アルトコイン投資戦略のポイントについてのまとめ

僕の現時点でのアルトコイン投資戦略についての考えをまとめておきますので、みなさんの投資判断に役立てください。

ICOは、基本的に狙わない

まず、アルトコイン投資はグローバルスタートアップ投資の世界です。その点も踏まえてですが、僕は、今、ICO投資は一切やっていないです。将来的にはやる考えですが今は準備段階なので手は出さないですね。つまるところ、チームとアイデアしかないプロジェクトには一切に投資していないということです。なぜか?答えはシンプルで、リスクが高いからですね。では、どのステージを狙うか?

Series AからBの間のスタートアップをターゲットにする

このブログでよく使っているこの図をベースに説明します。


ICOをやるスタートアップのステージは、上の図でいうところの「Seed」段階です。チームとアイデアしかなく、本当にそのアイデアを製品として出せるかどうかも分からない。僕は起業家ですから、実際にそのチームに会ってデューデリできるのであればICOの投資検討しますが、グローバルスタートアップ投資の世界で、それをやり続けるのは一人では実行がほぼ不可能ですね。さらに言えば、本気で一人やるなら、シリコンバレーに住みます。犬も歩けば棒に当たると言うやつで、圧倒的に優秀なテックスタートアップに会える確率が高いからです。

次のSeriesAのステージは、実際に製品が市場に投入されている状態であり、ホワイトペーパーに書いたターゲット市場の中で、更に絞り込んだ市場参入戦略で事業展開を開始している状態です。つまり、実績値が上がってきます。シリコンバレーのトップクラスのテックスタートアップのSeriesA段階の時価総額は、大体50億から100億です。ICOの金額は大半20億から30億になることが多いのですが、SeriesAの金額と同じぐらいなのですよね。その点からも、本来はICOはSeriesA以降で使うのが色々な意味で効果的だと思うのですが、まあ、その判断は起業家次第です。

次のSeriesBの次回総額は300億ぐらいから急成長しているスターアップではこのタイミングでユニコーンつまり、1000億円の大台に乗ることもあります。僕は、このSeriesAからBの間の銘柄をターゲットします。理由は以下3点です。

実際に動くプロダクトを自分で使って、彼らのプロダクトアウトにセンスや、性能や機能などを全て自らの手で検証できる

これがまず重要です。Steemitなどが良い例ですが、ホワイトペーパーに書いている内容をプロダクトに落とす時のセンスは非常に重要です。UXやUIのチェックだけでなく、システムの動作不具合なども全てみることができるので、何千万、何億という人が使っても落ちないシステムやプロダクトを作れきれるチームかどうかを実際に触りながら確認します。

数字が上がってくるのでグロースレートが手に取るようにわかる。言い換えれば、チームの実行能力が評価できる

6ヶ月でどれぐらい数字が伸びているのか、1年間でどれぐらい数字が伸びているのか?ですね。その数字の伸びのスピードが強烈なほど、実行力が高いチームがいる証拠になります。この辺りはそもそも製品が出ないと上がって来ないので、SeriesA以降になります。更に、この数字自体が、実は、バイナンスなどの仮想通貨取引所で上場される銘柄としては重要です。上場企業と異なり売り上げと利益がまだしっかりしないスタートアップに投資するのですから、やはり、数字が上がっているスタートアップの方が投資しやすいのは一目瞭然です。数字が成長の最大のバロメーターですからね。僕が以外の人でも勧めやすいはずです。僕は一つ目にあげたプロダクト評価のように定性的な面をからり綿密に評価しますが、これは「0から1」を作った経験のある起業家でないとなかなかできないことですから、他の人に持ってもこの数字が上がっていることは投資判断しやすいと思います。

上記の2点が整っているので自分としても宣伝しやすい

以上2点を踏まえて、3つ目として言えることが、僕自体がその銘柄を宣伝しやすいことですね。スタートアップの投資と言うのは、投資先の銘柄を応援するのが当たり前です。特にブロックチェーンスタートアップの場合は、皆アフィリエイトプログラムを提供していることが多いので、マーケティングのお手伝いをして報酬を得ることは普通です。ならば、その宣伝材料になる情報が一定以上あることが望ましいわけです。

実際の彼らから上がってくる数字がどのようなものになるかは、こちらのブログを参考にしてください。

Chain X Fund ポートフォリオ・アップデート – BTC,BNB,ATOM,BAT,DENT – 2019.08.13

その点から、プロダクトアウトできており、かつ、最低6ヶ月ぐらいの稼働実績があるベンチャーは僕らとしても宣伝しやすいわけですね。

この上で、当たり前のこととして、次の2点について話をします。

社会的意義の高いペインポイントを定義できているか

ペインポイントとは、「問題点」です。世の中の困っている誰かの問題をきちんと解決する。そして、それによって世の中がよくなる。これがスタートアップの基本のミッションです。日本のスタートアップ業界がこの辺り厳密さがかなりゆるいのですが、シリコンバレーはかなり厳格です。僕は、シリコンバレーでもスタートアップを経営していたので、このとき彼らのその厳密な価値観を肌で体感しました。

