僕のSteemit(スティーミット)のトークン Steemの投資評価についてまとめ #1

僕は、Steemitには全く投資していないのですが、その理由についてまとめておきます。参考にしてください。

Steemitとは?

From Wikipedia – SteemitはブロックチェーンデータベースSteem上でブログやソーシャル・ネットワークを展開するソーシャルニュースサービスである。このプロジェクトは2016年にBitSharesの創設者であるNed ScottとDan Larimerによって設立された。

基本的なコンセプトは他のブログサイトやredidのようなソーシャルニュースサイトと似通っているが、テキストがブロックチェーンに保存されるという特徴がある。ブロックチェーンを利用することにより、コメントと投稿に安全なトークンを用いて報酬を与えることができる。Steemitでは画像をアップロードし共有することができるが、他のマルチメディアコンテンツは他のウェブホストから埋め込む必要がある。書式設定にはWYSIWYG エディタを用いることができる。また、Markdown形式を用いることも可能である。

ユーザーは投稿とコメントに投票することができ、投票された著者はSTEEMとUSドルにペッグされたSteem Dollarsという仮想通貨で報酬を受け取ることができる。 また、人気コンテンツをキュレーションすることで報酬を得ることができる。キュレーションには投票コメントと投稿が含まれる。投票の重みとキュレーション報酬はSTEEM Powerによって左右される。

Steemitには評価システムがあり、新規アカウントは評価25で始まる。アカウントは投票によって評価が変動するため、マナー向上に役立つ。

日本のユーザーは、Redditを知らない人も多いと思いますが、月間700万のアクティブユーザーをもつソーシャルメディアの一つです。僕は好んでよく使っています。日本のNewspicksとは全然違います。誰でも平等に議論ができる場が作られており、カルマポイントという評価経済によって動いています。カルマのルールもコミュニティによって運営されています。NewsPicksは、運営側がProピッカーなど全てコントロールしている中央集権型のメディアなので、その点を違いを理解しておいた方がよいです。

Reddit

コミュニティ作りで過ちを犯している

僕も、Steemitは実際に使ったことがあります。その上で、投資しない判断を下しました。まず、最大の理由は「コミュニティの質」です。Steemitは、ソーシャルネットワーク的な性質を持ったサービスになるので、コミュニティ作りはとても重要な要素です。特にソーシャルネットワーク系のサービスは、ユーザーがコンテンツを作り、そしてユーザーが仲間を連れてくることで、ネットワークが活性化していくモデルなので、初期のユーザーコミュニティが、プロダクトの性質に合致した質を担保できていないと必ず伸び悩みます。参考までに、大きく3つのSNSのユースケースで、その成功パターンをお話します。

その話に入る前に、この図を理解しておくとよいです。これは、僕がシリコンバレーでキュレーションベンチャーを経営していた際に作ったものです。縦軸が情報収集の目的性を表し、横軸が情報集の範囲を表します。検索エンジンは、情報収集の目的がかなりハッキリしている段階で使うメディアであり、一番下のソーシャルメディアはTVと同じで、タイムラインを眺める感じのコンテンツ消費の世界です。そして、間のキュレーションは、ソーシャルメディアの中から面白いコンテンツを引っ張ってきて、それについて議論し、その議論の加熱度に応じてコンテンツがランキング化されます。同じくタイムラインで楽しむソーシャルメディアですが、あまり検索に頼る必要なく情報収集を効率的にできるようデザインしています。

Facebookのソーシャルメディアデザインと市場参入戦略

フェイスブックの基本のユーザー体験は、実際の友達とオンラインでアップデートしあうソーシャルネットワークです。そのユーザーベースの拡張のポイントとして重要視したのは「排他性」です。一見、矛盾して聞こえると思いますが、これがミソです。例えば、元々はハーバード大学のSNSとしてスタートしている訳ですが、ハーバード大学の学生とつながりたいと考える他の大学の学生はたくさんいる訳です。特に女の子です。将来が有望だからですね。

そして、初期のフェイスブックは、その大学のメールアドレスを持っていないとユーザーになれないという条件をつけていました。マーク・ザッカーバーグはこの排他性を使って、密度の濃いコミュニティを作りあげました。「自分たちだけが特別なんだ」という感覚をユーザーに与えることにこだわっていました。1号投資家になったピーター・ティールなどが特に評価していたのは、他のSNSに比べてアクティブレートが数倍高かったことがあります。

ですから、僕のフェイスブックで繋がっている友人は、ほとんどが日本とアメリカ中心のスタートアップコミュニティのメンバーばかりです。なので、たまに学生とかが入ってきたりすることで、その学生は徐々にそのコミュニティの中へ入ってくる。上の図が、フェイスブックのソーシャルネットワークの世界ですね。複数のグループが、一つのプラットフォームの上で共存しているような世界です。また、一人あたりの友人の数上限は5,000人に設定されています。なので、そもそもリアルの友人をネットに連れてくる世界観で設計されている訳です。

