僕のHuobi(フオビ)のトークンHTに関する投資評価まとめ

Huobiのトークン、HTについての投資評価をまとめましたので参考にしてください。

Huobiとは?

元は中国発の仮想通貨取引所の1社です。2013年に中国で設立され、同年11月に、Dai ZhikangとZhen Fundからエンジェル投資を受け、翌年2014年には、シリコンバレーのトップVCの1社であるセコイアキャピタルから10億円のSeriesAラウンドを実施します。その後も順調に成長を続け、2016年には、世界のビットコイン取引の60%のシェアをとるまでにいたっていましたが、翌年2017年9月に中国政府が実施したICOと仮想通貨取引の停止規制によって、拠点を変える他なく、シンガポールに拠点を移動します。その後、中国市場で事業ができなくなったことを受けて、シンガポール以外では、韓国に事業を展開し、日本にも仮想通貨交換業のライセンスを取り、事業を展開しています。その他、アメリカ市場では、HBUSという法人と事業提携しています。

2018年10月には、香港の上場企業であるPantronics Holdingsという電子部品メーカーの株式の74%を取得する形で、香港証券取引所に上場しました。セコイヤ含めた既存の株主はこれでイグジットできたことになります。

仮想通貨取引所としては、ハッキングされたことはまだ一度もない点から、セキュリティはしっかりしていると言えます。

トークンエコノミー

HTのトークンエコノミー は、バイナンスのBNBもそれと全く同じです。むしろ、BNBのトークンエコノミー を完コピして同じことをやっています。以下は、BNBのトークンエコノミー についてのスライドです。

まず、IEOを上手く使うことで、BNBのトークンエコノミーの価値上昇を作り上げて行っています。


そして、このIEOをベースにしたトークンエコノミー の図解が下記のものです。取引所のトークンというのは、まず、左側にあるよう取引所の使命である「流動性」の成長を作りだしつつ、右の図にあるように、自社のトークンのアセット価値を成長させていくモデルを作り上げる必要があります。この二つのポジティブな補完関係を作り出せるかが、取引所のトークンエコノミーのカギになります。

この点について、詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。

僕がなぜBinance(バイナンス)のBNBトークンに投資するのか?

戦略

元は、中国で最大の取引所を経営していたわけですが、2017年の中国政府の禁止措置を受けて、海外市場での生き残りに事業戦略を適応させつつあるというのが現状です。しかし、その方向性として、バイナンスやCoinbaseと比べると、Coinbase寄りに見えます。つまり、有望な市場に規制対応も含めて適応していく事業戦略です。おそらく、その点も踏まえると、中国市場が禁止措置を解くことをロビーイングも含めて粘り強く待つのではないかと見ています。

チーム

Leon Li – Founder, Chairman – Linkedin

北京にあるTsinghua University(清華大学)のコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、Huobiを立ち上げる前は、世界最大のデータベース会社であるOracleでソフトウェアエンジニアをしていました。その点から、テックリーダーとしては申し分ない人物と言えます。

Xianfeng Mars Cheng – CTO

Huobiに参画する前は、OneAPMというテックスタートアップのCOOであり、ブロックチェーンスタートアップのBuilding BlockTechnologyのVPをやっていました。MongoDBとDockerの中国市場でのプロモーターもやっていたので、Leonとはそ子でつながったと見ています。彼は、中国のインターネットセキュリティに関する委員会のメンバーでもあり、中国のコンピューターサイエンス学会におけるブロックチェーン部門の委員会メンバーでもあります。このようなキャリアを見ると、バリバリのテック人材というよりはマネジメントよりの人材に見えます。

Jiawei  Robin Zhu – COO

Huobiに参加する前は、オラクルとコンサルティング会社のキャップジェミニでオペーレーションマネジメントとデータ分析とを経験してきた人物です。テクノロジー企業でオペレーションを経験し、コンサル会社でデータ分析や戦略立案を経験してきているこのキャリアを踏まえると、CEOの思考を実際の事業モデルに落としてこんでいき、完成させるCOOとして最適な人材だと思います。

