僕のLambdaのトークンLAMBの投資評価についてのまとめ #2

トークンエコノミー

まず、LAMBのトークンは、イーサリウム上で稼働しており、ビットコインのモデルに近く、バリデーションのたびに、バリデーターが報酬として受け取ることで市場に流通していきます。はじめは、1ブロックの更新ごとに、160LAMBがバリデーターに報酬として提供されますが、四年ごと(正確にはビットコインの場合と同じで、一定のブロック数に達した時点)に半減し、最終的にゼロになるように設計されています。LAMBの最大供給量は10,000,000,000、ゼロになるまでの想定期間は、約20年です。しかし、ビットコインの場合のトランザクション手数料と同じでストレージのステータス更新ごとに、バリデーションは必要になるため、その報酬は継続的に得られます。この報酬の支払い主は、Lambdaのストレージネットワークを利用しているユーザーです。ですから、LAMBのトークンは、供給制限型になります。以下は、LAMBのネットワーク効果についてスライドにまとめたものです。


まず、チキンエッグ問題を解決する必要があるので、ストレージ供給側の問題を解決する必要がありますが、COSMOSなどと同様にはじめは、チームメンバー自らが、ストレージ・マイナーや検索マイナー、そして、バリデーターの役割を担うことになるでしょう。

そして、一定規模のストレージが確保できたら、ユーザー開拓です。ここに関しては、次の戦略のところで、詳しく話をしますが、B2Bモデルがキャズムを超える上で現実的だと思います。下は、このブログにも出てくるキャズムの図です。


キャズムは名著の一つなので、まだ読んでない人は、こちらです。

なぜか?B2Cだと、競合が、DropboxやGoogle Driveなどになるからですね。超強力なフリーミウム型の競合です。B2Bであれば、Dappsが顧客になりますから、DropboxやGoogle Driveと直接競合にはなりません。

そして、ストレージマイナーと検索マイナーが増えるほど、競争が激しくなるので、利用単価が下がり、これが新たなユーザーを呼び込みます。そうすることで、LAMBトークンの実利用での取引量が増えていき、投機的取引の割合が低下することで、価格のボラティリティは下がっていきます。

そして、ストレージマイナーの増加は、ストレージマイナーに求められるLAMBのステイク総量の上昇が起きますから、それによって、LAMBの仮想通貨取引所での流通量が減っていくため、LAMBの投機性は更に弱くなり、供給制限型トークンであるメリットが最大化されて中長期で継続的にLAMBの価格上昇を引き起こしていくことになります。

彼らは当面は、40%のステイク率を目指しているようです。

戦略

次にお話するチーム構成は、また、以下のクライアント&パートナーシップのステータスを見ると、やはり、地理的には中国市場にフォーカスして事業開発を進めているのがわかります。


ただ、注意点は、先にも話したように、市場参入戦略としては、B2Cではなく、B2Bにフォーカスすべきと考えています。DropboxやGoogle Driveは、B2Cはフリーミウムモデルで一定量無料で使えるようにしていますから、LambdaがB2Cでいく場合は、当然、彼らが競合になります。キャズムの話で言えば、プライバシーコントロールが効く非中央集権性を持ったクラウドストレージサービスを高く評価してくれるのは、アーリーアダプターまでで、キャズムの先にいるアーリーマジョリティは、そこまでその点は重点的には評価せず、やはり、Dropboxなどど同様に、無料枠や、シンプルに使い勝手のよさなどもしっかりと評価してくるでしょう。Lambdaがそこで戦うには、かなりの資金が必要です。

一方、Dapps市場を初期ターゲットに置く場合、つまり、B2Bユーザー向けに売っていく場合は、マーケティングも含めてB2Cに比べると相当楽になると思います。なぜなら全く別の市場だからですね。そもそも、Dappsをやるスタートアップは、非中央集権性に魅力を感じている人々ですから、今のBaaSが提供してくれているトークントランザクション以外のストレージ領域も非中央集権的なクラウドサービスを利用することは前向きだからです。

次に話をするチームメンバー構成を見ていると、そもそもB2Bマーケットでソフトウェアビジネスをやってきている人材が多く集まっているので、あまり心配はしていないのですが、まだ製品がテストネットのローンチ段階で、メインネットがローンチされていないので、注意深く見ています。

また、プロダクト戦略のところで気になっているのが、ユーザーとストレージマイナー・検索マイナーとの取引所機能のところです。パートナーとしてBitMaxと組んでいるようなので、こことやるのかもしれません。UIは、LambdaのUIに統一されていますが、裏方の売買システムはBitMaxを使って提供しているなどのようなプロダクトの仕上がりが理想と言えるでしょう。

最後に、検索マイナーについては、ストレージ提供に比べると高い技術力が要求されるので、将来的には自由競争でよいと思いますが、ここも検索アルゴリズムのライブラリなどを提供して、参加ハードルを下げつつ、品質を担保する努力をする必要があると考えています。とういうのは、検索マイナー別に結果の品質にバラツキがあるとユーザーからみて使い勝手が悪いからです。理想的には、ここもストレージマイナーが兼務し、検索アルゴリズムは、Lambda側からライブラリが提供される。そのライブラリ拡充は、Lambdaの開発コミュニティが行い、その報奨金をLambda財団側が、一定量プールするなどの運用モデルが理想的です。その場合は、プール用の資金をバリデーションのたびに財団側に送られる仕組みが入りますね。DASHなどを参考にすれば作れると思います。いわゆるDAO(Decentralized Autonomous Organization)の形態ですね。DASHについては「こちらの記事」にまとめています。

