Sliver.tvを提供するTHETAネットワークのホワイトペーパーの翻訳 #2

バックグラウンド

SLIVER.tvは、2015年から、次世代のVRや 360°ビデオストリーミングのテクノロジーの最前線で活動している会社であり、親会社、THETA labsである。2018年7月時点で、600万のアクティブユーザーをもつ次世代のeSportsプラットフォームである。ビデオゲーム市場は、約4兆円を超える市場と言われており、アメリカ・ハリウッドと、インド・ボリウッドを合わせた市場規模より大きい。eSports産業は、過去5年急成長しており、世界中に拡大している。

2017年のSuperDataの調査データによれば、YoutubeとTwitchを合わせたゲームビデオの視聴ユーザー数は、6.65億人を超えている。この値は、HBOとNetflixの視聴者を合わせた2.27億人より多い。つまり、インターネットのコンテンツ産業において重要なシェアに成長しつつある。

2016年のローンチから、SILVERtvは、ESL One、DreamHack、Intel Extreme Mastersなど、様々なグローバルeSportsトーナメントを放映してきた。eSportsタイトルとしても、著名なCounter-Strike Global Offensiveや、League of Legendsなどを扱ってきた。

そして、2017年には我々は、Watch & Win eSports Platformを立ち上げ、eSportsのファンエンゲージメントとして、初めて仮想トークンを提供してきた。そのローンチから、10億トークンを発行し、ファンアンゲージメントを促進してきた。これらのユーザーは、5000万分ものeSportsストリーミングを視聴してきた。その結果、eSports業界のコンテンツストリーミングサイトでは、世界最大のサイトの一つに成長しつつある。

SLIVERtvは、引き続き、口コミ、アフィリエイト、そしてソーシャルメディアを経由して高速なユーザーベースの拡張を続けている。

事業機会

我々のミッションは、ブロックチェーン技術を使って、非中央集権的なビデオストリーミングとデリバリーネットワークを構築することで、それを通じて、視聴者が、自分たちがもつ余っているコンピューター資源や帯域幅のリソースを使って、先に述べたビデオストリーミング業界の問題を解決することにある。

イサーリウムのEVMが”World Computer”であるならば、Theta Networkは、視聴者のコンピュータとネットワークリソースの共有によって”World Cache”になるということである。

特に、世界の視聴者は、自分たちが保有するコンピューターデバイスを”キャッシング用のノード”として活用することで、ビデオデリバリーのメッシュネットワークを構築することができるのであり、これによって、ローカル市場への最適化が可能になる。第1に、Theta Networkが目指してるのは、CDN POPsより地理的に近くユーザー同士のネットワークを構築していくことにある。これが、パケット通信の無駄な往復利用を減らし、ストリーミングの品質を改善し、結果、先に述べた”ラストワンマイル問題”を解決するのである。二番目に、それら十分なキャッシングノードをもつことで、多くのビューアーは、キャッシングノードからストリーミングコンテンツを受け取ることができるようになり、その結果、ストリーミングサイトは、CDNの帯域幅の利用コストを減らすことができる。三番目に、キャッシングノードは、パケットの無駄な往復利用を減らすことで、例の次世代ストリーミング技術であるFoveatedモデルを実現可能にする。

視聴者が、能動的に自分たちのコンピューティングリソースやネットワークリソースを提供すrためのインセンティブメカニズムとして、Thetaトークンを導入する。キャッシングノードは、そのビデオデータを他のユーザーに共有することで、トークンが稼げるのである。その結果、現状のストリーミング市場のデリバリー効率を劇的に改善できる可能性がある。そして、広告主も、視聴者をターゲットし、また視聴者も広告閲覧によってえたトークンをストリーマーに寄付することができる。これによって、他のストリーミングプラットフォームも新たな収益機会をえることができるのである。

Thetaのブロックチェーンとネイティブトークンの構造は以下の通りである:

・キャッシングノードは、ビデオデータのキャッシングと理レイイングを他の視聴者のために行うことで、トークンを稼ぐことができる

・視聴者は、広告閲覧を通じて、トークンを稼ぐことができ、そのトークンをお気に入りのインフルエンサーやコンテンツクリエーターに寄付することができる

・ストリミーングサイトやプラットフォームは、プレミアムグッズやサービスを提供することで、追加の収益機会を得ることができる

・広告主は、広告キャンペーンをTHETAトークンを購入することで実施可能になる。

・ストリーミングサイトやプラットフォームは、最大80%のCDNコストを削減することができる。

Thetaプロトコルは、以下の優れたコンセプトを実現する:

・マルチレベルのBFT: BFTコンセンサスアルゴリズムを修正したもので、数千ものノードがコンセンサスプロセスに参加できつつ、トランザクションスループットは秒間1,000以上をだすことができる。コアのアイデアは、少数のノードが、バリデーター委員会を構成し、PBFTと同様の発想でコンセンサスをとる者である。そして、それ以外の数千のノードがガーディアンとして、バリデーター達が作成した新たなブロックを認証し確定させるのである。これによってネットワークのセキュリティレベルを引き上げることを目的とする。10から20のバリデーターによって、委員会はコンセンサスにすぐに辿りつくことができる。そして、ガーディアンネットワークは、ディフェンスのセカンドラインである。数千ものノードがガーディアンとして稼働することで、攻撃者のコストは大きく上がる。我々は、このメカニズムによって、”不可能なトライアングル”と呼ばれている、トランザクションスループットと、データコンシステンシー、とそして非中央集権性の最適なバランスを見つけ出せると考えている。

・Aggregated Signature Gossip Scheme:ブロックチェーンにおけるいわゆる全てのノードにブロードキャスティングする仕組みでは、トランザクションスループットを1000以上突破することは難しい。代わりに、我々は、Aggregated Signature Gossip Schemeを使う考えであり、このモデルであれば、ブロードキャストメッセージの複雑さを解消できる。各ガーディアンノードは、近くのノードの著名を集め、それを全体にアグリゲーションしていく。そして、アグリケーションプロセスにおけるノード間のメッセージ量は少量化することで、コミュニケーションのオーバーヘッドを減らす。

・Resource Oriented Micro Payment Pool: オフチェーン型の”Resource Oriented Micro Payment Pool”は、目的型のビデオストリーミングである。これはユーザーが、オフチェーンのマイクロペイメントプールを作ることを可能にし、これによって、二重使用の耐性をもちつつ、引き出しが可能になる。どのようにビデオストリーミングで実現するかと言えば、ユーザーが、ビデオコンテンツへの支払いをオンチェーンのトランザクション処理なしに、オフチェーンで実現することができる。これによって、ブロックチェーンのスケーラビリティの問題を解決できる。(要するにライトニングネットワークの応用ということ)

つづく。

 

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