Twitterのソーシャルメディアデザインと市場参入戦略

Twitterは、フェイスブックとは大きく異なります。だからこそ、今までフェイスブックとは棲み分けて繁栄していると言えます。Twitterは、フォローの文化であり、フェイスブックが実名制を重んじる一方で、匿名性を重んじます。それもあって、匿名性を好む日本での人気が特に高いんですね。

フォロー文化ですから、人気者がいてその周りにフォロワーがいるようなソーシャルネットワークの設計になります。ですから、Twitterはユーザーベースの拡張において、有名人やニュースメディアを連れてくることにフォーカスしたのです。フェイスブックとの大きな違いはここです。有名人の今が分かるということで一気に人気に火がつきましたし、ニュース情報を手軽に取れるという点も受けました。日本でも、フェイスブックはやっていないけど、Twitterをやっている有名人は多いですね。そこがポイントです。図にするとこういう上のような具合です。彼らは、その意味で、コンテンツ配信者なわけです。そこに更に140文字という文字制限を与えることで、ちょっとしたコメントを出すことしかできないため、リアルタイム制が引き上がります。Twitterが生まれた当初は、「マイクロブロギング」という言葉が生まれたぐらいなので、そういう発想をとりいれているのです。

Redditのソーシャルメディアデザインと市場参入戦略

そして、最後にRedditアプローチです。

Redditの場合は、まず優れたキュレーターが必要です。キュレーターの役割は、議論を呼ぶ面白いコンテンツをウェブから見つけてくる人ですね。この人は、情報アンテナの範囲が広い人です。しかし、世の中の全てをカバーするのは不可能ですから、ある程度カテゴリに別れるわけです。政治経済が得意、テクノロジーが得意。スポーツ・エンタメが得意など。そして、このコンテンツには、Youtubeの動画同様にUp 投票とDown投票ができるので、注目株の記事はタイムラインの上位に上がってきます。

そして、もう一つ重要な役割がコメンテーターです。RedditがTwitterと違うのは、議論を呼ぶコンテンツに対して色々と意見交換ができることです。そして、コメントにも投票できるので、注目株のコメントは、他のコメントよりも上に上がってきます。

つまり、Up投票がたくさんあり、かつ、Up投票の多いコメント記事がタイムライン上すぐに見れることで、TwitterのようにTVと同じような体験にはならないのですね。これがキュレーションメディアの特徴です。

また、キュレーターとコメンテーターの性質はある程度被っていますが、キュレーターは市場アナリストのような存在であり、コメンテーターは業界関係者の存在が最適なので、質を突き詰めると、この両者は被っていません。

つまるところ、質の高いキュレーターとコメンターを連れてくるコミュニティ開発がSteemitには必要になります。この場合のカテゴリ絞りも重要です。その点においては、Q&AサイトのQuoraが参考になるでしょう。

Quora

Quoraは、Yahoo!知恵袋と同じですが、むしろQuoraが本家ですね。フェイスブックの元CTOが立ち上げたスタートアップです。上手だったのは、初期のカテゴリ定義です。シリコンバレーでスタートしたこともあり、彼らは、質問者をこれから起業家になる若者。回答者を手柄が欲しい若手VCに設定しました。この受給関係はこうです。

これから起業家を目指す若者は、起業に関する知識が乏しいです。ですから、色々と、基本的な知識を身に付けたい。しかし、大半のスタートアップの知識はメディア化されていないので、人に聞く必要がある。ここで、VCに聞いてしまうと、「こいつ分かってないんか」と評価を下げられる。そこで、彼らに聞かず、Quoraに質問を投げる。一方、手柄が欲しい若手VCは、経験豊富な起業家からするとあまり相手にしない存在です。スタートアップの支援方法を知らないからですね。しかし、彼らもいつまでもそのような状態だと一向に勤務しているVCで出世できない。だから、Quoraに来た質問に的確に詳しく回答することでUp投票をたくさん獲得すると名前が売れて、若手の起業家などから頼りにしてもらえる。

このスタートアップカテゴリでエッジを聞かせてサービスを立ち上げて行ったわけです。この点のカテゴリの絞り込みもSteemitには必要です。その点であれば、当然、仮想通貨の市場やブロックチェーンの技術に詳しく人などを連れてきてそこでエッジを立たせるべきなのですが、Steemit内にはほとんどそういう人がいないのですね。。。それで興味を失いました。

試しに、SteemitとRedditの両方に僕が英語で書いた同じ仮想通貨に記事(金子勇=サトシナカモト説)をポストしてみて、コメントの反応を見たのですが、Redditの方が優れたコメントが返ってきて、このカテゴリでエッジを効かせていないとかなり厳しいと判断しました。Steemitはトークンエコノミー版Redditですからね。このカテゴリではRedditの数段上のレベルになっていないとRedditユーザーがSteemitに流れてきません。

つづく。

僕のSteemit(スティーミット)- Steemへの評価について #2

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