Charlie Simon Tshai – CSO

Huobiに参加する前は、中国のライドシェア最大手でUberの競合でもあるDidiやNSFOCUSというコンサルファーム、政府機関での業務経験があり、専門はセキュリティやリスクマネジメントです。やはり、この辺りを見ると、Huobiがかなり規制対応を意識したチーム組成を行なっていることがわかります。

Chris Lee – CFO

Huobiに参加する前は、OKExのCEOであり、OKCグループと香港証券取引所に上場されているPAX Global TechnologyのCFOをやっていました。計15年近く、M&Aなども含めたCFO業に携わってきた人物です。これだけの経験があれば、確かにHuobiの香港取引所への上場案件のハンドリングなどもしっかりとやり切れる人物だと思います。

主要メンバーは、Linkedinは使っていないようですね。

事業の進捗

2019年8月に、MakerDAOのソフトペッグ型のステーブルコインであるDAIがHuobiのウォレットに追加されました。仮想通貨の担保にした事業が拡張していくことを見越しての対応でしょう。ニュースはこちらです。

MakerDAOについては、非常に破壊的なサービスです。こちらにまとめています。

僕がなぜMakerDAOのトークン、MKRに投資するか?

また、2019年7月に、タイで仮想通貨取引所のライセンスを取得し、年内にサービス開始する予定のようです。ニュースはこちらです。

競合の動向

最大の競合は、先にも伝えているように、BinanceとCoinbaseです。ただ、事業戦略は、Coinbaseに近いですね。中長期で見た場合、この各国に規制対応していくアプローチが仮想通貨の取引所事業にとって理想の実行モデルなのか、それとも、僕がバイナンスの次期戦略としてまとめているように、ローカルパートナーと手を組む形で、エクスチェンジは、裏方に回ってトークンの拡充と流動性の確保に集中すべきなのか?これはまだ答えが出ていないように思います。現時点では、上場されているトークンの数も流動性もバイナンスが圧倒的だからですね。その点はこちらにまとめています。

バイナンスがプロダクト戦略の主軸を「裏方」に切り替えることで、この業界は更に発展する。なぜか?

僕は、仮想通貨市場に超える取引所は、世界に一つか二つあればよいと考えています。そして、上のブログでも伝えているように、その取引所のインフラが完全に非中央集権的にブロックチェーン上で運営されている。その方が、今のように小さな取引所が各国に分散的に存在している市場に比べて、上場されるトークンは、高い流動性がすぐに得られるので、トークンのボラティリティも下がることになり、ユーザーもこの恩恵をしっかりと得ることができます。

その点から考えると、ローカル市場に対する規制対応は、ローカルパートナーがやる方が、理にかなっているというのが僕の視点です。なぜなら、CoinbaseやHuobiのように全て自前主義で各国に拠点を構え、規制対応するためのチームも組成していると組織が肥大化して行ってしまうため、ブロックチェーンの本来の思想とどんどんかけ離れた組織になって行ってしまうからですね。組織は大きくなればなるほど、官僚組織化し、腐敗していく土壌が生まれます。その点は、こちらのブログにまとめています。

トークンエコノミーによるイノベーションのノウハウはウィキペディアにあり

現時点での投資評価

以上の点を踏まえると、僕は、Huobiの事業戦略は、このブロックチェーンの思想とは合致した方向性を持っていないので投資しません。インターネット業界もそうなのですが、なぜ、GAFAが、世界で脅威と言われるほど大きくなったかと言えば、パーソナル・コンピュータやインターネットの思想を理解し、その思想にかなったプロダクトを世に送り出し、世界に普及させる努力をしてきたからです。日本の多くのIT企業にはこの思想がないのですね。

以上、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceに興味のわいた方は、こちらにBinanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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