今日は、ChainLink(チェーン・リンク)のトークンLINKについて、評価スコアを更新したので、理由を詳しくお話します。

こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。

早速、はじめていきましょう。

まず、僕のポートフォリオ戦略における、 LINKの該当カテゴリは2つです。

まず、3のDecentralized Lending、そして、4のToken to Token DEXも該当します。ChainLinkは、DeFiを支える重要なインフラを提供しています。

僕の「ポートフォリオ戦略」について詳しく理解したい人は、そちらのYouTube動画を参考にしてください。

分析視点は、いつもの6つの視点、つまり、ペインポイント分析、プロダクト分析、チーム分析、チームの実行力、トークンエコノミー 分析、そして、ハイプサイクル分析です。

また、それぞれの分析ポイントで何を重視しているかについては、詳しくは、「アルトコイン投資戦略のポイントについてのまとめ」のYouTube動画を参考にしてください。

まず、スコア再評価の結論から伝えると、2020年4月に分析した時点では、合計27.5ポイントでしたが、2021年2月に再評価した結果、27.5です。トータルスコアには変化はありませんが、スコアを変えている項目が二つあります。

 

 

赤マークで囲んでいるカテゴリの評価を変更した点です。これから、その理由について詳しく話をしていきます。

ペインポイント分析

一つ目、ペインポイント分析のアップデートです。

ここは変更があります。

まず、DEXにおける真正な価格の重要ですね。これは、特にDEXで活動するMarket Makerにとって非常に重要な存在になります。なぜか?

こちらは、DEXプロジェクトの一つである0x Protocolからの資料です。

CEX(中央集権型取引所)は、売買の板を持っています。そこに売買注文を全て集めて取引します。ですから、CEXにおいては、BTC/JPYの売買価格は1つになります。

一方、DEXではそうなりません。売買の板を持たないからです。全てが相対取引に近い形態で行われるため、地域ごとの受給関係によって、BTCの価格はバラバラになります。買い手がたくさんいるのに売り手が少ない地域では、BTC価格にはプレミアムが多くつきますし、逆の場合であればディスカウントがつきます。

では、この場合に、どの価格を参考にプレミアムやディスカウントを計算するか?という判断が必要になりますね。

そこで、世界全体のBTC価格を参考にした「真正な価格」があった方が助かります。

また、DEXにおいて最もこの「真正な価格」を必要とするのは、マーケットメーカー達です。DEXにおけるマーケットメーカーは、この世界中でバラバラに出される注文を仲介することで、DEXのネットワーク全体に流動性を供給しつつ、収益を上げていきます。

いわゆる裁定取引(アービトラージ)を行なっているのがマーケットメーカー達です。彼らは、リスクヘッジをするために、逆指値取引など、個人投資家があまり使わないような複雑な注文を扱います。

この際に、この指値の価格指標としての参考値が不可欠なのですね。DEX内の取引価格はバラバラだからです。その際に、彼らにとっては「真正な価格」が必要になります。

そして、もう一つのペインポイントが、Decentralized Lendingにおける担保評価の参考価格です。

MakerDAOなどにおいては、DAIを借りるユーザーは、そのために担保として、保有しているETHやBATを提供します。

そして、ここに担保の評価率が設定されている。例えば、150%ですね。この150%をわるとDAIを借りているユーザーは、借りているDAIを減らすか、追加の担保を入れる必要があります。つまり、この担保評価の元になるETHやBATの市場価格は非常に重要です。

しかし、現時点では、MakerDAOを含めて、特定の取引所の価格を参考にしているだけです。これではユーザーとしては不満ですね。なぜなら、別の取引所ではプレミアムがついていることで、担保の評価率の150%を割っていないのに、MakerDAOが採用している取引所価格が原因で担保割れしてしまい、ビジネスに支障が出てしまったなどのトラブルが発生する可能性があります。

ですから、この場合も、世界のETHの価格を参考にした「真正な価格」が存在することで、ユーザーも不満なくDecentralized Lendingのサービスを利用することができます。

しかし、今、ChainLinkにとって、その利用価値を脅かすことがDeFi市場で起きつつあります。

こちらをご覧ください。

DEX市場をリードするUniswapが、なんとオーダーブックを持たずに、価格を決めるメカニズムを生み出したのですね。

左は一般的な中央集権型取引所の値決めの仕方です。

世界中から注文数と売買の希望価格を注文板に集めて売り買いのオーダーをマッチングしていきます。なので、直近の売買合意した価格が、最新の市場価格となります。

一方Uniswapは、DEXなので、売買板は持ちません。正確な理解は一定レベル以上の技術的な知識が求めらえれるので、詳しい話はしませんが、簡単に言うと、ETH/DAIのペアがある場合、Uniswapの預けられているETHとDAIのそれぞれのプール総量のバランスでカ価格を決めていきます。

たとえば、ETH Poolに10,000ETHが入っていおり、DAI Poolに、1,000,000DAIが入っている場合、1ETH = 100DAIと言う値決めをするということです。

この方式で決められる価格決定モデルがDeFiで普及し、他のDeFIプロダクトでもこの価格が、いわゆる「真正価格」として使われるようになると、ChainLinkにとって大きな脅威になります。

