Lambdaのテクニカルイエローペーパーの翻訳 #5

 

インセンティブメカニズムとコストモデル

インセンティブメカニズム

 

コンセンサスのインセンティブ

コンセンサスのためのノードは、VRFを通じてバリデーターテーブルからランダムに選ばれる。新しいブロックを作られると、シーズが、次のブロックのコンセンサスノードのために選ばれ、そして、新たなブロックに書き込まれる。各ブロック生成のサイクルにおいては、コンセンサスをとるためのノード数は固定である。当然、選ばれたにも関わらず、コンセンサスのプロセスに参加しなかったノードは報酬は得られず、またこのような現象が繰り返し起きる場合は、バリデーターリストから除外される。そして、コンセンサスに対する報酬は以下の通りである。


初期の段階では、各ブロックの生成には、160LAMBsを報酬としてバリデーターに与える。その後、四年ごとに報酬は半減していき、理論的には、20年後には、バリデーターの報酬はなくなる。そして、ストレージ供給に応じた想定報酬は以下の通りである。

マイナーインセンティブ

例1:

ネットワーク全体の供給量が、5PBの場合、かつ、需用量が、1PBの場合、バリデーターの選出条件は、5PB/2/256 = 9.7TBとなり、毎回10のコンセンサスノードが選ばれる。そして、マイナーAの実際のストレージ容量が、40TBとした場合、そのマイナーの報酬は、[160/2*0.5+160/2*0.5]*(40/328)*0.7=8.82 LAMBsとなる。そして、もしコンセンサスノードに変更がなかった場合、1日に2976 LAMBsを報酬として得ることになる。

例2 :

ネットワーク全体の供給量が120PBで、需用量が60PBだった場合、バリデーターの選出条件は、120PB/2/1024 = 117TBとなり、10ノードが毎回バリデーターとして選ばれる。そして、マイナーAの供給量が200TBである場合、ブロック生成に対する報酬は、[160/2*1+160/2*1]*(200/2230)*0.7=10.045 LAMBsとなる。先ほどと同じくコンセンサスノードに変更がない場合、847
LAMBsがマイナーAの1日の報酬になる。

そして、Lambdaのネットワークには、ストレージとは別の検索マイナーもいる。バリデーターになっていないマイナーは、ブロック生成に対しても幾らかの報酬が得られる。その計算式は以下の通りである。

マイナーリストの維持に関する要件:

1) ストレージマイナーは、セクターを担保として提供し、検索マイナーは、LAMBsを担保として提供する

2) ストレージマイナーは、M ブロックの周期内にPoSTsを提出し、検索マイナーは、検索サービスをユーザーに提供する必要がある。

3) マイナーリストは、マイナーIDとブロックのハッシュ値でソーティングされ、初めのNマイナーが報酬を受け取る。式は、MinerListSortBy (HASH(node id + block hash))である。

例3:

ネットワークの供給量は5PBであ李さん、ノンバリデーターのマイナーが2TBで、1250のノンバリデーターマイナーがいる場合:

ノンバリデーターマイナーのストレージ供給量は、
2 TB, 8640*256/1250=1769.472
[160/2*1+160/2*1]*0.3=24/256=0.09375
1769.472*0.09375=165 LAMB/Day

となる。

コストモデル

チャージコンポジション

コストコンポジションの担保

転送トランザクションに対するチャージ

Lmabdaネットワーク内の全ての転送トランザクションには手数料がかかる。手数料は、ネットワークの現在のロード状況によって決まる。トランザクション手数料は、価格と量の二つの量に基づく。これらの手数料は、転送手続きを作成したものに請求され、この手数料を受け取るのは、コンセンサスネットワークのバリデーターになる。

ストレージ注文の手数料

ストレージ注文の手数料は、ストレージ売買のマッチングに対して発生するものである。注文量の一定額が手数料として請求される。この手数料の報酬は、コンセンサスネットワークに参加するバリデーターの報酬になり、それとは別に取引所のオペーレーターにも支払われる。このオペーレーターはサードパーティで公式に登録されたものを想定している。

検索サービスの注文手数料

検索サービスの注文にも手数料がかかり、これはマイナーとデータダウンロードを行うユーザー間のトランザクション処理の手数料である。これも必要な検索量に対して一定額チャージされる。この手数料を受けとるものは、この検索リソースの売買を仲介する先ほどと同じオペーレーターである。

コストコンポジションの担保について

ストレージスペースの担保

全体のストレージスペースの担保は、ネットワーク全体に流通している発行済コインの40%になるよう設計されている。このプロセスには数年を要するにだろう。ストレージマイナーの増加に従い、スペースあたりに必要なコインの担保量は減少する。スペースあたりの担保量は、マイナー自身が提供しているストレージ総量に比例する。解約も可能であり、解約した場合は4週間以内に払い戻しされる。

バリデーターの担保

バリデーターの担保は、マイナーとしてのノードを要求し、最低限のストレージ供給を求められる。現時点では、ストレージマイナーは、独立したコンセンサスノードプログラムを走らせて、一定量のLAMBsの担保提供が求められる。担保は解約可能であり、解約した場合は4週間以内に払い戻しされる。二重使用や、オフライン状態、コンセンサスの投票への失敗などが発生すると、預けていた担保からペナルティが徴収される。

検索マイナーの担保

検索マイナーは、一定のLAMBsを担保して提供することが求められる。その担保は、検索マイナーが、ペンディング中の作業をキャンセルし、引き受けていた仕事を全て完了したら、すぐに払い戻しされる。

ユーザーの消費に対する担保

ユーザーは、例えば、10GBのストレージ利用に対して、十分なトークンを預けて置かなければならない。ストレージマイナーがProof of  Storageを提出したあと、ネットワークは、利用分に応じた支払いをユーザーに求める。ユーザーは、注文を取り消すことも可能で、その場合、1週間後の利用取り消しとなるため未使用分は払い戻しされる。

つづく。

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