その点を踏まえて言うと、2014年から2017年に立ち上がったアルトコインプロジェクトの大半は、ここがとてもいい加減です。かなり適当です。2017年に至っては、正直、バブルだったので、それでもお金が集まった。2000年のインターネットバブルのときと同じですね。だから、当然のごとく、詐欺案件も横行した。しかし、バブル崩壊後のインターネット産業がそうであったように、今後のアルトコイン投資ではそのような銘柄は一切生き残ることができません。現時点でもCoinMarketCapには2,000以上のプロジェクトが登録されていますが、ペインポイントが明確に定義できていないベンチャーは市場から間違いなく消えていくでしょう。これは鉄則です。日本のスタートアップ業界では、これをやりきれなかったスタートアップでも、受託開発業をやらせて延命策を測るVCが多いのですが、シリコンバレーでは潰します。生き残っている価値がないからです。

昔、サイボウズを創業した高須賀宣さんと親しくさせていただいた色々と起業哲学を教えていただきましたが、これに関わる一番印象に残った言葉の一つは、「創業して三年以内にまともなプロダクトを出せない場合、アイデアが悪いかチームが悪いか、その二つしか原因はないが、どのみちそこからは大したプロダクトは出せないほどチームが疲弊しているのでそのベンチャー解体した方がいい」と言われて、とても納得が行きました。僕はこの原則を貫いています。Orbは、創業して三年でOrb DLTを完成させました。

一方、きちんと社会的意義の高いペインポイントを自ら特定できれば、必ず事業化の目処をつけていくことができます。シリコンバレーではここが厳格に貫かれています。だから、利益度外視で、大赤字を垂れ流し続けても、グローバル市場でNo.1をとるテックスタートアップを育てることに彼らはこだわるのですね。GoogleもFacebookもビジネスモデルは後付けでしたが、莫大な収益を生み出しています。赤字を続けているAmazonも同じです。ペインポイントを解決することに集中し続ければ、必ず収益がついてくると彼らは過去の経験で学んでいるのです。

今の日本のスタートアップや財界では、この考え方は恐ろしいほど衰退していますが、実は、明治時代にはきちんとあったのですよ。なぜなら、僕はこの哲学は、本来、シリコンバレーから学んだのではなく、日本の近代資本主義の父と呼ばれる「渋沢栄一」氏から学びました。こちらに本のリンクを貼っておきます。

そして、より大きなペインポイントを解決しよつとしているプロダクトほど不確実性が高く大化けする可能性が高いです。しかし同時に、その分、非常に優秀なチームをコアメンバーに必要とします。このあたりも見ています。

トークンエコノミー の設計と改良センス

そして、最後がここですね。トークンエコノミー は非常に重要です。新興国が自ら通貨をもち、その経済を発展させ、通貨の価値を安定させていく。トークンエコノミー を仕掛けるブロックチェーンスタートアップのチームは、これと同じレベルのことをテクノロジーを使って取り組みます。しかも、国家のように何十年かけてやるのではありません。三年ぐらいの超高速で仕上げていきます。テックスタートアップの成長の世界ではこれが常識です。そうでないと競合に潰されてしまうからです。国連のような存在が市場経済には存在しないからですね。自由主義の世界です。国家経済の世界では、新興国で何か困ったことがあれば、国連やそれに準じる機関の助け舟が色々な所に用意されていますが、ブロックチェーン産業の世界にはそう言うものは全くありません。全て自力です。

ですから、僕は、この根幹となるトークンエコノミー を取り分けて深く分析し、その設計センスと改良センスを評価しています。ここのセンスが高いチームほど、生き残る可能性は高いです。バイナンスなどは特にそうですね。BNBのトークンエコノミーは非常に秀逸です。トークンエコノミーの設計ポイントについてはこちらにまとめています。

トークンエコノミーはリワード経済と株式経済をP2Pモデルで融合させたネットワーク効果の1つのモデル

トークンエコノミーによるイノベーションのノウハウはウィキペディアにあり

その上で、どの銘柄に投資して行くかについては、僕のポートフォリオ戦略にまとめていますので、参考にしてください。

僕の仮想通貨(暗号資産・トークン)投資のポートフォリオ戦略の基本的な考え方についてまとめ #1

以後のブログでは、投資している銘柄以外にも、折に触れて投資していない銘柄の理由についても僕の見解をお伝えしていくことで、みなさんの「目利き」を養っていただければと思います。

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

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