組み込むだけで、各国の携帯電話事業者の回線を利用できるようになる。

携帯電話事業者の業界団体であるGSMAが2013年12月に、M2M機器向けのeSIMの技術仕様を公開した。日本では、NTTドコモが2014年6月より法人向けにM2M機器向けeSIMの提供を開始している。

-KDDI社のサイトより

そう、以前であれば、モバイルキャリアとの契約時に、SIMロックがかけられているため、自分が普段、国内で使っているスマホを海外に持って行っても、彼らが提携しているモバイルキャリア以外、自分の好きな現地キャリアと一時的な利用契約を結ぶことができませんでした。それが、eSIMであれば、アプリカラでも修正作業を実行することができるようになります。これが、2017年から本格化が開始しています。このeSIMの書き換え作業は、先ほどの図にある「Mobile Vitrual Operator」が担います。これは、DENT自身がやっています。つまり、DENTもそのタイミングをみて動き出しているわけですね。テクノロジーを理解した事業を仕掛けるタイミングを理解しており、素晴らしいセンスの高さです。

トークンエコノミーの評価

DENTのトークンエコノミー を図にしました。規制の影響もでる事業なので外部要因も含めた「ネットワーク効果」の分析です。スタートの鍵は、やはり冒頭でも触れた「国際旅行者の増加」ですね。この増加傾向があるかこそ、海外ローミングを安く利用したいニーズがどんどん増えます。その影響により、オープンな規制が先行するユーロ圏をみならった動きが世界的に加速するとみており、その結果、DENT Exchangeにモバイルオペーレーター(もしくはモバイルキャリアと国内では言う)が参加する鍵となるeSIMの採用が進むことになるわけです。モバイルキャリアの参加数が増加すれば、自然とDENTユーザーは増えます。そして、同時に、DENTのアフィリエイトプログラムもありますから、これでもユーザーが増えていく。そして、トラフィックが増加し、C2C間のデータ通信パッケージの売買の流動性が引き上がる。すると、売買が盛んなほどモバイルオペーレーターは、手数料が入ってきます。現在のように、海外WiFiの利用者も限定的で、かつ、それを利用しない人は、なるべく海外ローミングを利用しないと言う市場のままですと、モバイルキャリアはこの手数料収益を得ることができないわけです。


そして、最後に、DENTはICO時にすべてのトークンを発行しきっており、上のトークンエコノミー のモデルとしても、供給制限モデルで機能します。何より重要なことは、彼らのトークンエコノミー は、供給制限モデルでビジネスモデルが成立することです。その意味で、ビットコイン同様の長期のアセットバリューの上昇を見込むことができます。以下は、彼らのICO時のトークンの利用配分です。

海外ローミング市場から参入する秀逸な戦略

まず、フォーカスしているのがまずは海外ローミング市場という点で優れています。これはプロダクト戦略の基本ですが、もっともコストインパクトや収益インパクトの大きな市場から開拓を進めるという王道です。その方がユーザーにとってのメリットが他より大きいため、初期のユーザーベースを構築しやすいからです。先ほど僕の経験談で紹介したように、12.5倍ものコストインパクトがある市場から参入するとはまさにそういうことです。

そして、もう1点目は、顧客の次に、格安SIMキャリア含めたモバイルキャリア側を優先していることですね。つまり、消費者とモバイルキャリアの両方にとっての味方になろうとしています。先ほどの問題定義の話では、モバイルキャリア側は、ユーザーのデータ利用の未使用分が発生することによる潜在利益を得ている点自体が、DENTにとっては収益機会になるため、モバイルキャリア側から見ると不満が出る話に聞こえるかもしれませんが、DENT Exchangeの全体像を見ると、むしろ新たなユーザーベースの拡張のチャンスが眠っていることが見えてきます。

それは、キャリア側から見た場合のOTT(Over the top)プレイヤーであるGoogleやFacebookに対抗できる仕組みが手に入ることです。通信業者は、下手をすると土管事業です。だからユーザーはただひたすら安くなることしか望んでいません。他に安いキャリアが出てきたらすぐにそれにスイッチします。このような傾向がつづくとますます彼らのビジネスモデルは崩壊し、利益率が低くなっていきます。なんとかしたい訳ですね。

ヒントは、最近の格安SIMなどが提供している、モバイルキャリア自体がアプリでコミュニティづくりを行なっていることです。彼らは自らアプリを提供していますね。そして、そのコミュニティ内で、データのC2C取引、実際には無償であげる取引を提供することで、ユーザーとのエンゲージメントを引き上げようとしている。しかし、通信事業自体がドメスティック事業なので、グローバルなコミュニティはモバイルキャリア側は作れないわけです。