チーム

主要メンバーはすべて北京ベースで活動しています。

Xiaoyang He – Founder&CEO – Linkedin

中国のテック系大学では定評のある北京理工大学でコンピューターサイエンスを専攻し、その後は、アプリケーションサーバーのマネジメントソフトウェアを提供するBEAでソフトウェアエンジニアをやったのち、OneASPという同じアプリケーションレイヤーのパーフォーマンス最適化のソフトウェアベンチャーを起業し、中国ではリーディングプレイヤーの1社にまで育てている連続起業家です。

Haiqiang Gao – Co-founder & COO – Linkedin

彼も、直前は、OneASPのCEOをやっています。その前は、ACSNOという同じ中国のP2Pネットワークの設計や最適化を提供するテック企業のVP of Technologyを長年やってきているので、ブロックチェーンのカテゴリに近い技術分野での経験が豊富です。

Monan Li – Co-Founder & CTO – Linkedin

彼は、烟台大学という北京大学と清華大学の支援で1984年に設立された統合学習型(専門分野に規定を厳しく設けない)国立大学でテクノロジー系の学問を専攻していた人物です。直前は、Coreseekという独自の検索エンジンSphinxを提供するテックベンチャーの創業者です。つまり、彼も連続起業家です。

Bingqing He – Co-Founder – Linkedin

彼は、直前は、OneAPMのCTOをやっていた人物です。

Haijun Zhao – Co-Founder – Linkedin

彼も直前は、One APMのVP of Technologyをやっていた人物です。

Patti Lin – Marketing & Operation – Linkedin

彼女も元One APMですが、その後、世界の大手広告代理店グループのWPP子会社でマーケティング・コンサルティングを専門にするワンダーマンなどで営業をやっていたので、マーケティングリテラシーのある人物です。

主要メンバーの4/5が元同じテックベンチャーの経営陣ですから、チームワークの練度は高いと言えます。その点から、チームとして失敗するリスクは低いと思います。ただ、1点気にになるのは、OneASPは、ミドルウェアであり、かつアプリケーション領域にフォーカスしているソフトウェアなので、どちらかというとBaaSよりで、Lmbdaがやっているストレージ領域のビジネスとは異なります。求められる技術力にそれなりに違います。唯一、OneAPM外でCTOをやっているMonanが検索エンジンをやっていた人物なので、DappsがLmbdaに預けているデータの圧縮技術や検索から素早くデータを見つけ出すためのインデックシングの技術に詳しいとみており、その背景からLambdaのCTOを担っていると理解しています。

事業の進捗

現時点では、特に主だったニュースは出てきていません。メインネットのローンチが目先の最重要マイルストーンになります。

競合の動向

同じブロックチェーン市場では、シリコンバレー発のPlotocol Labsが手がけるFilecoinが競合になりますが、彼らもまだメインネットローンチ前なので、これからというところです。

もう一つは、AWSやGoogle Cloudですね。Dapps側のユーザー視点で考えた場合、BaaSとは別にLambdaを利用するのは、AWSやGCPの利用に比べて不便です。それはトークン利用の観点からもそうです。当然、単一のインタフェースで、UIも統合されており、単一のトークンで利用できた方が便利です。BaaSの方に圧倒的にモメンタムがありますから、Lambdaとしては、BaaS側とのパートナーシップも含めて、ユーザー開拓を進めることが鍵になると見ています。

長期の課題

現在は、まだプロダクトがテストネットの段階なので、まずは、メインネットのローンチが最優先課題です。

その上で、中長期で一点気になっているのは、「BaaSによる買収」ですね。M&Aです。先に話をしたようにユーザー視点から考えても、これは喜ばしいと考えています。すると、LAMBが、他のBaaSトークンに統合されるということが起きると見ています。トークンには、株式の性質もありますから、当然起こり得るわけです。その場合にも、総合のその時点での時価総額などをベースに、交換比率が決まると思います。その時の決め方は結構注目しており、ここにも非中央集権的な概念が組み込まれることで、全く新しいM&Aモデルが生まれることになります。その点は、「こちらの記事」に詳しくまとめているので参考にしてください。

現時点での投資評価

現時点での投資評価は「様子見」です。まだテストネット段階である点が大きいです。その上で、先に述べたきたような市場参入戦略の課題や、BaaSとのアライアンス、そして、取引所とのパートナーシップなどをどのように取り組んでいくのかがある程度見えてこないと、本格的な投資検討がしずらいというところです。

また、チーム構成として、暗号学の領域が弱い印象です。ストレージデータには、大量の個人情報が入ってきますから、この辺りの暗号化技術は丁寧に実装していく必要があり、専門家集団を必要する事業だと見ています。

ただし、この業界の発展に必要なインフラパーツの一つを作っているプレイヤーであり、将来的に、個人が自宅に回線を引いているインターネットを使って、ストレージサービスを提供する世界は必ずくると見ているので、そのリーディングプレイヤーがLambdaになるんか、別のプレイヤーになるのか、引き続き、注目して見ていきます。

最後にLAMBをどこで手に入れるか。バイナンスにはまだ上場されていないので、僕はOKEXを見ています。

参考までに、LAMBを取り扱っている取引所とその売買高のシェアは、以下のCoinMarketCapのサイトからチェックできます。

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

 

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