ただし、多くのDeFiプロジェクトは、引き続き、ChainLinkを使っていますから、完全にニーズがなくなったわけではないことは理解しておいてください。

しかし、ChainLinkは、また新たな非常に大きな可能性のある市場開拓も開始しています。

それは、Dynamic NFTですね。

NFTゲームの世界がわかりやすいので、それを元に説明します。

たとえば、実際のサッカー選手のデータを元にした、ブロックチェーン型のサッカーゲームがあるといます。そこの選手データは、全てNFT化されており、ユーザーは、その選手カードを売買しながら自分のサッカーチームを強くしてゲームを戦うことができます。

しかし、このサッカー選手の実力は、実際のサッカー選手のデータをもとにしているわけですよね?となると、ユーザーからすると、よりリアルタイムにアップデートされた方が面白いわけです。

それを実現するためのソリューションが、Dynamic NFTです。

例えば、実際のサッカーリーグにおけるそのサッカー選手の実績の変化データ、これはブロックチェーンの外の世界、つまり、オフチェーン上にあるわけですが、これをChainLinkのオラクル達がデータ認証を行い、ブロックチェーン上にある、つまり、オンチェーンのサッカー選手のデータにリアルタイムに反映することで、ユーザーは、よりリアルなサッカーゲームを楽しむことができます。

このようなコンセプトは、単にゲームの世界だけでなく、アートや不動産など多岐のユースケースに応用できると考えられており、ChainLinkは、今、その市場を積極的に開拓を進めています。少し将来的な話にはなりますが、かなりポテンシャルの高い話だと分析しています。

 

プロダクト分析

 

次に、プロダクト分析のアップデートです。

ここも変更なしです。

簡単にChainLinkの主力プロダクトである、オラクルを利用した仮想通貨の価格決定について話をすると、これはETHの例ですが、このように参加している複数のオラクルが、現在のETHの価格を投票し、その中間値によって、ETHの最新価格が決まると言うことです。

このリクエストを顧客から受け取る度に、ChainLinkのオラクル達が最新価格を決めて、顧客に提供し、顧客から報酬をもらいます。

ですから、いい変えれば、真正なデータフィードを提供するWikipediaのような存在です。ウィキペディアは、ある情報の真正を集合知によって担保していますが、それと近いコンセプトのプロダクトと言えます。

そして、いつものバリューカーブポジショニングの分析です。

ここも変化なしです。最大の直接競合は、Bandですね。このカテゴリのプロジェクトは、競合も少ないです。

そして、ChainLinkが、ブロックチェーン業界特有の1st Mover Advantageを取っています。彼らが、このオラクルサービスの第1号なんですね。

また、ChainLinkは、先ほど話をしたDynamic NFTという新しいユースケースを自ら作り出し開拓中ですが、ここもChain Linkが先行し、Bandは少し出遅れている感があります。

チーム分析

次にチーム分析のアップデートです。

ここは特に変更なしです。

引き続き、創業メンバーがアクティブに関わっています。

チームの実行力分析

次に、チームの実行力の評価アップデートです。

ChainLinkのエコシステムは、2020年、急成長しました。現在、414のブロックチェーンプロジェクトが、CainLinkのエコシステム上で活動しています。特にその20%近くを占めるのが、DeFi系ですね。素晴らしい実行力です。

 

トークンエコノミー分析

次に、トークンエコノミーのアップデートです。

僕が作ったトークンエコノミーのデザインマトリックスでいうと、該当するのは、DEXとCollateralized DeFi の二つですね。

 

 

ここは、アップデートが一つあります。

 

今まで、メインの顧客は、DeFiでしたから、DeFi市場が成長するほと、このネットワーク効果は強化される仕組みでしたが、ここに新たなにDynamic NFT市場も追加されましたから、僕はChainLinkのネットワーク効果の市場拡張性は更に大きくなったと評価しています。

また、DAOについては、当然、データの真正性を追求するプロジェクトですが、超重要であることは言うまでもありません。

ハイプサイクル分析

最後に、ハイプサイクル分析のアップデートですね。

いつものガートナーのブロックチェーン産業のハイプサイクルの最新マップをベースに話をします。

該当するのは、こちらのSmart Contract Oracleです。この市場は、DeFiよりも少し時間のかかる5年から10年で市場が形成されると考えられており、まだ、この位置ですから、非常にポテンシャルは大きいと言えます。

トータルスコアのアップデート

では、改めてトータルスコアのアップデートです。

まず、ペインポイントは5.0から4.0に下げました。理由は、先ほど指摘した通り、DeFi市場で、オラクルフィードを利用しない価格決定モデルが普及してきているためです。ただし、Dynamic NFTの市場も開拓していますから、ChainLinkのプロダクトの市場性が亡くなったとは評価しておらず、4.0です。

プロダクトは、4.5のままです。引き続き、データフィードのオラクルサービスでは、業界No.1のプロダクトを提供しています。
チームは、4.5のままです。多くのメンバーが前回分析時と変わらず活動しており、よいと思います。

実行力は、5.0のままです。先ほどの図の通り、この10ヶ月で目覚ましい成長ぶりです。

トークンエコノミーは、3.5から4.5に引き上げました。すでに真正価格を提供する仕組みとしては、十分機能していることに加えて、Dynamic NFTも新たなユースケースとして加わったので、ネットワーク効果の拡張性が引き上がったからです。

ハイプサイクルも、5.0のままです。スマートコントラクトのオラクルサービスは、ポテンシャルの高い市場と評価しています。

合計点は、27.5です。

僕の投資基準は、25.0以上なので投資推薦は可能な銘柄です。

最後に、LINKトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。