その結果、Google、Apple,Facebook、AmazonといういわゆるGAFA企業が、通信事業者が作り上げているインフラの上で商売し、強力なブランドパワーで莫大な収益を上げている訳です。通信事業者は、単なる水と同じ扱いで、エンドユーザーからは重要視されない。そこをDENTは、DENTのアプリを通じて、通信会社が、ユーザーと共にコミュニティを育てていけるようなプラットフォームを提供しています。ですから、モバイルキャリア側にとっても、DENTを担ぐメリットは多いにあるわけです。そこでキャリア同士が徒党を組んで、GAFAに対抗するという構図を作り上げようとしている訳です。僕が、Orbの藩札2.0で地銀をまとめあげて、都銀に対抗する図を作り上げた事業戦略とにていますね。

そして、もちろん、個別のキャリア間でC2C取引が発生したら、キャリア側にも取引手数料が落ちる仕組みになっているので、DENT Exchangeのユーザーが増え、C2Cの取引機会が増えるほど、モバイルキャリア側も儲かる仕組みに設計されています。抜かりがありません。

さらに、もう1点。素晴らしいのは、事業拠点を香港に置いていることですね。なぜなら、今、世界でもっともeSIMの採用が進んでいる市場が中国だからです。その点については、こちらのGSMAという世界最大のモバイルキャリア団体のレポートを読むとより理解できます。下記のグラフはそのレポートからの抜粋です。


2025年には、世界のスマホの平均30%がeSIMに置き換わると予測しています。DENTはまさにこの黎明期からプロダクトを仕掛けている訳ですね。

GSMAのサイトにいく

しかし、中国が市場をリードしているとはいえ、中国は仮想通貨取引が禁止の状態なので、DENTの取引所自体を運営することはできません。その上での、香港という選択肢な訳です。僕の業界の友人でも中国出身のブロックチェーンスタートアップの起業家の多くは、香港で活動しています。

そして、今、モバイルデータ通信の利用者がもっとも成長しているのはアジアです。下記のグラフの青がアジアです。CAGRの成長では世界平均46%を超える49%のスピードで成長しています。この点からも香港に拠点をおくことは重要なわけですね。

彼らの競合になっているのは、同じ香港に活動拠点をおくQ-Linkです。

Q-Linkのサイトにいく

ただ、Binanceのケースと同じで、DENT側が圧倒的な1st Mover Advantageを得ていますね。実績値が圧倒的に上です。さらに、もう一点は、次のチーム評価と繋がってくるのですが、DENTは、通信業界の巨人ノキアを生んだフィンランド出身者がメンバーの中心になっている点が大きいです。

From Wikipedia – ノキア(英語: Nokia Corporation、フィンランド語: Nokia Oyj)は、フィンランド・エスポーに本社を置く、通信インフラ施設・無線技術を中心とする開発ベンダー。現在の主要事業は、無線技術を中心とする通信インフラ設備の製造・開発であり、売上の9割を占めている。

ノキアは、通信インフラ設備のベンダーとしては、世界1位のスウェーデンのエリクソンにつぐ存在です。そして、その上で、DENTにとって有利ななのは、政府の規制なのですね。これは中国ではなく、今度はユーロです。これが、冒頭で触れた世界旅行者の数の増加がヨーロッパ市場での成長が特に著しい点と直結してきます。

ヨーロッパは、ユーロという共同経済圏を生み出したことで、人口移動がさかんになっているのですね。ユーロ間であればパスポートの手続きもほとんどいらず、とても安い航空運賃で移動することができます。そこに通信インフラが全然追いついていないということで、ユーロでは新たな規制が2017年6月にスタートしました。それが、Local Break Outを全面開放する規制です。”Digital Single Market Policy”と呼んでいます。

Digital Single Market Policyについて

DENTは、この点で、Q-Linkに比べて非常に有利なわけです。フィンランド出身のチームなので、ユーロ圏とその地域の通信会社への人脈が豊富だからですね。DENTがやろうとしている事業の鍵は、大きくeSIMと政府の通信規制の2点になるため、彼らは、この二つを抑えている訳です。これによる戦略上のアドバンテッジはかなり大きいと言えます。

また、DENTのiphoneやAndroidの公式アプリはこちらからダウンロードできます。すごくシンプルなアプリなので、ぜひ、使ってみてください。会員登録するだけで、500DENTもらうことができます。

 

つづく。

僕がDENTになぜ投資するか? #3

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